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映像詩

デジタル映像による心の表現
(映像作品制作を通して感じたこと)

4619-花の撮影

2025年03月31日 | 30秒の心象風景

 金剛城寺は境内に花が満ちている古刹です。季節の花々が参拝客を迎えてくれるのです。山門前で最初に迎えてくれたのは、葉を落としている木ですが、黄金色のもじゃもじゃとしたものがいっぱいついているのです。近づいてみると、細長い紐状の花びらを持つ花です。花びらがよじれて、丸い玉状に見えたのです。印象的な形の花です。図鑑で調べて、聞いたことのある名前の花だと解りました。マンサクだったのです。マンサクというのも面白い名前です。春の早い時期に咲く花で、「まずさく」からマンサクという名になったともいわれています。その花の咲き方から、その年が豊作か、凶作かを占ったともされる花です。そこで、ナレーションによる紹介は、「長いひものような花弁をつけた 黄金色の花です。」「マンサクの花です。」「花の咲き方で豊作か凶作かを占ったとされます。」「金剛城寺の境内で春を告げています。」としてみました。

 

30秒の心象風景30490・古刹の境内で~マンサク~
https://youtu.be/2CpG7iuXBAQ


4618-花に集う

2025年03月30日 | 30秒の心象風景

 野草の花が撮影できる季節がやって来ました。木に咲く花では、まだ寒い時期から鮮やかな色の花を見せてくれているものがありました。ツバキやサザンカなどは、大きな花をつけていましたが、蝋梅なども香りを楽しませてくれた花です。そこに、ようやく梅の花が満開になり、撮影を楽しめるようになりました。そして、桜の開花が伝えられるようになると、草花も花を見せてくれるようになりました。青い花のオオイヌノフグリ、白い花のナズナ、黄色い花のナノハナ達です。個性的な黄色い花を咲かせる木、ミツマタが群生している場所で撮影を楽しんでいたら、近くの常緑の木にクリーム色の花がいっぱい見えたのです。これは、シキミかなと淡い記憶を頼りで撮影を続けました。近寄って見ると虫たちもいっぱい集まっていたのです。春を感じる光景です。収録後図鑑で確認すると予想通りシキミの花でした。

 

30秒の心象風景30477・花に集う~岩戸神社~
https://youtu.be/q4xupCdkCWA


4617-ミツマタの花

2025年03月29日 | 30秒の心象風景

 岩戸神社の境内脇を流れる渓流沿いにミツマタの木が群生していました。渓流には土石流をせき止める小さなダムが幾つか見えます。その前後に人の背の高さまでは届かないですが、かなりよく育った木が数本花をいっぱい付けていたのです。木に近づこうとするとそれを妨げるように茨がいっぱいあります。こちらも群生していて、それをかき分けないとミツマタまで近づけないのです。少し近づけそうなところがあったので、やっと花に触れることができそうな場所まで進んだのですが、茨には引っかかりました。苦労してたどり着き収録できた映像に付けたのが次のナレーションです。「黄色い花をいっぱいつけた木があります。花は下向きに咲いています。ミツマタの花です。花弁に見えるのは、筒状の萼で、先端が4つに裂けて反り返ったものです。その内部に雄しべと雌しべがあります。」個性的な花ですが、群れて咲くと華やかです。

 

30秒の心象風景30467・ミツマタが満開~岩戸神社~
https://youtu.be/_8-3LY5WigA


4616-石仏の楽しみ

2025年03月28日 | 30秒の心象風景

 古刹寺院の境内では石仏を見ることが多いです。古くから信仰の地として多くの人が集う場所には、石造の奉納物が多く残されています。福崎町の醫王寺は法道仙人開基を伝える古刹ですが、現在は山里の一角にこぢんまりとした境内を広げる寺院です。厳めしい山門もなく、開放的な境内ともいえます。そこに、幾体かの石仏があるのですが、その一つが善光寺如来でした。それほど大きなものではないのですが、石龕に納められ、大切に祀られています。年月を経ているのでしょう、石龕の屋根の部分の石材に割れが生じています。しかし、手入れが行き届いている境内で、石仏はその姿を美しく保っています。

 

30秒の心象風景30462・善光寺如来~醫王寺~
https://youtu.be/48whBjMoVM0


4615-太陽光パネルで

2025年03月27日 | 30秒の心象風景

 田圃が広がる地域の一角にフェンスで囲われ立ち入り禁止となってる太陽光パネルの発電施設があります。設置者は地元の企業ではありません。遠く関東の企業です。これが現在のエネルギー産業の1つの形になっています。それは長い歴史を経てきた田圃という人工物とは異なる、歴史の浅い人工構造物です。しかし、違和感を感じるのはヒトだけなのでしょうか、太陽光パネルの上を、何度も、あちらへこちらへ駆け回るセグロセキレイがいました。何をしているのか最初はよくわからなかったのですが、どうやら餌採りをしているのです。パネルの表面をつついている様子が見られます。そして、ときどき羽ばたいて移動します。収録映像を確認すると、そのときには飛び立つ虫を捕らえようとしていたのだと解りました。セグロセキレイにとっては恰好の餌場になっていたのです。人間の目的とは違う形で自然(生態系)は反応するようです。

