ジギング・ブルース

ジギングメインの釣行記・・・プラス、米国駐在中のミシガン州とジョージア州での釣行記。

セントマーチンにターポンを追う ~ 後編

2012年05月06日 | その他釣行記
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DAY 6

AM2時起床。

長男がちょっと風邪気味になってしまったので、タエレノール(アメリカの万能薬)を飲ませて、しばらく様子を見て出撃。

ヒット率は良いものの、ランディングゼロの不憫なラパラCD-11からスタート。
バレる原因はフック曲がりがほとんどだったため、ハリを超太軸仕様に交換。



このルアーの良いところは、こんなアンバランスなハリをつけてもきちんと動くこと。
遠征釣行では貴重なキャラクター。

常夜灯の明暗部をよろよろ引いてくると・・・

『がっ!!』

ヒットー!
ターポンのこの暴力的なアタリ、ホント病み付きになってしまいました。
数度のジャンプをかわして、ランディング体制に入る。目測80センチくらい。

『フフフ、ついにCD-11にも勲章がついたか・・・』

と世間一般的には意味不明なことを考えつつ、口元を確認。

『ちょっ・・・フック一本?!・・・』

ジャンプ一発、昨晩の再現のようにバレてしまいました。

残念!

その後は昨晩検証済みのペンシルベイトを打っていきます。

5センチくらいの小さなベイトがたまに追われてて、そのタイミングに合うと、

『どぼばっ!!』

・・・しかし、なかなかのらず心臓に悪い。

ラドスケールのトリッキーな動きが良くないのか・・・

小生が卒倒する前にルアーチェンジ。

もう少し素直なTDペンシルに。

暗闇部分を通してヒットー!!

しかし、やたら暴れる割にトルクの無いサカナは・・・

やはりアナタでしたか。また会いましたね。



カライワシ。目測50センチくらい。

悪人面だけど憎めない。サカナは皆カワイイものです。

もう少し明るい場所をTDペンシルで。

『どぼっ!!』

・・・のらない!・・・

『ボシュッツ!!』

のったー!!!!!

竿を立てるも、ジャンプを繰り返すターポンを前にラインのテンションがかからない・・・

4,5度目のジャンプであえなくフックアウト。。。orz

ルアーを良く見ると、スプリットリンクからハリが無くなってました。

なんちゅう怪力・・・

ラインは良いとして、ハリ回りを強化しないとなかなか捕れない。

5時になって夜が明るみだしたのと同時にターポンはいつものように消えてしまいました。

この日、ターポンは4バイト、2フッキング、0キャッチ。

明日はついに最終日。

名残惜しい!


The Final Day

ついに最終日。

この日はホテルをチェックアウトして、ミシガンに向かわねばなりません。

長いようであっという間の七日間。。。
休暇って、ホントに時間が経つのが早い!

悔いの残らないよう、超早起きして午前0時実釣開始。

今日はベイトになっている小魚がたくさん入ってきているようで、ターポン諸氏も活性が高そう。時折、派手な捕食音が聞こえてきます。

いつもながら、バイトがあっても硬い口が邪魔をしてフッキングしなかったり、フッキングしたとしても、ジャンプ一発、ないし二発目でバラシ・・・となかなかランディングまで至らない。

そんな中、手前側の岸際でベイトを追まわしたあげく、見失ってきょろきょろしてる (ように見えた) ターポンを発見!

ベイトが小さいのでK-TENブルーオーシャンの一番小さいサイズ、BKF75 を鼻先にキャスト。

ちょっとジャークしてやると、

『はふっ』

とくわえてエライ勢いで走り出す!
そして度重なるジャンプ。。。

ホント、ターポンのファイトはたまらない!

ようやくキャッチ!



68センチ。

サイズは小さいけど、狙って釣った一匹は格別デス。

その後、ペンシルベイトに反応がよく、TDペンシルでガツンとのせたものの、2連続ジャンプで新品のスナップが引き伸ばされてバラシ!

なんちゅう馬鹿力。。。

結構な大物だったのでショック。

逃がした魚は常に大物の法則。

ターポンには悪いことしたけど、口が硬いのですぐにルアーは取れるでしょう。

ラパラのCD-11で最後にかけるも、ランディング直前にフィッシュクリッパーから逃走!

