花がいっぱい。

どんな花も無心に
咲いているから素敵なんだって。
無心になんかなれないよ。
どれもこれも気になっちゃってるんです

二月花形歌舞伎 夜の部

2014年02月25日 | 歌舞伎
バレエ、バレエと書いてるものの、日曜日には歌舞伎座夜の部へ(笑)
昨日インターネットのニュース記事には
「尾上松緑の長男・藤間大河、8歳初舞台!6月公演「左近」襲名」とありましたが、
その大河くんが、今月夜の部丁稚長松で活躍しておりました。

丁稚長松は、白浪五人男の「浜松屋」の場面の最後、番頭が、それまで自分がやっていた悪事がばれてはいかんと逃げようとするところを捕まえようと登場してくるのですが、
初日明けて見に行った時よりもさらに元気をまして、押戻しで登場。
元気のいい台詞をきかせ、高梨沙羅さんだったオリンピックネタは、
羽生結弦くんの金メダルネタに変わり、最後は荒獅子男之助で締めくる大河くん。
次回は、尾上左近で「蘭平物狂」の繁蔵で登場ですね。楽しみです。

おめでたいことを楽しみに話を元に戻しての花形歌舞伎夜の部「通し狂言 青砥稿花紅彩画(あおとぞうしはなのにしきえ)」
そうそう「白浪五人男」です。
華やかな初瀬寺花見の場。今回は1等席の前方でしたから目の前春そのもの。
歌舞伎の舞台は、華やかですよね~って改めて。
この色彩は、日本独自ってつくづく思います。アジア圏の極彩色や欧米ののPOPさとも違う色使い。

弁天と南郷が、若君と奴に化けて、姫を誑かす。菊之助と松緑のコンビ。
この時の花道からの登場とそのあとの浜松屋へ向かうときと素になった弁天と南郷のひっこみ。それぞれに様子が違って面白い。
この二人のコンビどんどん息があっていく。見ていてほんとうに楽しいやり取り。
また
二人とも声がいい。さらに、今回五人男それぞれにいい。
稲瀬川勢揃の場は、初瀬寺花見の場とは違う華やかさ。
五人の男と、黒衣装の捕手。
すっきりとした鮮やかさが目に焼き付きます。

山門の場,弁天の大屋根の立ち回り、ガンドウ返し今回見応えありました。
3階だと弁天が時に見切れになってしなった立ち回りも1階からはまさに高いところでやってるようにみえる(笑)
キレのある大立ち回りとなりました。

一方この派手さと違う立ち回り、1対1の忠信と南郷の立ち回りも今回よかったな。

忠信の亀三郎はやっぱり声がいいし、赤星の七之助この人この役すごくあってるな・・って何か特別な感じがしました。

染五郎の日本駄右衛門は、1000人もの手下がいるには線が細いことは否めませんが、今後に期待です。

新国立バレエ「白鳥の湖」がきっかけで

2014年02月25日 | きまま
先週ですが3度目の新国立劇場に「白鳥の湖」を見に行きました。
が・・ここのところちょいとひいた風邪のため喉、鼻、耳まで不調。ほか方見てるとまるで花粉症の重症者のようなかんじでした。

新国立劇場の「白鳥の湖」というより次期芸術監督の「古典でないと集客できない」といったニュアンスの言葉で新国立劇場の集客率ってどんなもんののだろう?
新国立劇場の事業報告書から動員数を観ると、平成21年なんて「くるみ割り人形」と「白鳥の湖」が入場率が70%超えてるだけ、
最近は努力の成果か。90%の集客もみられるけどそれはやはり「くるみ割り人形」なんですよね。
だけど20年の「アラジン」は84%で、同年の「シンデレラ」は80%って。広告の仕方、方法とかにもよるんじゃないか?って

でも一方で、図書館でバレエのDVDを借りようとしたら、チャイコフスキーの3大バレエは人気でしてことに「白鳥の湖」は13人待ち!!
なのにほかの「ラ・バヤデール」や「ドン・キホーテ」「ジゼル」「ラ・シルフィード」とかって古典ってよばれるものについては、1人もしくは待ちなし。

結局のところ安泰考えるとチャイコフスキーの3大バレエ上演してれば、客ははいるんじゃないの?なんて言ってしまいたいののだけれど、ワールドワイドってかんじで上演されるバレエをみれば、
古典ばかりじゃ、立ち後れる!!って風潮も。

新国立バレエ団は、今後古典を極めていくのか?
「バレエはイタリアに生まれ、フランスで育ち、ロシアで成人した」(三浦雅士)ってことだけど、お国柄で、作りが、それぞれ違うらしいと。
現在ロシア、イギリス、フランスの3つが柱のようで、お稽古流派としても
「メソッド」という言い方で、違いがあることを今回知りました。
もちろんその他にもアメリカやイタリア、オランダなど有名なバレエ団があるわけで。。。

話がどびましたが「白鳥の湖」に話を戻しまして・・
金曜日。開演10分前まで客席お客さんはいってくるの?というくらいからからの客席だったのですが
5分切ってからかなりのお客さんが入ってきました。
この日のキャストは
オデット/オディール:堀口 純
ジークフリード王子:マイレン・トレウバエフ
ロートバルト:輪島拓也
道化:小野寺 雄
ルースカヤ:細田千晶

オデット/オディールの堀口さんは、正統派とでもいうのでしょうか?
それまでに見た小野さんや米澤さんのある意味役者として清楚なオデット/妖艶なオディールを踊り分けてみせていた様に思いますが、
堀口さんはそこまで極端な雰囲気の違いをださずに踊っていたように思いました。

王子のマイレン・トレウバエフさん。いつもならキャラが濃い雰囲気があるのですが。今回の王子は、堀口さんオデット/オディールに合わせてなのか、オデットでなくオディールに永遠の愛を誓ってしまった悲劇の王子を気品のある雰囲気で見せていただきました。

3組それぞれに印象の違うオデット/オディールとジークフリード王子だったわけですが、
この新国立の最後の演出。あそこはど~にもしっくりしない。
王子が、自分でなくオディールに愛を誓ったショックで悲しの中戻ってきたオデット。
そこに王子がやってきて、息絶え絶えの?オデットを救いロートバルトを二人で倒し
めでたし、めだたしなんですけど。。。。。


そこで今回いくつか見てみると、本来はハッピーエンドで終らなかった「白鳥の湖」をソビエトの社会主義からハッピーエンドの結末が出来上がって、現在は、悲劇でおわるものから、ハッピーエンドとするのに新国立のような終り方もあれば、二人が死んだことにより死後(天国?)で結ばれハッピーエンドになるとか様々な終り方をするようですね。

さらに波及して、「白鳥の湖」についてインターネットや本をよんでいくうちに「奥が深い!!」って知りました。

ただ今とにかくいろいろと読みあさっている状態です。
バレエとしての演出もながら、演出したがゆえに音楽についてもチャイコフスキーが手がけた時代から時の流れで変化を見せてきていたり、

日本舞踊で踊られる「藤娘」
子供の発表会でもおどられるけれど、プロの名手という方まで様々に踊られる「藤娘」

どころではない!奥はさらにさらに深そうな「白鳥の湖」。

昨年より「インド映画」にハマりつつ、好奇心は更なる広がりをもちそうです。