ジギング・ブルース

ジギングメインの釣行記・・・プラス、米国駐在中のミシガン州とジョージア州での釣行記。

コロラド釣行記 from Japan

2012年05月29日 | その他釣行記
チームHの KBSWさん からコロラドでのフライフィッシングの釣行記を頂いたので転載させて頂きます。

転載についてご快諾いただき、ありがとうございました!


**** ここから ****


2012/5 コロラドフライフィッシング釣行記

1.釣行日時 :
a. 2012年5月1日(火) 9:00~16:30
b. 2012年5月2日(水) 9:30~16:45

2.釣行場所 :
a. 米国コロラド州モリソン(デンバー郊外)の渓流、Bear Creek
b. 米国コロラド州デンバー郊外、North Fork牧場内のSouth Platte川

3.釣行者 : KBSW (w/ガイド)

4.エピソード、釣果など :

【計画~前日】
このところルアーフィッシングの機会が多いが、より長くやっているフライフィッシング(FF)でも刺激が欲しくなり、GW休暇中の海外遠征を思い立つ。

行き先は、好きな州の1つで、釣りのほかにも行きたい観光地のあるコロラドを選択。インターネットで現地FFガイド会社のホームページを探し当て、Eメールで質問を送るなど幾度かやりとりを行い、釣行計画を具体化。
航空便、ホテル、レンタカーはExpediaで予約。
フィッシングライセンスを予めオンライン購入できないか、当局にEメールで問い合わせたところ、購入は可能だが、ライセンス書類は郵送することになり、送り先が海外だと到着日が不確かだというので、現地に着いてから調達することにした。

4月30日、成田からバンクーバー経由でデンバーに18時半過ぎに到着。翌朝から釣行なのでライセンスを買い求めに最寄りのBass Pro Shopsへ。ところがカーナビが場所を示さず、迷いながらも店に着いたのは閉店1時間前の21時だった。

【第1日】
ホテルから車で40分、50kmほどのところにある駐車場でガイドのクリスと落ち合い、彼の車で近くの渓流釣り場へ移動。
ロッドを持参していたが、この日は温存。渓流用のものを貸してもらった。ウェイダーとブーツもレンタル(ガイド料金に含まれる)。
フライを沈めてインジケーターで当たりを見る方法で、ブラウン4尾、レインボー1尾をキャッチ。



サイズはいずれも30cmにも満たないがブラウンは日本ではあまりお目に掛かれないので、ここに来た価値は一応あり。

渓流という場所柄、木が多く、キャスティング時にフライが引っ掛かるトラブルが頻発。フッキング回数は魚よりも枝の方が多かった。

【第2日】
前日と同じ駐車場でクリスから拾ってもらい、40分ほど移動して釣り場へ。前日と違い、この日の釣り場は私有地で100ドルのアクセスフィーを取られる。公共地に比べプレッシャーが少ない分、魚が釣れやすく、サイズも概して大きいということで出費承知の上で2日間のうち1日はprivate waterでやることに決めていた。

この日は持参した9ftの6番ロッド、リール、ラインを使用。開始から15分後くらいにヒット。前日の繊細な釣りとはうって変わり、ドラグが出てリールも操作。5分ほどのファイトを経てレインボーをキャッチ。



17インチ(≒43cm)。2日目Boseの恐れを脱し、まずは安堵。

ガイドのクリスもプレッシャーから解放され、2尾目とファイトするところを撮影してくれた。

FFの醍醐味、ドライフライは季節的にまだ早かったようで、2日目も沈めるニンフを主に使用。
コロラド州の規制ではフライのトレーラーは3個までOK。今回は基本的にフライを2個流し、ボール状のインジケーターで魚信をウォッチ。

開始から約1時間後、3尾目がヒット。ドラグ出まくり、当人・ガイドとも大物と確信。5分間格闘し、キャッチしたのは23インチ(≒58cm)、推定3kgのモンスターレインボー。



