映像詩

デジタル映像による心の表現
(映像作品制作を通して感じたこと)

4337-古い石灯籠

2024年06月24日 | 30秒の心象風景

 播磨天台六山としての歴史を持つ妙徳山神積寺二は、江戸時代以前の石造物が多く残されています。最も知られるのが、兵庫県指定文化財になっている板碑です。鎌倉時代の年号が記されています。現在では飛び地境内のような場所にある慶芳上人の供養塔も鎌倉時代のものとされます。本堂の真正面にある古い石燈籠はあまり目立つ存在ではありませんが、竿の部分に刻まれた文字が明瞭で現在でもしっかり読み取れるものです。そこに天和三年とという古い年号が見られます。江戸時代の初めの頃です。江戸城の天守が失われた明暦の大火よりも後で、元禄の赤穗事件よりも前です。この二つは江戸時代の初め頃に続いた大きな事件で、約50年間に江戸では大事件が続いていたのです。天和という年号はそのほぼ中間の時代です。江戸の大火は地方にも伝わった大事件でしょう。本堂前に石灯籠が奉納されたのはその頃になります。

 

 30秒の心象風景28088・郡内最古の年号~妙徳山神積寺~
https://youtu.be/7tJFXLHHiyA

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