大阪市北区で行政書士・海事代理士・マンション管理士を営んでいる原田行政書士法務事務所の駅ブログ

主に学生時代から撮り続けている全国の駅の写真等をブログで毎日公開しています。

旧国鉄篠山線 福住駅跡!

2015年03月27日 | 

旧国鉄篠山線は、福知山線の篠山口から福住までを結んでいた全長17.6kmの単線非電化のローカル線で、この篠山線の終着駅が福住駅でした。

丹波地方で全国生産高の50%を産出していた軍事物資のマンガンや硅石を輸送する目的と、軍部が国防上、京都~姫路間の幹線に対する回避線を求めたことにより、福知山線の篠山口駅と山陰本線の園部駅とを結ぶ鉄道が計画(改正鉄道敷設法別表第78号)されました。

1942(昭和17)年10月から沿線の住民まで動員して着工し、1944(昭和19)年3月21日にその第1期工事篠山口~福住間が開通し、篠山線と命名され、4月1日より営業を開始します。 しかし、終戦により残りの福住~園部間の建設は中止されました。

その後、篠山線はこの地方の農産物の輸送や地域交通の役割を果たしていましたが、園部方面へ早く延長するためと空襲の危険が大きかった篠山町の市街地をわざと避けて線路を敷設したので、篠山線は利用客が伸びず、常に関西の赤字路線のワースト1でした。

そして1968(昭和43)年9月に赤字83線に選定された後、1972(昭和47)年3月1日に篠山線は廃止され、これに伴い福住駅も廃駅となりました。


 
(福住駅跡碑)


 
(福住駅跡に建っているJA)



 
(福住駅に隣接していた倉庫とプラットホーム) 



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