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生のユーザー声を届けるハーモニーblog

Webアクセシビリティに関連するユーザーの声を届ける

色々な見学者達

2005年10月07日 | Weblog
ハーモニーの馬塲です。

最近、音声PCの体験ルームへの見学者に、結構色々な分野の方々がいらっしゃて下さる。昨日は某大学の情報関係の学科担当の先生が助手さんといっしょに、いらっしゃいました。

ハーモニーの中途視覚障害者の係りの女性が、色々自分の体験をもとにお話したり、音声パソコンを実際にスラスラ操作し、新聞記事などを見ている姿を見ていただき、更に見学者には必ず目隠しを、3種類のソフトでネット閲覧の体験をしていただきます。見学者は初めての体験に感動し、誰でもがアクセス可能なWebサイト「Webアクセシビリティ」の重要性を実感としてわかるようです。どんなにボリュームのあるよく書かれた本を読むより、やっぱり生の体験・見学は確かなもののようです。

ぜひ、こんな経験を希望する方には、1度見学にいらしてあなたのWebサイトがどうなのか?覗いてみませんか。

QRコードの新たな使い道

2005年10月01日 | Weblog
ハーモニーの馬塲です。

最近、自分のAUの携帯電話を、QRコードが読める機種に変えたので、少しblogについている、QRコードも試してみました。以前から使い方によっては視覚障害者にとって、強い味方になるのでは?と・・思っていたものですから。

なかなか、いいじゃ~ないですか。PC画面に携帯のカメラをかざすと、読み込める位置にくると「ピッ」と音がしっかりきこえるので、そこでカチャリとボタンを押します。あとはそこのURLにアクセスしてくれるので、読みたい記事を自由に読むことができます。そして、興味のある記事には、コメントをと言うところから入り、コメントをメール感覚でスラスラ書きます。

なんと、音声のPCでいらない広告や、カレンダーの羅列をまったく聞かずに簡単に記事に入れ、コメントもかけます。

これは、視覚障害者にとっては、らくらくなアクセスが可能になりそうです。
もっと、QRコードは使い道がありそうなので、今後も少しずつ色々試して見たいと
思います。

ちなみに、しゃべる携帯電話「FOMAらくらくホン2」では、QRコードは対応してるようです。


やはり、ユーザーの声だ!新たな発見

2005年09月30日 | Weblog
ハーモニーの馬塲です。

最近、お陰様で企業様、大学関係者様などから、視覚障害者のWeb利用のことで、色々知りたいと問い合わせや、来訪が多くなって来ています。
昨日は、某大手プロバイダーの社員の方が、ハーモニーPCルームへいらっしゃいました。当会の全盲と弱視のユーザーと私で、対応させていただきずいぶん時間延長でお話が弾みました。

その中で、会員が「ログインと言う言葉がわからず、最初はプロバイダーに問い合わせしたのよ」と・・これは、きっと高齢者にも共通することではないでしょうか?ある意味、こういったなにげない横文字が結構、お年を召してきているユーザーにはバリアになっていることもあるのだと、改めて勉強させられました。
例えば、「サイトマップ」なんていう言葉は、理解していない方、また便利なのに利用していない方がかなり存在しているのではないでしょうか?以前から少し思っていました。

「提供側と、使い手側が顔をあわせ、お話をする機会が仕事でオフィスの中に入ってしまうとないので、今日はとても生の声がじかに聞け、参考になったし嬉しかったです。」と訪問された某大手プロバイダーの社員は帰られました。

視覚障害者ユーザーも、自分達が日ごろ感じてることがお話できて、満足した笑顔でした。


やっぱりキツイ!

2005年09月25日 | Weblog
ハーモニーの馬塲です。

先日、視覚障害者の60歳くらいの女性から、某宅急便の会社のサービスで「送り状発行サービス」というのがあるので、その操作を教えてくれませんか?とお願いされ、ハーモニーが木曜日使わせていただいてる、ちよだプラットフォーム5階のPCルームで、その女性Aさんへ操作を指導しました。この送り状発行サービスというのは
読み書きができない障害者には、とっても便利なサービスであるように思います。
でも・・・そのサイトが、果たしてそういったことも考慮して作られているか?といいますと正直いって、そうでもない時がほとんどで、実のところいつもガッカリ~というのが本音です。教えるのも躊躇してしまう状況です。

