通勤電車の中で、
鴻上尚史の『孤独と不安のレッスン』という本を読んでいた。
だいぶ前に買って、ぱらぱら斜め読みをしたまま
放ってあったのだけど、
なんとなく読み返してみたくなって。
10代から20代前半くらい?の人を主な対象に書かれたもののようで、
ひとことでまとめてしまえば、
孤独や不安というものは、けっして消えてなくなることはない。
そこから逃げるためだけに誰かを求めるのではなく、
孤独にきちんと向き合うことで自分を成長させ、
不安を前向きに生きるための原動力にして、
より豊かな人生を送っていこう。
という、若い人たちへのメッセージ・・かな。
その中で、
ちょっと印象に残った文章。
長いけど引用しちゃいます。
若い時は、0か100かを求めがちです。
その方が、じつはカッコいいからです。
また俳優の例ですが、若い俳優だと、最初の出番で失敗すると
その日の公演は、もうダメだと諦める人がけっこういます。
公演は毎日あります。同じ作品を、20ステージとか30ステージとかやります。
で、ある日のステージで、最初の方にひどい失敗をすると、
もう立ち直れないのです。
僕は演出家ですから、客席の後ろで見ながら、
「ああ、どうして、一回失敗したらもう全部を投げるんだろう?!
ここからどれぐらいふんばるかが、人生じゃないかあああ!」
と頭を抱えます。
(中略)
人生が、0か100しかなければ、こんなに簡単なことはないでしょう。
けれど、人生は26点とか46点とか67点とかで生きていくものなのです。
いえ、生きていくしかないものなのです。
0は負け組で、100は勝ち組です。それは明快です。
では26点は?46点は?67点は?
あなたにとって、何点が満足するものですか?
100点以外は全部、同じですか?
100点以外は、すべて負け組ですか?
もしあなたがそう考えているのなら、
あなたはとても苦しい人生を送っていると、僕は思います。
そういう考え方をあなたに刷り込んだのは誰ですか?
厳しい親ですか、厳しい会社ですか、厳しい教師ですか、
厳しい自己嫌悪ですか?
はるの人生は、
いま、何点くらいなのかな。
お世辞にも、
高得点とはいえないだろうけど・・^^;
100点の人生だけを頭に描いていたら、
そこからほど遠い自分に、落ち込んでばかりになってしまいそうだけど
高得点とはいえない人生の中にも、
ちゃんと意味のある、毎日が続いている。
そう思うときにはじめて、
ほんのすこし、孤独や不安から解放されるような気がする。
・・いや、そうじゃなくて、
「孤独や不安を抱えたままでも生きていけるようになる」
っていう方が、正確かな?
鴻上さんは、
自分が演劇や表現を教えていた大学の授業で、
学生たちにこう言っていたそうだ。
でもね、
孤独と不安を見つめることは、楽しいことでもあるんだ。
孤独と不安を生きることでしか手に入らないものがあるからね。
孤独と不安をちゃんと生きることは、
なかなか面白いことなんだ。
こう言い切れるようになるまでには、
まだまだ、うーんと試行錯誤が必要だろうけど・・(笑
だけど、
どっちみち孤独と不安から逃げ切ることができないのなら、
それらを抱え込んで生きていけるようにならない限り、
どんな人生を送っても、一生しんどいまんまだもんね。
年をとればとるほど、
やわらかなアタマと心になれたらいいな。
生きることが、すこしでも楽になるように。
鴻上尚史の『孤独と不安のレッスン』という本を読んでいた。
だいぶ前に買って、ぱらぱら斜め読みをしたまま
放ってあったのだけど、
なんとなく読み返してみたくなって。
10代から20代前半くらい?の人を主な対象に書かれたもののようで、
ひとことでまとめてしまえば、
孤独や不安というものは、けっして消えてなくなることはない。
そこから逃げるためだけに誰かを求めるのではなく、
孤独にきちんと向き合うことで自分を成長させ、
不安を前向きに生きるための原動力にして、
より豊かな人生を送っていこう。
という、若い人たちへのメッセージ・・かな。
その中で、
ちょっと印象に残った文章。
長いけど引用しちゃいます。
若い時は、0か100かを求めがちです。
その方が、じつはカッコいいからです。
また俳優の例ですが、若い俳優だと、最初の出番で失敗すると
その日の公演は、もうダメだと諦める人がけっこういます。
公演は毎日あります。同じ作品を、20ステージとか30ステージとかやります。
で、ある日のステージで、最初の方にひどい失敗をすると、
もう立ち直れないのです。
僕は演出家ですから、客席の後ろで見ながら、
「ああ、どうして、一回失敗したらもう全部を投げるんだろう?!
ここからどれぐらいふんばるかが、人生じゃないかあああ!」
と頭を抱えます。
(中略)
人生が、0か100しかなければ、こんなに簡単なことはないでしょう。
けれど、人生は26点とか46点とか67点とかで生きていくものなのです。
いえ、生きていくしかないものなのです。
0は負け組で、100は勝ち組です。それは明快です。
では26点は?46点は?67点は?
あなたにとって、何点が満足するものですか?
100点以外は全部、同じですか?
100点以外は、すべて負け組ですか?
もしあなたがそう考えているのなら、
あなたはとても苦しい人生を送っていると、僕は思います。
そういう考え方をあなたに刷り込んだのは誰ですか?
厳しい親ですか、厳しい会社ですか、厳しい教師ですか、
厳しい自己嫌悪ですか?
はるの人生は、
いま、何点くらいなのかな。
お世辞にも、
高得点とはいえないだろうけど・・^^;
100点の人生だけを頭に描いていたら、
そこからほど遠い自分に、落ち込んでばかりになってしまいそうだけど
高得点とはいえない人生の中にも、
ちゃんと意味のある、毎日が続いている。
そう思うときにはじめて、
ほんのすこし、孤独や不安から解放されるような気がする。
・・いや、そうじゃなくて、
「孤独や不安を抱えたままでも生きていけるようになる」
っていう方が、正確かな?
鴻上さんは、
自分が演劇や表現を教えていた大学の授業で、
学生たちにこう言っていたそうだ。
でもね、
孤独と不安を見つめることは、楽しいことでもあるんだ。
孤独と不安を生きることでしか手に入らないものがあるからね。
孤独と不安をちゃんと生きることは、
なかなか面白いことなんだ。
こう言い切れるようになるまでには、
まだまだ、うーんと試行錯誤が必要だろうけど・・(笑
だけど、
どっちみち孤独と不安から逃げ切ることができないのなら、
それらを抱え込んで生きていけるようにならない限り、
どんな人生を送っても、一生しんどいまんまだもんね。
年をとればとるほど、
やわらかなアタマと心になれたらいいな。
生きることが、すこしでも楽になるように。