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はる♪日記

毎日、楽しく☆

デコポン1号

2006-07-08 21:10:52 | おしごと
Kさんは、
デイケアに来ている70代の女性。
ふだんから、とってもおもろいオバちゃんなんですが・・

みんなでテレビを見てたら、
ピッピッ、とニュース速報が。
その音を聞いて、大声で一言・・

「なんや!
 またデコポン飛んで来たんか!!」

・・・オイオイ、
それを言うなら「テポドン」やろっ。

(ちなみに、デコポンはこちらです)


どうせなら、
テポドンなんかじゃなくて、
ほんまにデコポン飛ばしてくれたら楽しいのにねぇ・・・


このひと、
何度訂正しても、
毎週通ってる接骨院のことを必ず

「コッセツ院」

って言うしね。
そんなとこで治療したら、骨折するでーー!


毎日楽しいデイケアです♪

思うこと

2006-02-16 00:27:36 | おしごと
進行性の難病を患う人たちとの関わりが、
増えている。
年齢は、60代がいちばん多い。

何年もかかって、
じりじりと少しずつ、身体の自由が失われていく。
病院へ行って、主治医にいろんな辛さを訴えても、
「そういう病気だから」
「進行性だから」
でそっけなく片付けられてしまう。

「リハビリで少しでも良くなりたい。進行を遅らせたい」
と言って通所リハに来てくれるけど、
もちろん、リハビリで病気そのものが治るわけではないし、
正直なところ、機能の維持さえもむずかしいのが現実。
生活の中で「今、困ってること」を把握して
具体的に対応することで、ご本人や家族が少しでも暮らしやすいよう
サポートすることが、関わりの中心となる。

とはいえ、
それだけやってれば済むってもんじゃない。

「こんな身体で何もできなくなって、家族にも迷惑をかけて、
 何のために生きてるんだろう」
「自分なんかほんとはもう死んでしまった方がいいんだ」

多くの人が、
こういう思いを抱いて暮らしてる。
献身的な介護を受けている人も多いけれど、
家族との心の溝、トラブルを抱えて、
さらに苦しむ人も決して少なくない。

生きる意味や目的を見失ってしまっても
命が尽きるまで生き続けなければならない苦しさは、
難病の人に限らず、誰にでもあるものだと思うけれど、
何をするにも人の手を借りなければならず、
外出や趣味の楽しさも奪われて、
ただ、ひとところにじっと座ってるか寝ているだけで
一日が終わっていく。
進行して全身が侵されれば、会話もろくにできなくなり
食べることさえ困難になる。
そういう状態に陥った人が、
人生に絶望したままで生き、そして亡くなってしまうのだとすれば
それはあまりにもさみしい。

死を避けることはできないけれど、
絶望したまま死んでほしくはない。

そのために、
できることがあるんだろうか、
何をしたらいいんだろう、と
考えることが多くなった。

外国だったら、
こういうときこそ「宗教」の独壇場?なのかもしれないけれど、
日本人で特定の宗教を信仰してる人は少数派だし、
今の60代の人たちというのはもうほとんど戦後育ちと言っても
いいくらいなので、
その上の年代の人たちのように、生活の中で自然に「神さま」を
意識して暮らしてきたということもあまりない。
年をとって病気になってから急に宗教の話を持ち出されても、
誰もがすんなり受け入れられるわけではない。

また、
はる自身も、宗教的な考え方には疎い。
勉強した方がいいな、と思ってはいるけれど・・

今のはるにできることは、
とにかく話を聴くことと、
その人の辛さのたとえ一片でも、一緒に感じようとすること。
そして、可能な限り、
楽しい時間を過ごしてもらうこと。

そんなことでいいのかどうか、わからないけど・・
まだまだ、勉強していきたいと思う。