そのサイトも思った通り、Aさんはかなり操作をしずらそうでした。説明箇所も画像で読めない状態。そして、視覚障害者にはなにより手ごわい「フォーム入力」の山。もし私が同じような状態であれば、絶対に手は出さないのでは・・・と思います。例えば、電話番号を入力するテキストボックスは、ほとんどが3個に分かれています。03と入力し、また音で確認。そして次の数字の入力。それが、なかなか3つ目のボックスに飛んで入力してしまったりと、ま~とにかく音での操作は大変。ぜひ音声ブラウザを目隠しして体験してみたら良いかと思います。これは高齢者のユーザーも同じくフォーム入力は大変かと思います。以前にユーザーテストで高齢者も実施させていただ経験がありますが、何度もミスするケースが結構あります。

なにか、このフォーム入力に変わる代替手段はないのかしら・・・例えば電話。またはメールなどの代替手段。大体がサービスを利用する前には、会員登録をしてからというケースが多いのですが、やはりここも自分のデータは、やはりフォーム入力。大体の視覚障害者はこの時点でリタイアですね。

使い手をもっと知り、製作側は作っていただければと、教える度に思ういます。せっかくのサービス利用者も半減ではと。

Webでのユバーサルな情報へ対する考え方は小さいときから・・

2005年09月21日 | Weblog
ハーモニーの馬塲です。

今年になって急に、若い方々へも視覚障害者のIT環境を始めてとしての、Webでの情報の提供などについて、視覚障害者といっしょにお話する機会が増えています。
先日も、日本電子専門学校のWebデザイン化の生徒さんへ、丸々半日、ユーザーテストをロールプレイニングで体験する講座をさせていただきました。また、某大学生、大学院生へもミニセミナーを、東北の中学生へも同じくミニセミナーを依頼され実施しました。

そこで、思うのですが、若い方々はなんのためらいもなく、新鮮な驚きを覚え、水がしみ込んでいくように、ユバーサルな情報の必要性を素直に理解してくれます。
これが、お年を召した方だと、人にもよりますが、どうも「何でそんなことが必要なの?」と・・中には納得がいかない様子の方もいっぱいいます。

思うに、Web上での情報の提供の歴史なんて本当にまだまだ浅いわけですから、それは仕方ないことなのかもしれません。

ですから、今後社会に出て行く若い方々の情報関係の授業へは、ぜひとも色々な環境への配慮「ユバーサルな情報発信・受信」を学ぶチャンスを設けていって欲しいと思います。そこから学ぶことは、はかり知れない体験になるようで、いつも嬉しい感想をいただいています。


アクセシビリティチェッカーの紹介

2005年09月11日 | Weblog
ハーモニーの馬塲です。
久々の更新になってしまいました。

最近、よくアクセシビリティのお話をしていただけませんか?ということが多く、
学生、社会人と年代を問わず、色々と簡単なセミナーをするときが多くなっています。その中で、「なにか自分で簡易的にチェックするものがありませんか?」と質問をうけるので、1つ紹介をしたいと思います。
「Web Accessibility Toolber」などがあります。株式会社インフォアクシアさんのページにアップされています。見え方体験もできるので、結構それも為になります。

このツールは、オーストラリアの視覚障害者のNPOでもともと開発したものらしいです。日本でも結構、視覚障害者の方が面白いソフトなど開発していますが、知られていないものが多いようです。
私が、セミナー等で時間があれば紹介している、見え方体験ソフトで障害者の方が作ったもので、とても素晴らしいものがあるので、紹介します。ぜひ1度体験してみてください。視野狭窄(見える範囲が狭い)の方の大変さや、また、お仕事を視野狭窄の方とする際に、どういった点を注意し指示をだせばよいのか、とても良くわかります。1度お試しを!
視野狭窄体験HP



 


YAHOOが、インターネットコミュニケーションアドバイザー講座?

2005年09月01日 | Weblog
YAHOOさんが、このたび「YAHOOインターネット検定」の講座の1つで、
インターネット検定インターネットコミュニケーションアドバイザー講座というものを開講するらしい。

ITでのコミュニケーションは、もともとWWWの創始者が言ってるように、ユバーサルであって欲しいものなのですが、まだまだ現実は、視覚障害者には、先日も書きましたが、「画像認識」のバリアの代替すら用意されないので、サービスを使うためのID、パスワードをとることもままならない・・と言う現状があります。どうも、この大々的に宣伝されている、コミュニケーションアドバイザー講座???に疑問を覚えてしまいます。かなり勉強しなくては利用者がついていけないコミュニケーションツールって?なんか違和感があります。技術だけありきではなく、人ありきの技術であって欲しいものだと・・これから、日本は益々高齢社会になるわけですから、人にやさしいITサービスの方が望まれるように思うのですがね。

QRコードは代替手段が用意されてるのに?