興奮冷めやらぬうち、4尾目がヒット。3尾目と同様のファイトの後、ネットに収まったのは21インチ(≒53cm)のレインボー。



その後1尾追加。ほかにファイト後にフックが曲がる、折れるといった痛恨のバラシあり。

堰堤上のポイントに移動し、コンスタントに5尾をキャッチ。すべてレインボー。

ランチ休憩の後、下流で大物を狙うも、流れが思いのほか速くなっており苦戦。バラシが2回。フライを小魚を模したストリーマーに替えてみるが、効果なし。

残り1時間を切ったところで、最終手段としてフライを3連にしたところ見事にヒット、取り込みも成功。やはりレインボー(40cm台)。

ここで止めれば潔いものを、粘りのキャスティングを続けたところ、終了時刻5分前にヒット! 5分近く戦った末に、待っていたのは・・・まさかのラインブレーク。そしてタイムアップ。

5.所感 :
ポイントとフライの選択・切り替えはガイド任せで、釣らせてもらったと言えばそれまでだが2日目に味わった気の抜けないパワフルな引き、キャッチできた時の悦びは格別。その意味でタックル持参は正解。欲を言えばブラウンの大物も釣りたかったが、次回遠征に持ち越し。


**** ここまで ****


正確な数量や時間、サクセスまでのトライ・アンド・エラー、今回の反省と次回の目標・・・と、もはや釣行記を超えた営業成果、もしくは研究成果の報告書のようです。KBSWさんのお人柄がにじみ出てますネ。秋のキングサーモン遠征 お待ちしてます!

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マイクロプラグが大当たり

2012年05月27日 | ミシガン・バス&その他
ケントレイク 子供牧場下の流れ込み。

この流れ込みにかかる橋にはツバメの巣がたくさんかかっており、そこから落ちるあれやこれやを食べるべく、たくさんの小魚が大量に集結。それらを追ってフィッシュイーターのバスが集まる・・・と、食物連鎖が循環しまくっている熱い場所。



その中でもバスはこの橋脚に小魚を追い込んで食べるため、この橋脚のキワが非常にホットなワケです。

ここだけをタイトに狙うウェーダーの おっちゃん 先生がいて、数年前にRockさんと小生の目の前で良型のバスをたくさん抜かれ、足腰ガクブルにされたこともある、いわば因縁のパターン。

そんなこんなで、三連休の中日 早朝。

昨日見た限り、バスに追われるベイトが2センチくらいの小さいミノーなので、小さなプラグをたっぷり準備。

ラパラのCD-5でスタート。

橋脚際をタイトにトレース・・・

『かっつーん!』

スモール特有の金属的なアタリ。
強烈に引くのでたまりませんなぁ。。。



いきなりの48センチ・・・

続いて二投目。



40後半楽勝でしょう。測定ナシでリリース。

厳かに三投目・・・



またも40後半。

うーむ、怖いぐらい釣れますね。

ルアーがせこいけど、良く言うとマッチザベイトなのです。

橋脚際をちょっとでも外した二等地、三等地では・・・



クラッピーやら



ラージが口を使う。

愛しのスモール達は一等地の橋脚際にぴったりくっついて獲物を狙っている様子。

10匹釣ったところでハリが なまってきたので、別のルアーをセット。

懐かしのコンバットクランクMini-SRで・・・



帰りの道中、事故注意の 51センチ!

早朝1時間。型揃いのスモールマウス10匹、ラージ2匹、クラッピー3匹の合計15匹で納竿。

マイクロプラグが強烈にはまりました。



タックルメモ
ロッド:ダイワ HL-X 662 MRS-S
リール:Quantum KVD 30C
ライン:Trilene フロロ 6lb
ルアー:ラパラ CD-5、エバーグリーン コンバットクランク Mini-SR

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メモリアルデー・ウィークエンド

2012年05月26日 | ミシガン・バス&その他
ここアメリカはメモリアルデーのからむ三連休。

ミシガンでのバス釣り。例年メモリアルデー付近を境にオカッパリは厳しくなると言ってもいいでしょう。

そんな連休初日。
ケンジントン メトロパークの開園時間6時前に子供牧場下の流れ込みに滑り込む。



橋脚をタイトに攻めるべく、Rockさんを見習ってウェーディング。。。

あ、あれ??