 

 

30秒の心象風景30453・こんなところで餌採り~セグロセキレイ~
https://youtu.be/q45dLmmB0pM


4614-2段構築の方墳

2025年03月26日 | 30秒の心象風景

  福崎町の文化財を伝えるwebサイトでは、神谷古墳(福崎町指定史跡)について、次のような紹介がありました。「神谷古墳は、2段構築の方墳で、無袖の横穴式石室を有します。1辺約20mの大きさで、一部崩れているものの石室は現存で11mあり、現状で石室長は町内に残っている古墳の中で3番目に大きいものです。築造時期は7世紀前半頃です。」その説明で、新たな興味が湧いてきたのです。これまで接してきた古墳には、田圃の中で狐塚などとよばれ、特別に守られてきた歴史をもつものや古刹寺院の境内で守られてきたものがあります。また、近年、調査が進み、古墳公園として整備され、墳丘が復元されたものもあります。その多くを訪れたのですが、そこで見たのは、全て円墳とよばれるものでした。町内で古墳といえば、円墳と思い込んでいたので、方墳というのは新鮮でした。方墳は築造される数が少なかったようです。今回訪れた神谷古墳は、特別な歴史を感じさせる古墳になりました。

 

 

30秒の心象風景30445・墳丘(神谷古墳)~醫王寺~
https://youtu.be/hEc1fP9U7Wo


4613-ご真言

2025年03月25日 | 30秒の心象風景

 密教寺院だけでなく、広く庶民信仰を受け入れる寺院ではご真言を唱えるお参り法を進めています。阿弥陀信仰の「南無阿弥陀仏」のような念仏や、「南無妙法蓮華経」のような題目と同じように口から声を発するお参り法です。オンコロコロセンダリマトウギソワカは、薬師如来のご真言のようで、古い由緒を伝える古刹寺院で、薬師如来を祀るお堂にご真言が記されていることがあります。有名な一畑薬師では、信者が会式の中で行列をなしてオンコロコロセンダリマトウギソワカと唱えながら、境内を練り歩く様子を見たことがあります。今回訪れたのは、ちいさな天台宗の寺院ですが、御本尊は薬師如来で、本堂には、オンコロコロセンダリマトウギソワカとうご真言が大きく記されていました。

 

 

30秒の心象風景30439・オンコロコロセンダリマトウギソワカ~醫王寺~
https://youtu.be/-geh0Q1j6Wc


4612-石仏の撮影

2025年03月24日 | 30秒の心象風景

 古刹寺院には様々な石仏があります。江戸時代に流行ったのでしょうか、西国三十三所の霊場巡りができる観音の石仏群に出会うことが多かったです。それは、現在も新たに造立が続いている石仏群です。また、四国八十八箇所巡礼の石仏群に出会うこともあります。そのほか、善光寺如来の石仏や、何らかの御利益を授けた地蔵、そして、より古い時代には、石棺仏という特別な石材に仏像を刻んだものもあります。それらには、一般的に決められている仏像の形式を越えた造形のものもあります。如来や菩薩は最も人気のある仏像ですが、そのおおよそのイメージは庶民にも広がっていたでしょう。如来と菩薩の装飾の違い、また、座像や立像の違いなど、石仏に刻まれるときにも意識されたはずです。大日如来と文字の刻まれた石仏ですが、大日如来には珍しい立像なのです。何か、特別な思いが入っているのかもしれません。

 

 


30秒の心象風景30429・異形の石仏~醫王寺~
https://youtu.be/N2SOevvGOms


4611-列車の撮影

2025年03月23日 | 30秒の心象風景

 播但線を走る列車の撮影を続けています。自宅からは、定期的に鳴る踏切の警報音が聞こえ、その後列車が通り過ぎる走行音も聞こえます。最も身近な鉄道路線です。音だけでも103系電車なのか、特急のキハ189系なのかは解ります。線路の切り替えポイントもあるので、走行音からは、2両編成なのか4両編成なのか、あるいはそれ以上か、編成車両数も解るようになりました。しかし、見ないと解らないのは、9編成ある103系電車の車番です。3503と3509の2編成だけが、パンタグラフが増設されたいわゆるWパンタグラフになっているのです。この季節には、Wでパンタグラフが上がっているのも見ることができます。今回は3503がやって来るところでした。

 


30秒の心象風景30406・103系3503が来る~第二千束踏切~
https://youtu.be/X1xdOnQltH8


4610-菜の花

2025年03月22日 | 30秒の心象風景

 春を感じさせる黄色い花、ナノハナが咲いていました。再開発を終えた駅前に向かう道です。住宅地を通り抜けるような道ですが、もとは畑の脇を通る畦道だったのではと感じるような道です。踏み固められた場所の直ぐ傍に小さな群れを作っています。初めから存在していたのかと思わせるような生え方です。その回りはヒメオドリコソウが群落を成して地面を覆っているのです。河川敷などでも大群落を見かける菜の花です。生命力の強い花という印象もあります。

 


30秒の心象風景30389・黄色い花の群れ~ナノハナ~
https://youtu.be/UMmFd0VOSyU