2005年08月23日 | Weblog
ハーモニーの馬塲です。

先ほど、YAHOOさんのTOPページの右下についているQRコードを見ていて、「あれっ~」と思いました。QRコードを読める携帯は限られています。ですので当然読めない方もいます。ですから、YAHOOさんもその辺を配慮してQRコード画像の横に、その代替手段を「ケータイで左のバーコードを読み取るか、URLをケータイに送信してアクセスしてください。」と用意しているのだと思います。

なのにですよ、会員登録する際に通らなくてはいけない、例の画像認識システムにはまったく代替手段が用意されていません。なんででしょうか?目が不自由な方、視覚障害者はじめ、ロービジョン(高齢者なども含む)の方など、あの歪んだ数字や文字は読めない方がいるのに・・不思議です。困ってると言う声がぱらぱらと届いて、十分わかってるはずですし。

QRコードと同じ配慮で、十分対応できるにではないだろうか?とふと考えました。
ユニバーサルがどんどん推進されてるなかで、どうもWebサービスの世界は、その辺が遅れているように思います。とても残念です。

*参照
先日、ご自身が視覚障害者でありながら会社経営者をなさってるアメディアの望月社長さんも、この画像認識の件をメルマガ等で、みなさんと考えていきたいと、かなり熱心にメッセージを書いています。
「ウェブアクセシビリティ入門」


ユーザーは本等に利用しているの?

2005年08月18日 | Weblog
ハーモニーの馬塲です。

最近、結構シニア・シルバー対策として、Webサイトの字を見る際に、大きくしたり、小さくしたり自分で自由に変化させることが出来るボタンが、画面の上の方に設置されているケースが、新聞社をはじめ行政のサイトなどにも増えてきています。

このことは、こういった関係に携わって環境の中にいると、既にみんな知っていて使われてるんだろう・・と思ってしまいがちです。ところが、先日40代後半で新聞はよくWebサイトでも見ていますという男性とお話をしていましたら「最近、老眼でパソコンの文字が見えにくい」というので、「読売さんや、朝日さんの新聞のサイトなどは字の大きさを変えられるボタンが、サイトの上の方にあるので、そこで調節して読めますよ」と教えてあげましたら、「そうなんだ~よくその新聞サイトなら見てるけどまったく気がつかなかった。今度気をつけてみてみます」というコメントをいただきました。

この例だけではなく、結構、色々なこういったサービスが最近は広がっていますが、結構一般のユーザーさんは、よくWebを利用してる方でも、知らないケースが多いように思います。ユーザーさんに勉強しなさいというわけにはいかないので、やはり作り手がその辺は、しっかりユーザー観察(テスト)などをし、配置や色などの工夫をして、せっかくあるシステム・サービスを使っていただけるよう工夫をしていく必要がありそうです。ユーザーさんの操作の観察や、意見を聞くことは、毎回発見の宝庫です。


しゃべるシール?ウェブリシールお試し

2005年08月08日 | Weblog
ハーモニーの馬塲です。
猛暑が続いて、ついついダレムードで更新を怠けていました。ほんと暑い夏ですね~。

さて、先ほどNECのBIGLOBEが8月から始めた、Web上で合成音声でしゃべるシール
「ウェブリシール」とかいう面白いサービスを見つけたので、野次馬根性で早速会員登録をし試してみました。色々な声を選び、テキストでメッセージを書くと合成音声に置き換えてくれるタグが表示されるので、それをコピー。blogやメール、そして自分のWebサイトまで、その合成音声シールを、べたべた貼り付けることができる。ただblogはその会社によって、直接おけるところと、URLを貼り付けし、別ウィインドー表示でするのと2種類あるようです。

このgooのblogはURL表示ですが、早速試してみました。最後の「ハーモニーです」をクリック(エンター)してみてください。さて、どんな感じ?視覚障害者にも利用の仕方によっては、なにかこのサービスは使い方(ニーズ)があるでしょうか?
もしかして、今YAHOOなどでも使われている、視覚障害者泣かせの、画像認識の代わりに、これはなんらか応用して使えないでしょうか?例えば、相手の会社がメールでこのシールを自動生成し貼り付けてくれるシステムを作ってくれ、それを音声で聴き確認しその言葉をメールで、視覚障害者が返信し、間違っていなければ登録OKとか・・・とにかくなにか応用できそうな気がしますよね。視覚障害者の方でなにかアイディアひらめいた方、コメント下さい!!なんか面白そうです~。皆さんも遊んで見てください。別に私はbiglobeとなんの関係もありませんが(笑)

しゃべるシール「ウェブリシール」
ハーモニーです。