・・・ウェーダー忘れた(汗)。

仕方ないので短パンスタイルで入水。

POP-X でネチネチと。

『ぽちょ』

控えめなアタリであがってきたのは・・・



ホワイトクラッピー。
こちらでは人気のお魚。

続けて橋脚付近で・・・

『どぼっ!!』

ちょっ・・・めっちゃ引くー!!

ランニング中の おばちゃん おねえさんが橋の上から覗き込む・・・

「アラー?!なになに?釣れてるの?ワタシなんか先週甥のボートに乗せてもらって8時間で2インチの魚がイッピキしか釣れなかったノ。なんだかなぁ・・・って感じだったけど、釣りってまぁ大変。日焼けが・・・(略)

まだファイト中(汗)。

「あらら、見えてきたワ。それってなんていうサカナ?えっ?スモールマウスバス?口が小さいなんておもしろい名前付けられて。この前釣ったお魚の名前は何だったかしら・・・ブルー?ブルーギル?そんな名前のお魚って・・・(略)

ようやく見えてきた(汗)。



46センチ。

おねえさんにサカナを見てもらえて何よりでした。

タックルメモ
ロッド:ダイワ HL-X 662 MRS-S
リール:Quantum KVD 30C
ライン:Trilene フロロ 6lb
ルアー:メガバス POP-X

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アナーバー調査

2012年05月21日 | ミシガン・バス&その他
アナーバーのとあるダムを調査。



このダムは某顧問のチューブワーム釣法でひざをガクブルにされた、いわくつき(?)の場所。

『アナーバーが穴場になってないかしら?』

・・・なんて軽いジョークと供に現場入り。




冗談が通じないのか、



子バス一匹で終了。。。orz

修行が足りないようです。

そんな朝4時おきの週末。

その後、休む間もなく、



動物園いきーの、



プールやりーの、

・・・と、元気が有り余った子供たちと遊んで廃人同然のアタシ。

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オトナの休日@セントクレア

2012年05月14日 | ミシガン・バス&その他
レイクセントクレア。

アメリカとカナダの国境をまたぐこの湖は、北米屈指のスモールマウスバスレイク。
B.A.S.S.のトーナメントも行われた由緒正しい湖。

小生の住むエリアからも車で30分ほどと至近距離。

ショアラインは豪邸の私有地で占められており、オカッパリはほぼ不可能。
この湖を釣るにはボートに乗るしかない・・・ということで、毎年この時期の恒例行事、敏腕ガイド Kevin Long のボートで出撃!

Kevin は待ち合わせ時間の30分前に到着。
こちらでは珍しい この心配りも敏腕ガイドたる所以?



準備に勤しむRockさん。
心躍るヒトトキ。

湖面に滑りだす Ranger Z-520。



イイです。最高です。
オトナの休日です。

Kevin 曰く、水温は例年より高く、3週間ほど季節を先取り。
スモールは産卵期にあたり、プリ、ポスト、アフターが混在。

暖かい5月の週末。
湖面は結構な賑わい。



曇天かつ波っ気があったので、巻物からスタート。
水深は3メートル前後。
いくつかルアーローテーションして、DEEP-X 200で・・・

ブルブルブルブル・・・フッ (ルアーのテンション消える) ・・・ガツン!!



気持ちヨカー!

DEEP-X 200 で単発ながらポロポロ釣れ続きます。
ちょっと動きがオトナシイ CCプレデター を試したところ一本追加。
ウィードエリアでスピナベを試してもう一本。

ただ、いずれの場合でも DEEP-X 200 より食い方が浅い。
今日の巻物は DEEP-X 200 が良いことを確信。

朝一のプライムタイムが終わった頃から太陽が出てきて、波も穏やかに。
巻物への反応がぱったり途絶える。

エリアの釣りからピンの釣りへ。
砂場に点在する岩場を打っていくことに。

岩場は偏光グラス越しに暗く見えます。



写真では見づらいですが、中央に岩場があります。

3/16ozジグヘッドのチューブワーム、もしくは1/8ozのジグヘッドワッキーでじっくりと。

『グリパンのチューブがイイハズだヨ』 とKevin。
ウォーターメロンから色を変えた直後。



Kevin 連発!
流石。

Rockさんは緩急織り交ぜた多彩な攻めで・・・



自らの誕生日を祝うナイスフィッシュ!

