春色の生活

桜咲く春、明るい太陽や優しいそよ風のような暮らしを目指して~家族との生活の記録

突然来る波のこと

2008-04-30 19:32:35 | たわごと~春はいずこ
夫と話をした翌朝。

いつものように子ども達が私を起こし、一日が始まる。
食事をさせ、支度をし、出かける準備をする。

娘達が夫を急かしている。
一緒に出かけよう、と誘っているのだ。

断るかと思いきや、夫は腰を上げた。
間に合うように支度をして、一緒に出かける。


私が娘達を自転車に乗せ、夫の自転車と併走する。
いつもの景色。いつもの笑い声。
「お父さーん、手つないでー!」
「お父さーん、早いよー待ってー!」

私も笑いながら、分かれ道まで来る。
夫は駅へ。私達は保育園へ。
子ども達と「じゃあねバイバイ」のタッチをして別れた。
私は「行ってらっしゃーい」と言った。普通に。


そして子ども達を保育園へ送り届け、門を出て走り出した時
突然、涙があふれ出た。
ひとりにしないでひとりにしないでおねがいだからとおくへいかないで。
涙は止まらない。風を切って走っても、止まらない。

家に着いて鍵を開け、飛び込んだ。まだ止まらない。
手が震えて冷たくなっていく。足も冷たい。
パニックかもしれない・・・
でも病院へ行く力は出なかった。

誰か、誰かと思いながら電話を取った。
保健センター、誰か必ずいるはず!お願い!

幸い、優しいお声の方が出て下さった。
私の担当の方は外出中、前担当の方はお電話中との事・・
「こういう状況で、自分が把握できません。話を聞いて下さい」
と言ったら、その方が話だけ聞いて下さることになった。

涙を抑えながら、できるだけ順序だてて話す。
これまでの経緯、夫の発言、そしてパニックになったこと。

話し終わっても、コメントを頂いても、涙は止まらなかった。
でも病院へ行こう、という気力だけは出てきた。
それを保健師さんに伝え、電話を切った。

すぐにタクシーを呼んで病院へ向かう。
処方が変わるわけもないし、先生の言葉が変わるわけも無いけれど
とにかく病院へ向かった。
この負の波を乗り越えなくては、いつまでも私は沈んだままだから。

夫は「こわくない」と言った

2008-04-29 23:17:06 | 夫の病-カラダ
子ども達も寝静まり、たまに二人で話でもしようかと
たわいない話をしていたある時、夫が言った。

「ぼくは 死ぬのは怖くないんだ」

私は、何を言われたのか全くわからなかった。
でも夫は続けた。

「でも、子ども達に顔や仕草を覚えていて欲しいんだ
 だからそれまでは生きていたいんだ」

私は、そこまで言われてもまだ何を言っているのかわからなかった。

夫は この世界に未練がないと言っている。
病が その命を奪って行くのを仕方がないと言っている。
娘を 見つめ続けられないことだけが心残りだと言っている。



これは、なに?
小説ではない。現実のこと。


私は極力声を押し殺して、でも泣き叫んだ!
「いなくならないで!!ここにいて!!ずっといて!!」


夫の人生
私の人生
娘達の人生


これからたくさんのことがあるだろう。
でも一本の線の上をみんなで歩いて行くのだと思っていた。

夫だけが、併走する路線にいつの間にか乗り換えていたなんて。
私は知らなかった。
同じ路線を走ってくれていると信じていたのに。


私は翌日、パニックになった。

あとちょっと が難しい

2008-04-22 18:24:12 | たわごと~春はいずこ
もう少し元気になれたなら
もう少し優しくなれたなら

もっといいお母さんだったら
もっといい妻だったら

あとほんの少し自分に優しくなれたら
あとほんの少し想いを人に伝えられたら


私は今の私から抜け出せるかもしれない・・・



でもね、その あとちょっと が難しいんだ。
本当に難しいんだ。


いい母でなくてごめんね、
いい妻でなくてごめんね。

自分を大事にできる人でなくてごめんね。
誰かを大切にできる人でなくてごめんね。


波のように押し寄せる呪文

まだ足りないまだ足りない
まだ全然できてない
もっと!もっと!もっと!


助けて!
私は、そんなに強くないの・・・

ヘルメット

2008-04-20 22:44:56 | たわごと~春はいずこ
冬子の自転車用ヘルメットが壊れてしまった。

あれは あの 事故の後に買ったヘルメット。
私の心に深く残る痛みの刻まれたヘルメット。

さっそく、新しいものを買いに行った。
夏子とお揃いがあったので、すぐにそれを購入。
「これ、壊れちゃって・・・」と古い方をお店の人に見せたら
「いいですよ、こちらで処分します」と持って行かれてしまった。

・・・それで良かったのかな。
良かったのかもしれない。
私はどうして、わざわざお店の人に見せたんだろう。
直りますか?と聞くつもりだったのだろうか。
(直るわけないとわかっていたから、それもないだろう)


さよなら。
これまでがんばってくれて、ありがとう。
冬子を守ってくれて、ありがとう。
私はもう、あの頃の私から抜け出したと思います。
だからさよなら。


新しいピンクのヘルメット、よろしくね♪

お引越し祝い

2008-04-19 22:40:05 | 日記
冬子のお友達が、マンションを購入。
晴れてお引越しをした。

ので、それにかこつけてみんなでお祝い飲み会~!
最近はこのメンバーの飲み会が多くて、
夫もなんだか楽しそう。
会社の友人がおそらく1人もいないのであろう職場で、
仕事らしい仕事が与えられずつらい思いをしている夫。
その彼には、大好きなお酒を楽しく飲める仲間ができて
本当に良かったと思う。

