ハレノクニでワイン

11年間の島暮らしから、ワイン農家を目指して山暮らしへ。
グッドライフを探す旅と美味しいものを綴ります。

ブドウ畑に稲を植える

2024-06-10 | ワイン農家

今日は久しぶりに雨が降った。

それもどっさり、24時間で50㎜オーバー。

今年は雨の日がそんなに多くないけれど、降るときはまとまって降りすぎる。

水はけがよくなってきた畑でも、これだけ降れば水浸しになる。

 

少し前に、友達から余ったコシヒカリの苗を一箱もらって水がたまるところに植えておいた。

ブドウにとっては生きづらい環境なので、水に強い稲ならどうか。

適地適作。

鍬で耕したところが少し低くなっているので、さらに水が集まってくる。

秋には黄金色の稲穂が見れるだろうか。

 


wineshop&stand slowcave スロウカーヴさんでワインの勉強

2024-06-09 | ワイン農家

岡山駅にほど近いワインショップ「スロウカーヴ」さんへ久しぶりにワインを飲みに行ってきた。

 

私の家から車で約1時間。

それほど離れているわけではないけれど、公共交通機関が充実していない私の町から

岡山駅に飲みに行くとなると、普通は日帰りは出来ません。

ところが、ショップに併設されたワインスタンドでは13時からワインが飲めるので、

家族の協力が有れば飲みに行ける。

 

 

岡山駅行のバスが出るきびプラザまで車で送っていもらい、13:10発のバスに乗る。

そうすれば14:20くらいに岡山の中心である天満屋バスセンター着。

そこから歩いて14:30には入店が可能。

そこからはひたすらワインと向き合う時間。

この日の課題にしていた「ロワール地方」のワインを選んでくださっていて、

そこからスタートしつつ、たまたまお店の6周年記念イベントにあたったため

スペシャルなワイン達がそろい踏み。

普段はフランスワインに的を絞っていますが、この日はイタリアの素晴らしいワインを

沢山飲ませていただきました。

お隣の方は広島の尾道から、さらには静岡の浜松からいらしてた方も。

美味しいワインを囲みながら、自然と会話がはずみます。

 

息子の野球練習の送り迎えを代わってくれ、最終バス18:40発のバスが到着する時間に

再びきびプラザまで迎えに来てくれた妻には本当に感謝です。

 

美味しいワインを飲んで感動し、飲んだワインの作り手、土地、ブドウのことを調べて蓄積する。

こんなインプットを大切にしていきたい。

 

 

 

 

 


苗の植付けをはじめました

2024-06-04 | ワイン農家

6月に入り、ようやく苗の植付けを始めました。

上の写真は今年から始める畑、その名も「野球場」。

扇形がその名の由来です。

今年は3つの畑に合計で約400本を植える予定にしています。

あらかじめ苗を植える列の草を短く刈り込み、2mおきにスコップで穴を掘っていきます。

ごらんの通り、我が家の庭は苗に占拠されています。

毎朝の水やりが大変。

だいたいバケツ4杯分を10分くらいかけてジョウロで散水しています。

ポットをひっくり返してみて、こんな風に根が出てきたら植えていきます。

昨日、今日で66本植えました。

畑が家から近いので、根が出た分から少しずつ植えていけるので、

ぼちぼちマイペースで進めていきます。


ブドウ苗の萌芽と植付の準備

2024-04-09 | ワイン農家

2月4日に挿木したブドウの苗が芽吹き、4月9日現在、そろそろ展葉しようとしています。

待ちに待った春が来ました。

畑では蜘蛛の子から始まり、カエルや鳥が現れるようになり、ついには蝶が飛び始めています。

長かった冬のあいだ、ずっと土壌について調べたり考えたりしていました。

昨年植えた苗のうち、約85%が期待していたようには成長せず、焦る。

(数字にするとだいぶやばい)

