花がいっぱい。

どんな花も無心に
咲いているから素敵なんだって。
無心になんかなれないよ。
どれもこれも気になっちゃってるんです

『BURN THIS』 =焼却処分= 2

2006年11月21日 | 芝居
『BURN THIS』当初3回!なんて希望だったのを1枚譲ったものの・・。
という状態で、2回目の観劇である。
(これではねぇ。困窮するのあたり前でしょ!っと・・。)

初日は、舞台袖といったブロックで、キッチンの中がよく見え、
さらに小林十市演じるバートンの顔が良く見えたが、
今回は背中姿が多かったのがちょっと残念。ではあるものの、
他の人たちに比べて一番セリフが、伝わってきたのがバートンであった。
もはや・・これは、恐れていた状態。小林十市演じればなんでもいい。
状態に陥りそうだ。
「よっ!さすが、噺家小さんの孫!さすがベジャール・バレエ・ローザンヌ!」
(おいおい!まずいだろ!・・・。そんな状態。)
あまりにも身近に見ることが出来たからであろう。

もう少し冷静になろう!
ニューヨークのソーホー。
ゲイのロビー、ラリー。そしてストレートの女性アナの3人の奇妙で普通の共同生活。アナにはストレートのバートンという恋人がいる。
ある日そのロビーが、亡くなってしまい、アナが葬儀から帰ってきたところから、場面は始まる。

バートン役が小林十市。アナ役が大輝ゆう。ラリー役は、浦井健治。
そしてこの4人の関係が3人になった時、現れた男ロビーの兄、ペイルと名乗る男
に岡幸二郎。

突然起こった事件によって登場人物の心理状況が変化をして・・
最終的には、4人が2人になってしまったってことなんだろうな。と。

バートンは、一応ストレートなんだけど、ちゃーんとラリーというゲイを受け入れてるわけで(肉体関係ってわけではないが)、ラリーもできれば、アナとバートンが一緒がよかったんだろう。などと
バートンとラリーの何気ない関係に目をやってしまう。
そこがどうも、十市さんと浦井君の仲の良さで見てしまうおそろしさ。

他の会話は、セリフのやり取りが、文字が文字でしかないのだけれど、
バートンとラリーのセリフは、登場人物の気持ちになって伝わってきた。
とくに、ラスト前のアナのいない部屋に出来上がった作品を持ってきたバートンとそれを応対するラリーの会話。
ラリーが、「ドアをしめて!」といってもまったく上の空のバートン。
ワールドターキーをバートンは、頼んだのに、頼んでないウォッカロックを入れてしまうラリー。ここがなんともいえない!!
いやはや・・・。(我ながら呆れる!)
そういえば、今日も岡さんの蹴り、けっこう十市さんにあたってなかったか?
逆は、ないとおもうのだけど・・・。

本日、浦井君お疲れ気味か?風邪を引いたのか?初日に比べるとボーっとしてるような箇所が・・。
また、皆様どういうわけかちょっとセリフもかんでいたような。

見ていた私が、疲れていたか?

花形歌舞伎 夜の部

2006年11月21日 | 歌舞伎
19日歌舞伎座観劇後、
新橋演舞場へ 花形歌舞伎夜の部 2回目の観劇となる。

切の演目海老蔵のおもだか(澤瀉)屋の型による『四の切』。
「どうなんだ?あれでいいのか?」という思いで、
今まで以上に「わからん!」という気持ちになった。

ただ、あの親狐の皮をつかった「初音の鼓」が、ひっとして
親でなく愛する「妻/彼女」だっら海老蔵の今回の狐もありかな。と感じたのだが。

まず、一般にこの狐は、すでに子をもつ親狐なのだそうだ。
だが、あえて鼓との関係で子の狐=子狐というイメージを抱かせることが多い。
今回の狐は、どこか伏し目がちで..というか、海老蔵特有の憂いのある表情をするが、それが、親を慕うというより、彼女を偲んでいるという気がしてしまう。
というのが、感覚的なもので、

あとは..「葵さんが頼りですから11月お願いします」と海老蔵からご挨拶が葵太夫にあったようだが、あれでいいのか?
「糸にのる」という言葉が有るが、義太夫に海老蔵あっていたのか?
海老蔵ワールドで、のみ込まれていたのではないかという気がするのだが...。
関係者は「うちの旦那(猿之助)にそっくり」..ともいうが...。

客席から、なんどか笑いが起きる。
今までに「四の切」で笑いなどおきただろうか?
笑いのない場面で笑いがおこる..やはりおかしい。

また、狐でなく本物の佐藤忠信も相変わらず、きりっとしていない。
今まで演じた演目からみても海老蔵が、演じられないはずないのだが。
あえてああ演じているのか?
もう1度1等席かぶりつき観劇予定があるのだが...見るのが恐い。

『馬盥』1度目よりも2度目の観劇ほうが、面白かった演目だ。
ストーリーとして内容が、熟れてきてるように思えた。

演技うんぬんもあるのだろうが、
この芝居、まさに今、子供達のなど世相の話題になる「いじめ」。
映画や芝居の世界では、正統なものが、虐められて、悪に復讐するということが、多く、ヒーローにもなる。
「みにくいあひるのこ」「シンデレラ」といった救われるお話とはちょっと違うのだが...。
マリ-アントワネットのような、大きなテーマをお芝居に描いているもののもあるが、「いじめ」が、タイムリーな芝居か?などと。

さて「船弁慶」。
可もなく不可もなく..ごめん!休憩モードだった(寝ていたわけではないのだが)
気持ちここにあらず・・・だった。
(実は2月博多座どうしよう!と急に博多座が気になってしまったのだ。
休憩時間そんな話に花が咲いてしまったゆえ・・)