夏夫、ついに私の逆鱗に触れる!
ただでさえ危ない薬を飲んでいるのに、
今日だけは許してと飲みに行き、例の通りグデグデに。
居間に陣取り大声で寝言を言いながらうたた寝。
それだけでもう、蹴っ飛ばしてやろうかと思っていた。
夏子と冬子が同時にグズグズ言い出して、
私が夏子を構っていたら、夏夫がぼんやりしながら
冬子を自分のお腹の上に乗せている。
「ちゃんと支えないと危ないからやめて」「はーい」
なんて言ってるそばから、冬子がバランスを崩して
後ろへ倒れた!
「なにしてんの!」私の悲鳴で目を覚ました夏夫、
とっさに冬子の腕をつかんで支えたつもりでいる。
バカ!腕なんか持ったら抜けるだろうが!
倒れたショックか、引っ張られた腕が痛かったのか
冬子は真っ赤になって大泣き...
新生児の時からあまり泣かない子だから、
こんなに泣くのはよっぼどのことだ。
ごめんね。母ちゃんが悪かった。
酔っ払いに抱かせたりするんじゃなかった。
夏夫、小声でどうしたのとか平気?とか言いながら
また眠りに入った。なんなのよもう。
私は口から「バカ!役立たず!どっか行け!」
という言葉が出そうになるのをこらえた。
いけない。今感情をぶつけたら、きっと変な受け取り方をする。
それこそ「俺なんていない方がいいんだ」なんてことに
なりかねない。それだけは避けなければ。
冬子を抱っこしてしばらく歩いて戻ってみると、
夏夫は起きてるのか寝てるのか、薄目をあけてボーっとしてる。
酔いのせいか顔は真っ赤。目も真っ赤。
でもひょっとしたら、ヤバイことしちゃったと
頭の中で思って後悔してるのかも。半分泣いてるのかも。
怖い。
今までにも散々酔いつぶれた所を見てきたけど、
何か違う気がする。
新しい薬のせいじゃないんだろうか。
もちろん、薬とお酒を一緒に飲んだことが間違いだ。
でももし副作用なら、やめさせたい。こんな薬いやだ。
とにかく!お酒は禁止だ。バカもの!
「ねー、俺ゆうべ何時に帰ってきたっけ?」だって。
知るか。いつかうつが治ったら、昨夜のこと話してやる。
ただでさえ危ない薬を飲んでいるのに、
今日だけは許してと飲みに行き、例の通りグデグデに。
居間に陣取り大声で寝言を言いながらうたた寝。
それだけでもう、蹴っ飛ばしてやろうかと思っていた。
夏子と冬子が同時にグズグズ言い出して、
私が夏子を構っていたら、夏夫がぼんやりしながら
冬子を自分のお腹の上に乗せている。
「ちゃんと支えないと危ないからやめて」「はーい」
なんて言ってるそばから、冬子がバランスを崩して
後ろへ倒れた!
「なにしてんの!」私の悲鳴で目を覚ました夏夫、
とっさに冬子の腕をつかんで支えたつもりでいる。
バカ!腕なんか持ったら抜けるだろうが!
倒れたショックか、引っ張られた腕が痛かったのか
冬子は真っ赤になって大泣き...
新生児の時からあまり泣かない子だから、
こんなに泣くのはよっぼどのことだ。
ごめんね。母ちゃんが悪かった。
酔っ払いに抱かせたりするんじゃなかった。
夏夫、小声でどうしたのとか平気?とか言いながら
また眠りに入った。なんなのよもう。
私は口から「バカ!役立たず!どっか行け!」
という言葉が出そうになるのをこらえた。
いけない。今感情をぶつけたら、きっと変な受け取り方をする。
それこそ「俺なんていない方がいいんだ」なんてことに
なりかねない。それだけは避けなければ。
冬子を抱っこしてしばらく歩いて戻ってみると、
夏夫は起きてるのか寝てるのか、薄目をあけてボーっとしてる。
酔いのせいか顔は真っ赤。目も真っ赤。
でもひょっとしたら、ヤバイことしちゃったと
頭の中で思って後悔してるのかも。半分泣いてるのかも。
怖い。
今までにも散々酔いつぶれた所を見てきたけど、
何か違う気がする。
新しい薬のせいじゃないんだろうか。
もちろん、薬とお酒を一緒に飲んだことが間違いだ。
でももし副作用なら、やめさせたい。こんな薬いやだ。
とにかく!お酒は禁止だ。バカもの!
「ねー、俺ゆうべ何時に帰ってきたっけ?」だって。
知るか。いつかうつが治ったら、昨夜のこと話してやる。