江戸時代の古い石造鳥居を維持し続けている神社があります。地域の有力な神社には石造の奉納物が多数見られますが、中でも数の多いのが燈籠です。様々な時代のものが残されていますが、江戸時代の年号が刻まれたものを見ることが多いです。文化、文政、天保などが記憶に残ります。しかし、それらよりも古い年号のものに出会うことは希です。石造鳥居も同じで、古いものにはなかなか出会いません。今回出会った鳥居には「享保十八」ときざまれていました。これは、かなり古いもので出会う機会は多くありません。その鳥居ですが、珍しいのは、柱に「石匠 印南郡 嶋村住人 西村杢兵衛」と大きく刻まれていたことです。石工の名前が刻まれることはありますが、これほど大きな文字で刻まれたものは初めて見ました。福崎町二之宮神社の石造鳥居です。「印南郡 嶋村住人」とあります。合併前の米田町に島村という地域名がありました。この鳥居の嶋村のことなのでしょうか。すると今では石宝殿で知られる高砂市の一部になっているはずです。この地域には石材の職人が多かったでしょう、近隣の神社で石工の名が記されたものの在所は、印南郡が多いようです。
30秒の心象風景30299・石工の名が見える~二之宮神社~
https://youtu.be/ViyHVvqEk6U