新規就農のサポートをしてくださる県の担当者との面談で水はけの改善が急務だと指摘してもらったこともあって、

まずは概要を把握すべく本を読み漁る。

本も学術論文も動画も、とにかく「土壌」ばかり見ていた。

そして、毎日ひたすら土の観察。

スタート時に調べてはいたものの、ようやく知識を超えて頭に入ってきた感じ。

畑では排水のための溝の手入れをしたり、穴を掘ったりした。

排水性の改善策でメインに据えたのは「縦穴排水」。

かつて田んぼであった場所には硬く締まった土層ができているため、

それに穴をあけることで水がその下の層に流れていくという理屈だ。

このドリルを突き立ててぐるぐる回すと1回で15~20㎝くらい掘れるので、

土を掻き出して繰り返していけば60㎝くらいは簡単に掘れる。

写真ではわかりにくいのだけれど、ちょうどこの濃いグレーっぽいところが水を通さない層。

掘っていくとだんだんと土の色が変わり、粒の大きさや硬さも変わっていくのが目に見えて面白い。

この穴を畑に3mおきに掘っていく。一通りやってみて、それでも水はけが悪いところにはさらに掘る。

全部で150くらい掘っただろうか。

それと、もう一つの柱が「緑肥」と呼ばれる土壌にいい影響をもたらす植物を栽培すること。

深く根をり、地面に水と空気の通り穴を作ってくれることを期待して「ヘアリーベッチ」というマメ科の植物の種を蒔いた。

この桃みたいなのがそう。

毎朝畑に様子を眺めに行くのだけど、その成長がとても楽しみになっている。

2か月後には2mくらいまで成長するらしい。

 

対策をしてからは雨が降るたびにアメダスで降雨量を確認し、実際に畑の水はけ状況を見に行って観察する。

するとどうだろう、40㎜を超えるような大雨のあとでも1日たてば水がなくなるようになってきたではないか。

 

気温が上がるにつれて多様な植物が見られるようになってきたし、

今年は昨年よりもだいぶ良いのではないだろうか。

そしてさらに、今年新たに借りた場所は最初から水はけがいい!

 

冒頭の写真の苗は、これからまず葉っぱが伸びてそのあと根を伸ばし、GW明けくらいには植付けが始まる。

あと1か月、しっかり見守っていきたいと思います。

 

 

 

 


ハンマーナイフモア(オーレック OREC HRC805)が仲間に加わりました

2024-02-02 | ワイン農家

仕事の仲間にハンマーナイフモアが加わりました!

一般的にはなじみがないであろうハンマーナイフモアという機械。

平たく言うと、草刈機です。

刈払機で刈るのに比べ、数倍から数十倍のスピードで草刈ができます。

そんな頼もしい仲間が我が家にやってきました。

待ちに待った納車の日、農機具やさんから連絡をもらってさっそく迎えに行ってきました。

ほんとは家まで持っていくと言ってくれてたんですが、すぐ近くなので。

家から歩いても行ける距離に農機具やさんがあるというのは、農業を営む人にとって

かなり恵まれた状況です。

機械が調子悪いときなんか、すぐに見てくれます。

OREC(オーレック)というメーカーのもので、いくつかあるモデルの中で一番パワーが有り、

かつ一度に刈れる幅が最も広いです。

修行先で使っているものと同じなので、操縦方法はよくわかっているし、安心です。

オプションでステップをつけてもらっているので、後ろに乗った状態で草刈ができます。

エンジンは三菱製。

そういえば漁船のエンジンは三菱を使っている人がけっこういたな、と懐かしく思い出します。

いざ、処女航海へ。

今年あらたに借りた畑で、春に苗を植える予定の場所の準備はまずは草刈から。

背丈ほどの草も何のその。

刈るだけじゃなくて草を細かく砕いてくれるので、機械が通った後にはフカフカの草絨毯ができます。

分解されやすくなり、草をまとめたり焼いたりする必要もないのでその点でも

非常に時短になります。

 

メンテナンスをしっかりして、永く一緒に働いてもらいます。

 

また新しいおもちゃを買ってしまったw