今日は小物の数釣りはアタクシ、良型はRockさん、という感じでした。

ところで、この日の外道。



ロックバスも良く釣れましたネ。

午後はソフトベイトでの釣りに徹した小生。



ピンでポロポロ釣れ続き、昨年を上回る21匹で納竿。

スポーニングのパターンが混在するややこしい状況。
かつ、天候によってコロコロとパターンが変わるスモールに人間側がアジャストしながらの釣り。

入れ食い、爆釣とはいかなかったものの、ちょっと難しいくらいが燃えますヨネ。

ちょっとヘンなヒトですね。スミマセン(汗)。

オトナの休日、堪能しました。



去年はキッカーイーターが炸裂しましたが、今年はDEEP-X 200が良かったです。
ただ、ハードルアーが良かったのは曇限定。
晴れて無風の時は底と同化する色、グリパンのチューブでスローな誘いが圧倒的に良かったです。



タックルメモ
ロッド:Fenwick Iron Hawk IHT66M
リール:ダイワ TD-X 105HV
ライン:Trilene XT 12lb
ルアー:メガバス DEEP-X 200

ロッド:Phenix Boron PS61H
リール:シマノ Calcutta 200
ライン:Vanish フロロ 14lb
ルアー:エバーグリーン デルタフォース1/2oz

ロッド:St. Croix Triumph TRS70MLF2改
リール:Quantum KVD 30C
ライン:Trilene フロロ 6lb
ルアー:Gander Mtn チューブワーム3.5" & 4" + 3/16ozジグヘッド, BPSフリッキンシェミー5.5インチ+1/8ozジグヘッド

敏腕ガイドのお問い合せはコチラ。



前でめっちゃ釣りますけどネ。

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セントマーチンにターポンを追う ~ 後編

2012年05月06日 | その他釣行記
前編へのリンク

DAY 6

AM2時起床。

長男がちょっと風邪気味になってしまったので、タエレノール(アメリカの万能薬)を飲ませて、しばらく様子を見て出撃。

ヒット率は良いものの、ランディングゼロの不憫なラパラCD-11からスタート。
バレる原因はフック曲がりがほとんどだったため、ハリを超太軸仕様に交換。



このルアーの良いところは、こんなアンバランスなハリをつけてもきちんと動くこと。
遠征釣行では貴重なキャラクター。

常夜灯の明暗部をよろよろ引いてくると・・・

『がっ!!』

ヒットー!
ターポンのこの暴力的なアタリ、ホント病み付きになってしまいました。
数度のジャンプをかわして、ランディング体制に入る。目測80センチくらい。

『フフフ、ついにCD-11にも勲章がついたか・・・』

と世間一般的には意味不明なことを考えつつ、口元を確認。

『ちょっ・・・フック一本?!・・・』

ジャンプ一発、昨晩の再現のようにバレてしまいました。

残念!

その後は昨晩検証済みのペンシルベイトを打っていきます。

5センチくらいの小さなベイトがたまに追われてて、そのタイミングに合うと、

『どぼばっ!!』

・・・しかし、なかなかのらず心臓に悪い。

ラドスケールのトリッキーな動きが良くないのか・・・

小生が卒倒する前にルアーチェンジ。

もう少し素直なTDペンシルに。

暗闇部分を通してヒットー!!

しかし、やたら暴れる割にトルクの無いサカナは・・・

やはりアナタでしたか。また会いましたね。



カライワシ。目測50センチくらい。

悪人面だけど憎めない。サカナは皆カワイイものです。

もう少し明るい場所をTDペンシルで。

『どぼっ!!』

・・・のらない!・・・

『ボシュッツ!!』

のったー!!!!!