水しぶきを大量にかけていきました。

これがセントマーチンに住むターポンからもらった餞別になりました。

セントマーチンでのターポンの総キャッチ数は5匹。

その5匹に至るのに、膨大な数のバイトとバラシが積み重なります。

取り込みの難易度の高い、エキサイティングなサカナ。

釣り人を魅了するファイトは、スピード、トルク、ジャンプ、スタミナ、すべて申し分なし。

本来の目的であったボーンフィッシュはすっかり忘却のかなたへすっ飛びましたが、今回は縁がなかったということで。

セントマーチン、殿堂入りしたルアーたちと、形にならない思い出がたくさん残りました。




タックル編

竿とリールはいつものサーモン用のタックルを持参。



ロッド:St. Croix Wild River / WS86MHF2
リール:ダイワ Freams KIX 2500

PEはSpider Wireの20ポンド(太さは6ポンド相当)。



ブレイク無し。必要十分に強くて細いラインでした。

今回良かったのはモーリス社の35ポンドリーダー。



ターポンの歯でザラザラになっても、かなり耐えてくれました。

フィッシュクリッパーはDick'sで買った安物。これが失敗。
ターポンが暴れるとホールドできなくなって、何度かひやっとしました。
ホンモノのボガグリップが欲しくなりました。

あと、写真に無いけど虫除けスプレーも南の島では必需品。

下の写真は持ち込んだ全てのルアー。
一応家族旅行なので、厳選に厳選を重ねました。



ルアーで良かったのはマリアのThe Firstシンキング。これで98センチをキャッチ。殿堂入り確定。

定番のK-TENも逆風をものともしないキャスタビリティーがGood。

大きすぎないペンシルベイト、ラドスケールとTDペンシルも今回よくあたりました。

ルアーについた無数の歯型で、しばらくは楽しくお酒が飲めそうです。

セントマーチンにターポンを追う ~ 中編

2012年05月06日 | その他釣行記
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Day 3

AM3時。

前日と同じポイントに到着。ターポンの気配は相変わらず濃厚。



『フフフ・・・こりゃ、4~5匹は軽かろう・・・』 としまらない顔でスタート。

バラクーダ狙いで持参した大味なスーパーシャッドラップをキャストするもアタリなし。

ちょっとナメすぎたか。。。

昨日良かったK-TEN ブルーオーシャンBKF115でもアタリなし。

あれ?意外とセレクティブ。

更に一回り小さい ラパラのCD-11 に変えたところで首尾よくアタリがあるも、ジャンプ一発でバラシ!
フックが ぐんにゃり ひん曲がる。。。

その後もすぐに釣れると たかをくくっていた小生。
アタリはするものの、フッキングが甘いのか、ジャンプでバラシ連発。。。orz

前日 『オレって 天才・・・』 と思ったのはただの思い上がりでした。

うーむ、ルアーが完全に口の中に入りすぎて、硬い口腔内をつるっと滑っているのか・・・
活性が高いのはありがたいけど、ルアー的には丸のみよりは一本のフックがあごの下あたりにかってくれた方がバレにくい。

活性が低かろうが高かろうが文句を言ってしまうアタクシ。贅沢なもんですよ。マッタク。

日が昇り、ターポンの気配がなくなったところで外海側に移動。



何気なくペンシルベイトを引っ張っていたところ・・・

『どぼっ!!!!』

・・・・!!!・・・・

巨大な波紋が広がったものの、ルアーに生命感が残らない。
これはアジ系のサカナっぽい。

何度かトレースコースを変えていると・・・

『ジョバッ!!』

のったーー!!

青物的な引きを堪能していると、途中で本気を出したのかスゴイ勢いで沖に走り、リールの逆回転が止まらない!!

今でもこの時のPEとガイドが擦れる音が耳に残ってます。

・・・ちょっとあせった後、とたんに素直に、というか、あ、あれ、元気がない・・・

釣り上げるとサワラの下半身がスッパリ何者かに・・・



合掌。。。
ゴメンよサワラちゃん。

ホテルへ帰る道すがら。
釣果を聞いてきたおまわりさんにコトの顛末を話すと、

「そりゃ、おめー、サメだヨ。」

ま、うすうす そうとは思ってましたけど、ボクタチ ものすごい近くで海水浴してるんですけど(;´Д`)

ともかく、ワイルドなセントマーチン。


DAY 4

前日のターポン丸ボーズ、これは検証が必要、ということでAM3:00キャスト開始。

だんだん早まる開始時刻。

もはや家族旅行のついでを超えた、『夜釣り + 家族サービス』 のノンストップ体力勝負!

大きいK-TEN BKF115 で始めるもアタリなし。

ターポンはちらほら見えることから、ルアーにすれてきたか、ルアーがあってないか・・・

小さいK-TEN BKF90 にルアーチェンジ。
本命のトレースコースをゆっくりただ巻き。。。

『ガッ!!』

のったー!

