『てのひらの京』、読みました。

2017-01-11 | 


『てのひらの京』 綿矢りさ 著

奥沢家三姉妹の日常に彩られた、
京都の春夏秋冬があざやかに息づく、綿矢版『細雪』

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この前に読んだ『夜行』もそうだったけど
学生時代をすごした懐かしい京都が舞台で、
鴨川、北大路橋、京都府立植物園、鞍馬口やらあっちっこっち
学生時代にタイムスリップしながら読み進めました。

綿矢りさの作品は、「インストール」「蹴りたい背中」を読んでいたけど
あまり、よかったーって印象がなく、これも、どうかなー?
と期待しないで手に取ったのだけど、
京都弁のリズムのように、まったり、はんなり心地よく進みながらも
時々に、羽依ちゃんの きっつい口調でまくしたてる部分もアクセントになって
ラストに近づくのがもったいないぐらいの引き込まれ具合でした。

女三姉妹かー。

にぎやかやろねー。華やかやろねー。

それこそ、それぞれ「ちがう花」咲かせてくれるんやろうねー。

これは、ぜひとも、シリーズ化お願いしたい作品です。

そうそう、京都の伝統芸能「いけず」の件。
むっちゃ、わらかしてもらいました。






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