竿を立てるも、ジャンプを繰り返すターポンを前にラインのテンションがかからない・・・

4,5度目のジャンプであえなくフックアウト。。。orz

ルアーを良く見ると、スプリットリンクからハリが無くなってました。

なんちゅう怪力・・・

ラインは良いとして、ハリ回りを強化しないとなかなか捕れない。

5時になって夜が明るみだしたのと同時にターポンはいつものように消えてしまいました。

この日、ターポンは4バイト、2フッキング、0キャッチ。

明日はついに最終日。

名残惜しい!


The Final Day

ついに最終日。

この日はホテルをチェックアウトして、ミシガンに向かわねばなりません。

長いようであっという間の七日間。。。
休暇って、ホントに時間が経つのが早い!

悔いの残らないよう、超早起きして午前0時実釣開始。

今日はベイトになっている小魚がたくさん入ってきているようで、ターポン諸氏も活性が高そう。時折、派手な捕食音が聞こえてきます。

いつもながら、バイトがあっても硬い口が邪魔をしてフッキングしなかったり、フッキングしたとしても、ジャンプ一発、ないし二発目でバラシ・・・となかなかランディングまで至らない。

そんな中、手前側の岸際でベイトを追まわしたあげく、見失ってきょろきょろしてる (ように見えた) ターポンを発見!

ベイトが小さいのでK-TENブルーオーシャンの一番小さいサイズ、BKF75 を鼻先にキャスト。

ちょっとジャークしてやると、

『はふっ』

とくわえてエライ勢いで走り出す!
そして度重なるジャンプ。。。

ホント、ターポンのファイトはたまらない!

ようやくキャッチ!



68センチ。

サイズは小さいけど、狙って釣った一匹は格別デス。

その後、ペンシルベイトに反応がよく、TDペンシルでガツンとのせたものの、2連続ジャンプで新品のスナップが引き伸ばされてバラシ!

なんちゅう馬鹿力。。。

結構な大物だったのでショック。

逃がした魚は常に大物の法則。

ターポンには悪いことしたけど、口が硬いのですぐにルアーは取れるでしょう。

ラパラのCD-11で最後にかけるも、ランディング直前にフィッシュクリッパーから逃走!

水しぶきを大量にかけていきました。

これがセントマーチンに住むターポンからもらった餞別になりました。

セントマーチンでのターポンの総キャッチ数は5匹。

その5匹に至るのに、膨大な数のバイトとバラシが積み重なります。

取り込みの難易度の高い、エキサイティングなサカナ。

釣り人を魅了するファイトは、スピード、トルク、ジャンプ、スタミナ、すべて申し分なし。

本来の目的であったボーンフィッシュはすっかり忘却のかなたへすっ飛びましたが、今回は縁がなかったということで。

セントマーチン、殿堂入りしたルアーたちと、形にならない思い出がたくさん残りました。




タックル編

竿とリールはいつものサーモン用のタックルを持参。



ロッド:St. Croix Wild River / WS86MHF2
リール:ダイワ Freams KIX 2500

PEはSpider Wireの20ポンド(太さは6ポンド相当)。



ブレイク無し。必要十分に強くて細いラインでした。

今回良かったのはモーリス社の35ポンドリーダー。



ターポンの歯でザラザラになっても、かなり耐えてくれました。

フィッシュクリッパーはDick'sで買った安物。これが失敗。
ターポンが暴れるとホールドできなくなって、何度かひやっとしました。
ホンモノのボガグリップが欲しくなりました。