何度もジャンプされるものの、なかなかバレない。。。
ルアーの位置を確認すると・・・ハーモニカ食い (口の中で横くわえ)!

これはバレようが無い、、、というか、丸のみすぎてラインが心配。

ラインが切れる寸前・・・なんとか無事ランディング(汗)!



なんだか久しぶりのターポン!
68センチ。

この日はフっとテンションが抜けて、がつっ!とアタるものの、すぐにジャンプ&バラシが4発。

この日は初っ端のターポン一本で終ー了。
ホント、なかなかランディングまでに至らない難しいサカナ。

ちなみにこの日は船で40分のところにあるアンギラ島へ足を延ばしました。

万が一、ボーンフィッシュが浜辺をウロウロしてたらいかんので、一応竿とワーム一式をビーチセットに忍ばせる・・・

が、まったく気配ナシ!



青い海、白い砂を満喫してセントマーチンへ舞い戻る。

明日はターポンは ほどほどに空港近くの新場所の検証に移ることに。


DAY 5

今朝は新天地を求めて・・・のはずが、やっぱりターポン諸氏のご機嫌を伺うべく、ちょっとだけ運河へ。

AM3時キャスト開始。

ラパラのCD-11でガツン!とのったものの、ジャンプ二発であえなくバラシ。。。orz

その後、ルアーを見切らせないように、こまめにルアーチェンジ。
小さいK-TEN BKF90 で 『ガツっ!!』 とヒット!

ジャンプもかわして・・・さぁ、ランディング。

心の声 『目測70センチくらい?・・・で、ハリは・・・口元に一本?!』

『あぁ、バレる・・・』

と思ったのも束の間、ジャンプ一発でばらし!

残念。

何気にトップはどうかしら・・・とペンシルベイト(ラドスケール)を投げてみる。

というのも、去年のプエルトリコの時にはトップは全く反応ナシだったので、最初から敬遠していたのです。

ところが・・・4発バイトしてきて1発のったものの、ジャンプでバラシ!

尋常ではないバイトに興奮!
水柱が立つとはまさにこのこと。

が、結局キャッチするには至らず。この日は3回ほどファイトまで行ったものの、ジャンプでフックアウト。

そうこうしているうちに、前もってセットしたアラームがAM4:30の時刻を告げています。
運河で没頭して時間を忘れないように、アラームをセットしておいたのです。

スルドイ読み!

イカンイカン、本来の目的を思い出して空港近くの磯へ向かいます。

このプリンセスジュリアナ国際空港、何が有名ってランディングする場所がビーチに非常に近いのです。



伊丹空港もすごいと思いましたが、それとは比にならない近さ。

閑話休題。

まだ暗いうちに、地磯に降り立ちます。



やはり磯はイイですね。

大きいK-TEN BKF115 を隠れ根の間に通す。

二投目、足元でルアーがひったくられる!

こ、この引きは・・・アジ系確定!



嬉しい一枚!

40センチのカスミアジ。

このサカナを最後に魚信が遠のく。

ここで確信。

やはり今まで通った運河が良い!
そこでターポンを最後まで追いまくることに決定。

続く。

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セントマーチンにボーンフィッシュを追う ~ 前編

2012年05月06日 | その他釣行記
プロローグ

セントマーチンといえば小アンティル諸島の北端に位置するカリブ海の島。
島の真ん中から北側がフランス領、南側がオランダ領に属しており、言葉は英語、フランス語、オランダ語。通貨は米ドル、ユーロ、ギルダーが混在するユニークな小島。
島の面積は88平方キロメートルで、東京の大島と同じくらい。
西日本育ちの小生はピンとこないので、おなじみの淡路島と比べた場合、セントマーチンの大きさは淡路島の1/6程度。
アメリカからのアクセスは良好で、アトランタやフロリダ、ニューヨークからダイレクトに現地入り可能。

日本のゴールデンウィーク中、そんなセントマーチンへ 遠征釣行 家族旅行 をすることに。

セントマーチンに行き先が決まってからというもの、グーグルマップとエクスペディアを駆使して、釣りが出来そうで、かつ家人が納得しそうな (ここ重要!) ホテルをくまなく探索。

ようやく見つけた シンプソン湾 に面したホテル。



『ラグーンから外海に続く運河の河口』 という絶好のロケーションまで徒歩圏内。

とはいえ、釣りに関する情報が皆無のこの島。果たして本当に魚は釣れるのか・・・期待と不安を入り混じらせつつ、GWを一日千秋の思いで待ちます。

準備した釣具は特別なく、手持ちのサーモン用タックルを持ち込むことに。
ただ、リーダーは日本から持ってきた35ポンドのナイロンラインを準備。
この番手のリーダーはアメリカ内陸部ではなかなか手に入りにくい。

GW初日、ついにセントマーチンの地を踏みしめる。



調査したとおり、ホテルに面した運河とその出口は潮通し抜群。

河口に釣り人も発見!

