花がいっぱい。

どんな花も無心に
咲いているから素敵なんだって。
無心になんかなれないよ。
どれもこれも気になっちゃってるんです

スカーレット ピンパーネル

2008年09月19日 | ミュージカル
『THE SCARLET PIMPERNEL』
原作はバロネス・オクシーの小説「紅はこべ」
ブロードウェイで上演されていて、ちょっと気になっていた。
でも絶賛という作品でなくどうも手直し、手直しと繰り返されている作品らしいというものだった。
ただそれでも、繰り返されるっていうんだから、魅力があるんだろう・・と。

その『THE SCARLET PIMPERNEL』を今回、宝塚歌劇団で上演。
宝塚かあ・・と、二の足を踏んでいた。

それにもかかわらず見に行こうと決めたのは、振付に桜木涼介が参加と聞いたからだった。
なんで彼なの?どこで彼が抜擢?
彼のダンスは好きで、比較的出演していれば見に行っているが、
今回はかなりびくりだった。
レビューの一場面というのなら、なんとなくだったが
ブロードウェイ作品と言ってかなり宣伝しているこの『スカーレット ピンパーネル』で抜擢とは。
すごいんじゃない?と
これは見に行かなくては・・と。
作品以上にダンスを見ようとチケットを購入した。

さて、ここからは、現役宝塚ファンの方ごめんなさい。
今回出演している星組の安蘭けいさんや遠野あさかさんたちを見ていて
勝手にずいぶん前に夢中になってみていた宝塚の方々だったら
夢中で見てたんだろうなあ・・と、過去のスターさん達を当てはめて見ていた。
それも星組でなく、昔の雪組と月組
特に雪組の汀夏子、麻実れい、高宮沙千の3人。そして岸香織。
勝手にキャラをかぶせていた。
わかる方は、すぐわかるのではなかろうかと。
また一方で、月組 榛名由梨、初風諄、大滝子で見たかったなあ。
あの時代だったら、ベルバラ並に夢中になただろうなあ・・・。
そんな思いでみつつ、
これ東宝でもやるのかしらん?
18世紀末のパリ。
ロビスピエール率いるジャコバン派が勢いを増す中、革命反対派で処刑されようとする貴族たちを救出する「スカーレット・ピンパーネル」と称する者達がいた。だがその正体を知るものはいない。
イギリスでは、フランスで歌姫であったマルグリットと英国貴族のパーシーが、結婚式を挙げた。
このパーシーこそ「スカーレット・ピンパーネル」であった。
だがそのことを彼は、友人には話すもの妻マルグリットには、彼女が、革命政府公安委員ショーブランと同志であったことや元彼女だったということで、秘密をショーブランにもらしているのではないかと距離を置いてしまう。
ピンパーネルは、亡きフランス国王の遺児ルイ・シャルルの救出をもくろむ。
そこで・・と革命政府公安委員ショーブランに見破られないよう作戦を立てていくが・・

この英国貴族役・・お客動員も考えると、井上芳雄くんがいいのかしらん?
この役なら、貴族で正義の見方、多少夫婦のすれ違いの苦悩はあるものの、最後はハッピィエンドゆえ、柄もいいかな。と思い友人に新納くんあたりなんて思うけれど・・
無理とわかって、石川禅さんで見てみたいなあ。
あまり若手でないキャストで見たいなあ・・と勝手に想像していた。

そして、ダンスについて。
始まる前にプログラムを見ると、1幕の大部分の振付が『桜木涼介』になっていた。
宝塚のサイトに
『高校球児(ピッチャー)として活躍していたが、17歳からダンスに目覚めアルバイトをしながらレッスンを開始する。同年にはNHK紅白歌合戦にダンサーと出演。ひたむきな努力と類まれなセンスの良さで頭角を現す。2003年までバレエの舞台にも立ち、幅広いジャンルのダンスに定評がある。
現在は俳優としてテレビに出演のかたわら、自主公演やミュージカル、芝居にも力を入れており本格的に踊れる若手俳優注目ナンバーワンである。』
と紹介されていた。そうっか。すごいじゃん。

でもなあ・・とも。

そんな桜木涼介振付場面。
まず「らしい」と思う振付だった。奇抜さや新しさのようなものはないように見えたが、たぶん彼が踊ると体の使い方がもう少し線が細くセクシーな雰囲気になりそうだけど~と思いながら、群舞ながら、けして画一でないところは、今まで彼が出演していたダンスシーンに習ったかなとも。

ダンス見たいゆえ、オペラブラスを用いなかったのが、懐かしい宝塚に結びついたのかも。

そして、私の席の周りの人たち・・とっても幸せそうに見ていたのをみて
「宝塚BOYS」で男はいらないといった面々もちらっと思い出した。
ここに、太田川君や山田君いたら・・・思わず苦笑い。