あと、写真に無いけど虫除けスプレーも南の島では必需品。

下の写真は持ち込んだ全てのルアー。
一応家族旅行なので、厳選に厳選を重ねました。



ルアーで良かったのはマリアのThe Firstシンキング。これで98センチをキャッチ。殿堂入り確定。

定番のK-TENも逆風をものともしないキャスタビリティーがGood。

大きすぎないペンシルベイト、ラドスケールとTDペンシルも今回よくあたりました。

ルアーについた無数の歯型で、しばらくは楽しくお酒が飲めそうです。

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セントマーチンにターポンを追う ~ 中編

2012年05月06日 | その他釣行記
前編へのリンク

Day 3

AM3時。

前日と同じポイントに到着。ターポンの気配は相変わらず濃厚。



『フフフ・・・こりゃ、4~5匹は軽かろう・・・』 としまらない顔でスタート。

バラクーダ狙いで持参した大味なスーパーシャッドラップをキャストするもアタリなし。

ちょっとナメすぎたか。。。

昨日良かったK-TEN ブルーオーシャンBKF115でもアタリなし。

あれ?意外とセレクティブ。

更に一回り小さい ラパラのCD-11 に変えたところで首尾よくアタリがあるも、ジャンプ一発でバラシ!
フックが ぐんにゃり ひん曲がる。。。

その後もすぐに釣れると たかをくくっていた小生。
アタリはするものの、フッキングが甘いのか、ジャンプでバラシ連発。。。orz

前日 『オレって 天才・・・』 と思ったのはただの思い上がりでした。

うーむ、ルアーが完全に口の中に入りすぎて、硬い口腔内をつるっと滑っているのか・・・
活性が高いのはありがたいけど、ルアー的には丸のみよりは一本のフックがあごの下あたりにかってくれた方がバレにくい。

活性が低かろうが高かろうが文句を言ってしまうアタクシ。贅沢なもんですよ。マッタク。

日が昇り、ターポンの気配がなくなったところで外海側に移動。



何気なくペンシルベイトを引っ張っていたところ・・・

『どぼっ!!!!』

・・・・!!!・・・・

巨大な波紋が広がったものの、ルアーに生命感が残らない。
これはアジ系のサカナっぽい。

何度かトレースコースを変えていると・・・

『ジョバッ!!』

のったーー!!

青物的な引きを堪能していると、途中で本気を出したのかスゴイ勢いで沖に走り、リールの逆回転が止まらない!!

今でもこの時のPEとガイドが擦れる音が耳に残ってます。

・・・ちょっとあせった後、とたんに素直に、というか、あ、あれ、元気がない・・・

釣り上げるとサワラの下半身がスッパリ何者かに・・・



合掌。。。
ゴメンよサワラちゃん。

ホテルへ帰る道すがら。
釣果を聞いてきたおまわりさんにコトの顛末を話すと、

「そりゃ、おめー、サメだヨ。」

ま、うすうす そうとは思ってましたけど、ボクタチ ものすごい近くで海水浴してるんですけど(;´Д`)

ともかく、ワイルドなセントマーチン。


DAY 4

前日のターポン丸ボーズ、これは検証が必要、ということでAM3:00キャスト開始。

だんだん早まる開始時刻。

もはや家族旅行のついでを超えた、『夜釣り + 家族サービス』 のノンストップ体力勝負!

大きいK-TEN BKF115 で始めるもアタリなし。

ターポンはちらほら見えることから、ルアーにすれてきたか、ルアーがあってないか・・・

小さいK-TEN BKF90 にルアーチェンジ。
本命のトレースコースをゆっくりただ巻き。。。

『ガッ!!』

のったー!

何度もジャンプされるものの、なかなかバレない。。。
ルアーの位置を確認すると・・・ハーモニカ食い (口の中で横くわえ)!

これはバレようが無い、、、というか、丸のみすぎてラインが心配。

ラインが切れる寸前・・・なんとか無事ランディング(汗)!



なんだか久しぶりのターポン!
68センチ。

この日はフっとテンションが抜けて、がつっ!とアタるものの、すぐにジャンプ&バラシが4発。

この日は初っ端のターポン一本で終ー了。
ホント、なかなかランディングまでに至らない難しいサカナ。

ちなみにこの日は船で40分のところにあるアンギラ島へ足を延ばしました。

万が一、ボーンフィッシュが浜辺をウロウロしてたらいかんので、一応竿とワーム一式をビーチセットに忍ばせる・・・

が、まったく気配ナシ!



青い海、白い砂を満喫してセントマーチンへ舞い戻る。

明日はターポンは ほどほどに空港近くの新場所の検証に移ることに。


DAY 5

今朝は新天地を求めて・・・のはずが、やっぱりターポン諸氏のご機嫌を伺うべく、ちょっとだけ運河へ。

AM3時キャスト開始。

ラパラのCD-11でガツン!とのったものの、ジャンプ二発であえなくバラシ。。。orz

その後、ルアーを見切らせないように、こまめにルアーチェンジ。
小さいK-TEN BKF90 で 『ガツっ!!』 とヒット!

