小田原校・第8講の講義補足

本日、後期テキスト完成。そして、発送。〆切に間に合って良かった…。今回は218頁の大作。昨年度版が163頁ですから、かなりの「改訂増補版」。もっとも、著作権の関係でボツになる問題が出る可能性は秘めていますが。

さて、小田原校の第8講（薬物汚染問題）で言い忘れたことが一つ。テキスト26頁の問題の要約（本文内容の指摘）について。

意見提示（筆者の論）のある問題では、①テーマ、②論、③理の３点に注目しながら読み、また要約するわけですが、テキスト26頁のようなタイプの問題では、②と③がないわけです。じゃあ、何に注目して読み、要約するのかというと、それは本文に書かれている「要素」です。今回の場合、本文に書かれている要素は何かというと、「薬物を使用した場合の症状（幻覚、ボーっとするのが心地よい、など）」「使用のきっかけ（知人からのススメ）」などです。このあたりに着目しながら要約してください。

それと、お知らせ。講義の中で話題に出した、桐原の「入門英単語1500」ですが、講義の後、１冊買って参りました。そして、小田原の帝であられるＹ様にお渡ししておきました。「さくいん単語チェック」をしたい方は、恐る恐るＹ様に言って、貸してもらってください。当然ですが、直接書き込み厳禁。さくいんを使う場合は、必ず自分でコピーを取ること。１つあたり１～２秒で時間をかけずに「あぶりだす」ことがポイントです。なお、「合格可能性最大化戦略」でもこの話をします。

最近、疑問に思うこと。

20世紀は戦争の世紀、21世紀は環境の世紀

なんてふうによく言われます。環境問題は国境を越えた問題であり、地球上の全ての国家が、政治的利害にとらわれず共同して解決のために尽力しなければいけないのは論を待たないでしょう。我が国も、日本版グリーン・ニューディールを、という方向で官民あげて環境問題に取り組もうという機運が高まっています。しかしながら、最近の政策はこれ（環境問題）に逆行するものが多くないか？？

まず、エコポイント。大きな（高額な）商品ほど、大きなポイントが付く。しかし、（普通に考えれば）大きな商品ほど消費電力は大きいわけで、「エコ」と称して環境対策の一環として行うならば、消費電力の少ない小さな商品ほど推奨されるべきではないか？景気対策でもある、というのはわかるのですが、「エコ」と掲げる以上、矛盾してないか？？

それから、高速道路1000円。マイカーによる長距離の高速道路の利用が増えたそうで、その半面、鉄道・高速バス・フェリーなどの利用は大きく落ち込んでいるという。…だめじゃん、環境に悪いじゃん。

まぁこれは景気対策だから、と言う人も多いだろうが、この観点からも疑問符が付くとのこと。一番儲かってるのはＮＥＸＣＯ（高速道路会社）、ＥＴＣ製造メーカー・販売点、それから高速道路交流推進財団（国交省の天下り財団）でしょう。

ところが、肝心の「その他一般」への経済効果はあまりないらしい。ないどころか、マイナスのところも多いそうな。ドライブ中心でお金を落としてくれない、地方から大都市圏へお買い物に言ってしまって地元商店街が閑古鳥（東京湾アクアラインが安くなって買い物客が東京へ流れてしまうので地元木更津は大変らしい）、観光地も箱根など大都市圏に近いトコロ、伊豆のように高速道路が通っていないトコロはスルーされてしまってお客さん激減、それから高速バス・フェリーは売り上げ低迷でついに「高速1000円倒産」が出てくる有り様…。

ただの高速道路利権政策ではないか（怒）

エコポイント、高速1000円、定額給付金、これらの財源とするために国は埋蔵金を掘り起こし、莫大なカネを使った。誰が返すの？そりゃ、（将来の）国民。そのために（というと正確ではないが）消費税は12％にせにゃならんということを内閣が公表したら、与党有力議員が「選挙前にいかがなものか」ときた。「選挙の前なんだから都合の悪い情報は隠ぺいしなさい」「選挙が終わったらどんどん上げちゃいましょ」、そういうこと？

へべれけ会見in Italy、不倫旅行に国会議員パス、挙げたらきりがないわけですけども、もうちょっとさ、しっかりやろうよ、お願い。