小論講師の徒然草

大学受験予備校で小論文を教える者が日々思うところを徒然に…。

前期・第12講の講義補足

2009年07月15日 04時26分36秒 | 講義補足
今日は、藤沢校の前期最終講。今年の藤沢校の雰囲気、好きです(笑)

2つの課題を扱うと、どうしても時間が厳しくなりますね。補足しておきます。

<【課題A】について>

高齢化の問題ですね。配布資料の1頁を見てください。今回あった典型的な「減点答案」のサンプルです。ちょっと解説すると、

原因分析:高齢者だけの世帯が生ずること「それ自体の」原因の考察(講義でもお話しした通り不適切)

解決策:高齢者が生ずることに「派生して生ずる」問題の解決策

というふうになってしまっているのです。要は、「原因と解決がかみ合っていない」のです。当然、論理的ではありません。どうしてこうなってしまったのかといえば、構成不十分で答案作成をしたからであると思われます。講義でもお話したように、「構成メモをつなげていく」のが合格のイメージ。特にこうしたミスを防ぐためにも、「小見出し構成メモ」を励行してください。

<【課題B】について>

民主主義論です。昨日の記事も参考にしてください。テキスト98頁の答案例に、試験でも使える考え方を散りばめてありますから、じっくりと読んでみてください。

この課題で多かった減点要因は、「論述が抽象的である」ということ。社会的・歴史的事実で裏付けを(葉をつける)ということは講義でも強調しました。

また、次に多かった減点要因は、「消極論に終始している」ということ。Aの見解を支持する場合、「Bでは○○だからダメだ」といったように裏から・間接的に理由づけるのが消極論ですね。当然、積極論>消極論の関係です。積極的に理由づけることができるように意識したいところです。

<その他の補足>

配布資料は、ざっと目を通してください。「小泉改革」についても説明を加えておきました。小泉改革に関する評価も固まってきましたから、これは「社会的・歴史的事実」として答案で使用すべき(しやすい)ネタとなります。

配布資料の5頁からは、前期分の「記憶喚起シート」を載せてあります。冒頭に指示してある通り、復習に使ってください。夏期講習の予習でもあります。記入例は、明日にでも書いておきます。

なお、講義で使用しなかった「C-11」と「C-13」は、暇を見つけてこちらで解説を書いておきますので、各自、チェックしてください。

さて、明日の厚木で前期も終わり。早いですなぁ。明日も頑張っていきましょう!

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