ジャンプもかわして・・・さぁ、ランディング。

心の声 『目測70センチくらい?・・・で、ハリは・・・口元に一本?!』

『あぁ、バレる・・・』

と思ったのも束の間、ジャンプ一発でばらし!

残念。

何気にトップはどうかしら・・・とペンシルベイト(ラドスケール)を投げてみる。

というのも、去年のプエルトリコの時にはトップは全く反応ナシだったので、最初から敬遠していたのです。

ところが・・・4発バイトしてきて1発のったものの、ジャンプでバラシ!

尋常ではないバイトに興奮!
水柱が立つとはまさにこのこと。

が、結局キャッチするには至らず。この日は3回ほどファイトまで行ったものの、ジャンプでフックアウト。

そうこうしているうちに、前もってセットしたアラームがAM4:30の時刻を告げています。
運河で没頭して時間を忘れないように、アラームをセットしておいたのです。

スルドイ読み!

イカンイカン、本来の目的を思い出して空港近くの磯へ向かいます。

このプリンセスジュリアナ国際空港、何が有名ってランディングする場所がビーチに非常に近いのです。



伊丹空港もすごいと思いましたが、それとは比にならない近さ。

閑話休題。

まだ暗いうちに、地磯に降り立ちます。



やはり磯はイイですね。

大きいK-TEN BKF115 を隠れ根の間に通す。

二投目、足元でルアーがひったくられる!

こ、この引きは・・・アジ系確定!



嬉しい一枚!

40センチのカスミアジ。

このサカナを最後に魚信が遠のく。

ここで確信。

やはり今まで通った運河が良い!
そこでターポンを最後まで追いまくることに決定。

続く。

セントマーチンにターポンを追う ~ 後編へ

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セントマーチンにボーンフィッシュを追う ~ 前編

2012年05月06日 | その他釣行記
プロローグ

セントマーチンといえば小アンティル諸島の北端に位置するカリブ海の島。
島の真ん中から北側がフランス領、南側がオランダ領に属しており、言葉は英語、フランス語、オランダ語。通貨は米ドル、ユーロ、ギルダーが混在するユニークな小島。
島の面積は88平方キロメートルで、東京の大島と同じくらい。
西日本育ちの小生はピンとこないので、おなじみの淡路島と比べた場合、セントマーチンの大きさは淡路島の1/6程度。
アメリカからのアクセスは良好で、アトランタやフロリダ、ニューヨークからダイレクトに現地入り可能。

日本のゴールデンウィーク中、そんなセントマーチンへ 遠征釣行 家族旅行 をすることに。

セントマーチンに行き先が決まってからというもの、グーグルマップとエクスペディアを駆使して、釣りが出来そうで、かつ家人が納得しそうな (ここ重要!) ホテルをくまなく探索。

ようやく見つけた シンプソン湾 に面したホテル。



『ラグーンから外海に続く運河の河口』 という絶好のロケーションまで徒歩圏内。

とはいえ、釣りに関する情報が皆無のこの島。果たして本当に魚は釣れるのか・・・期待と不安を入り混じらせつつ、GWを一日千秋の思いで待ちます。

準備した釣具は特別なく、手持ちのサーモン用タックルを持ち込むことに。
ただ、リーダーは日本から持ってきた35ポンドのナイロンラインを準備。
この番手のリーダーはアメリカ内陸部ではなかなか手に入りにくい。

GW初日、ついにセントマーチンの地を踏みしめる。



調査したとおり、ホテルに面した運河とその出口は潮通し抜群。

河口に釣り人も発見!

この時の安心度合いといったら、雪山遭難中に非難小屋を見つけたときくらい・・・よりは低いか。

ともかく、一安心なワケです。

期待と興奮で、子供と戯れるプールも気がそぞろ。

ちなみに、今回の目標は 『浅瀬のゴースト』 こと、ボーンフィッシュを釣ること。

ボーンはいるのか?
いない場合 何が釣れるのか?

