映像詩

デジタル映像による心の表現
(映像作品制作を通して感じたこと)

4301- 東海道を旅する

2024年05月19日 | 30秒の心象風景

 広重の東海道五十三次で、妄想の旅を楽しんでいます。江戸時代のヒット作となった浮世版画は、大量に印刷され、それを求めた多くの人々が楽しんだであろう妄想の旅です。一枚一枚が、それぞれの宿場をイメージさせるだけではなく、時間と季節、そして天候までも楽しめるのです。また、そこには、名所旧跡だけでなく、伝説も登場します。江戸時代の人々にとってなじみ深い情報が組み込まれていることもあるのです。それにより、時空を超えた妄想の旅を楽しむことができるのです。日坂で描かれたのは「夜泣き石」です。峠道の真ん中に巨石が描かれるのですが、何の情報も持たない現代人には、何だろうという疑問符だけですが、江戸時代の人々にとっては、佐夜ノ中山というタイトルで十分楽しめたのでしょう。峠道の途中で、旅人が珍しそうに巨石を眺めている風景です。

 

30秒の心象風景27856・日坂 佐夜ノ中山~広重の東海道五十三次~
https://youtu.be/Kas4pTASH2k


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