飲み会の流れはたいてい決まっていて、
メンバーのお宅にお邪魔してみんなで料理。
持ち寄りのお酒で乾杯!
子ども達にはおにぎりやうどんなど、
主食を先に食べさせておく。
(そうしないと遊びが始まってしまうから)
ママ数人が子ども達のお世話を交代でするから、
母親も飲める!これが嬉しい。
(そろそろパパが子ども係をしてもいいのに、とは思うケド)

子ども達の食事が終わると、かくれんぼが始まるので
大人はみんなダイニングに集まっていろんな話。
くだらない冗談や最近あった子どもの面白い話などなど。
たわいないお話しが楽しい。
最初はなかなかママの輪に入れなかった私も、
気兼ねなく会話に加わることができるようになった。
(まだうつ病のことは話していないけれど・・・)

子ども達は帰り際、別れたくなくて泣いちゃうのがお約束。
でもそれもまた一興ということで。
次回の飲み会の口実を作ってから、楽しくお別れ。
案の定、夫はベロンベロンに酔っ払い、
気持ち良~く帰ってきた。

こんな時間が持てるようになったのも、
夏子と冬子が明るく過ごしてくれているおかげ。
そして良いクラス、良い仲間に恵まれているから。
今という時間を本当に感謝しています。

今年は、今までになく良い春を迎えられたカナ。

久しぶりに風邪ですか

2008-04-16 23:18:14 | 冬子三歳時
冬子が滝のような鼻水をたらしております。

ずいぶん久しぶりに風邪をひいたみたい。
冬を無事に越してくれて、ほっとしていたから
春になって風邪をひいてもさほど驚かないよ。

咳が強くて辛そうでも、半分意識があって
「おせきがいやだーおせきがいやだー!」と
言えるようになった冬子を
私は喜んでしまいます。

ついこの前までは、どこが痛いのか何がつらいのか
言うこともできないおチビだったのにね。

お咳の薬を塗って、スースーと寝てしまった冬子。
大きくなって、丈夫になあれ。
お姉ちゃんも小さい頃、そうだったんだよ。
今はもうお咳で泣いたりしないよ。
だから大きくなあれ。

おチビの冬子を懐かしみながら、
冬子の成長を心から願う私がいる。
それは母として、一つの成長かな?なんて思う。

新一年生の笑顔に思う

2008-04-14 23:13:13 | 日記
保育園の年少さんから知っている子達が、
一年生になった。

そしてランドセルを背負って、
保育園の先生方に挨拶に来る。

誇らしげに。懐かしげに。

その姿を見るのが、去年はとても好きだった。

今年は・・・
夏子が来年そうするのかと思うと、ちょっとビクビクだ。

それはさておき、
新一年生の笑顔はとっても素敵。
恥ずかしそうに、でもしっかりした顔をして
保育園に訪れる。

そういう、訪れたくなる保育園にいられて、
夏子と冬子は幸せだと思う。

ついこの間まで、同じクラスだったお兄さんお姉さんが
ランドセルを見せてくれる。
新入生のバッジと黄色い帽子を見せてくれる。

夏子の中にも、わずかでも
「私も来年はあの帽子をかぶるんだ!」という自覚が
あるのかもしれない。
今は言葉にはしないけれど。

春はいいね。
スタートにぴったりの季節。
素敵な一年生達みんなに、エールを送りたい。

夏子と冬子

2008-04-07 11:25:11 | 日記
二人は春から、同じクラスになった。

どうなるかな?と思ったら、どうやら夏子の話では
冬子が夏子にまとわりついているらしい。
家ではケンカばかりなのに、おもしろいね。
仲良しなのは、何より。

とにかく二人の通う保育園を私は信頼している。
だから、何があっても任せるつもりでいる。

夏子は年長としての夏子の役割がある。
冬子は年少として覚えることがたくさんある。

その中で、二人関わったり離れたりしてすごしているなら
私は安心だ。

家の中でのケンカで「もう保育園で遊んであげないから!」
なんてセリフが出ても、きっとそうならないことはわかってる。

夏子、冬子をよろしくとは言わない。
あなたの世界を大切にして過ごして欲しい。

冬子、夏子を頼りにするなとは言わない。
あなたの成長の糧にするならそれは良いことだ。


二人に願うことはただ一つ、
たくさんのことを見て、聞いて、吸収してください。
泣いてても笑っててもいい。
大きくなあれ。

私のいろいろ

2008-04-04 11:19:17 | たわごと~春はいずこ
最近あまり調子が良くない。
突然楽しくなったり、寂しくなったり。

それは春のせいなのか。
自分のせいなのか。

私はできのいい主婦ではないし、
素敵な奥さんでもない。
可愛いママでもない。

自分があまり好きでもないかもしれない。
それは、病気のせいだと夫は言うけれど。


夫も病気で、私も病気で、
どちらも正しい判断なんてできないのにね。
お互いにお互いの症状を分析したりしてる。
意味の無い作業かもしれない。


私の不調の原因は、一つはわかってる。
もう連絡しないと決めた人と連絡が取れてしまったことだ。

でもそれに振り回されていては生活が破綻する。
私はぼんやりでも、
夏子と冬子の母であり続けなくてはならない。
夏夫の妻でいることに、今は疲れていないし。


あぁ、去年のことを思い出してしまったことも理由の一つかも。
私のこの一年は、長かった。
さまよう私が腰を落ち着ける場所は、今はここしかない。
どんなにダメダメでも。
ここにいるしかない。
一歩も歩けなくても。