この時の安心度合いといったら、雪山遭難中に非難小屋を見つけたときくらい・・・よりは低いか。

ともかく、一安心なワケです。

期待と興奮で、子供と戯れるプールも気がそぞろ。

ちなみに、今回の目標は 『浅瀬のゴースト』 こと、ボーンフィッシュを釣ること。

ボーンはいるのか?
いない場合 何が釣れるのか?

寝れない夜、

・・・になるかと思いきや、移動&プール疲れで爆睡! zzz


DAY 1

釣り師の朝はバカンス中であっても早い。
午前4時30分、ホテルから煙のように脱出。

セントマーチンについてしまえば遠出はないので、毎日の釣行が可能。
外出可能時間は家族が寝静まってから朝食開始までの午前7時。
そこから 自分の睡眠時間と釣具の準備、釣具の洗浄に要する時間を捻出。

ま、仮眠になろうが、うたた寝になろうが、海で釣りができるだけ幸せなワケです。

現場まで徒歩5分で到着。

河口の岸壁から、漆黒の外海に向かってフルキャスト。



写真は立ち位置から運河をはさんでホテルを臨んだところ。

ストレス発散、アルファ波増幅、マイナスイオン吸収、癒しのひと時。。。

イィ、実にイィ。

ちょっと明るくなってきたころ・・・

『ガッ!』

なんか知らんけど ヒットー !



セントマーチン初フィッシュはサゴシ (サワラの幼魚) でした。
こんなカリブの海にも日本で見るようなサワラがいるんですね。

ヒットルアーは定番のX-RAP XR8。



ホント、なんでも釣れますね。このルアー。

その後、浅場で南の島定番、フエフキダイの幼魚もキャッチ。



ロコの皆さんはこのフエフキダイを Dog Snapper と呼んで、好んで狙っている様子。
皆さん方の仕掛けは・・・



て、手釣り?!
渋いですな・・・
手でくるくる回して器用に投げ込みます。

早速情報収集。

「ここ ボーンフィッシュ 釣れます?」

「んぁ、ボーンフィッシュ?! そんな美味くネェ魚どうすんだ? そいつらならあの橋の下にイッパイいるから、夜行ってみナ」

「ま、マジですか?! ありがとう、オジサン!」

目的のボーンフィッシュに関する有力情報をゲット!
次の夜が待ちきれない。

ちなみに、お昼間は 観光 プラス 子供達とプール という毎日。
爆釣を妄想して、家族サービスに徹する けなげな アタシ。


DAY 2

前日のオジサンたちの情報から、常夜灯が明るくともっている橋の下を攻めることに。



AM4時、橋の上から水面を見ると・・・お、こ、このお方達は・・・



た、ターポンやん!!

ロコ達が昨日言ってたボーンフィッシュはターポンの間違いだったのか、それとも美味しくない外道として ひとまとめ にされてるのか?
ボーンフィッシュはすっかり忘却のかなたへ。節操なくターポンを狙うアタシ。

マリアのThe First シンキングを結んで数投目。

『どがっっ!!』

ヒットー!!

こ、この暴力的なアタリとファイトはまさしくターポン。
何度もジャンプや突込みで抵抗を繰り返す。
やっぱりスゴイ魚。

ようやく手元に寄ってきた。
フィッシュクリッパーで・・・あごを失礼しま~す。
・・・ん?!あごが厚くてつかみにくい!

これ、 去年の経験 が活きてませんね。

ようやくつかんだものの、めちゃくちゃ暴れるので、クリッパーが開いて魚は再度水中を暴れまわる。

何度か繰り返すうちにようやく・・・



キャッチ!

自己記録の98センチ!


リリースすると元気に泳いでいきました。
なんちゅう体力。

『ターポン、釣れるやん!』

我に返った小生、リーダーを30ポンドから35ポンドにあわてて結びなおす。

ボーンフィッシュは完全に忘れ去ってます。


更に、K-TEN ブルーオーシャンBKF115で78センチを追加!



更に、更に・・・
同ルアーで70センチも追加して納竿。



ターポン、4ヒット、3キャッチでいきなりの大満足釣行。
去年のプエルトリコ でようやく一本あげたことを考えると、相当なキャッチ率。

オレって天才。

・・・と思ったのは大きな間違いだったのです。続く。

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