寝れない夜、

・・・になるかと思いきや、移動&プール疲れで爆睡! zzz


DAY 1

釣り師の朝はバカンス中であっても早い。
午前4時30分、ホテルから煙のように脱出。

セントマーチンについてしまえば遠出はないので、毎日の釣行が可能。
外出可能時間は家族が寝静まってから朝食開始までの午前7時。
そこから 自分の睡眠時間と釣具の準備、釣具の洗浄に要する時間を捻出。

ま、仮眠になろうが、うたた寝になろうが、海で釣りができるだけ幸せなワケです。

現場まで徒歩5分で到着。

河口の岸壁から、漆黒の外海に向かってフルキャスト。



写真は立ち位置から運河をはさんでホテルを臨んだところ。

ストレス発散、アルファ波増幅、マイナスイオン吸収、癒しのひと時。。。

イィ、実にイィ。

ちょっと明るくなってきたころ・・・

『ガッ!』

なんか知らんけど ヒットー !



セントマーチン初フィッシュはサゴシ (サワラの幼魚) でした。
こんなカリブの海にも日本で見るようなサワラがいるんですね。

ヒットルアーは定番のX-RAP XR8。



ホント、なんでも釣れますね。このルアー。

その後、浅場で南の島定番、フエフキダイの幼魚もキャッチ。



ロコの皆さんはこのフエフキダイを Dog Snapper と呼んで、好んで狙っている様子。
皆さん方の仕掛けは・・・



て、手釣り?!
渋いですな・・・
手でくるくる回して器用に投げ込みます。

早速情報収集。

「ここ ボーンフィッシュ 釣れます?」

「んぁ、ボーンフィッシュ?! そんな美味くネェ魚どうすんだ? そいつらならあの橋の下にイッパイいるから、夜行ってみナ」

「ま、マジですか?! ありがとう、オジサン!」

目的のボーンフィッシュに関する有力情報をゲット!
次の夜が待ちきれない。

ちなみに、お昼間は 観光 プラス 子供達とプール という毎日。
爆釣を妄想して、家族サービスに徹する けなげな アタシ。


DAY 2

前日のオジサンたちの情報から、常夜灯が明るくともっている橋の下を攻めることに。



AM4時、橋の上から水面を見ると・・・お、こ、このお方達は・・・



た、ターポンやん!!

ロコ達が昨日言ってたボーンフィッシュはターポンの間違いだったのか、それとも美味しくない外道として ひとまとめ にされてるのか?
ボーンフィッシュはすっかり忘却のかなたへ。節操なくターポンを狙うアタシ。

マリアのThe First シンキングを結んで数投目。

『どがっっ!!』

ヒットー!!

こ、この暴力的なアタリとファイトはまさしくターポン。
何度もジャンプや突込みで抵抗を繰り返す。
やっぱりスゴイ魚。

ようやく手元に寄ってきた。
フィッシュクリッパーで・・・あごを失礼しま~す。
・・・ん?!あごが厚くてつかみにくい!

これ、 去年の経験 が活きてませんね。

ようやくつかんだものの、めちゃくちゃ暴れるので、クリッパーが開いて魚は再度水中を暴れまわる。

何度か繰り返すうちにようやく・・・



キャッチ!

自己記録の98センチ!


リリースすると元気に泳いでいきました。
なんちゅう体力。

『ターポン、釣れるやん!』

我に返った小生、リーダーを30ポンドから35ポンドにあわてて結びなおす。

ボーンフィッシュは完全に忘れ去ってます。


更に、K-TEN ブルーオーシャンBKF115で78センチを追加!



更に、更に・・・
同ルアーで70センチも追加して納竿。



ターポン、4ヒット、3キャッチでいきなりの大満足釣行。
去年のプエルトリコ でようやく一本あげたことを考えると、相当なキャッチ率。

オレって天才。

・・・と思ったのは大きな間違いだったのです。続く。

セントマーチンに ボーンフィッシュ ターポンを追う ~ 中編へ

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