岡山県津山市にあるJR西日本の院庄駅は、山陽本線の姫路駅から津山駅を経て新見駅までを結んでいる全線単線非電化の姫新線(158.1km)の一般駅として、1923(大正12)年8月21日に開業しました(開業時は作備線に所属)。
かつては相対式ホーム2面2線を有していて列車交換も可能でしたが、その後、片側の線路が撤去されたので、現在は単式ホーム1面1線のみの無人駅です。
開業時に建てられた木造駅舎は事務室部分が解体されて、待合室だった部分のみ残されています。
2014(平成26)年度の1日の平均乗車人員は34人です。
院庄駅が属する姫新線は、山陽地方と山陰地方とを結ぶ陰陽連絡路線の1つとして建設され、かつては大阪発の急行「みささ(大阪~鳥取間)」「みまさか(大阪~中国勝山間)」も運転されていましたが、その後、モータリゼーションの普及により1970年代(昭和50年代)以降は利用者が減少し、1989(平成元)年3月11日のダイヤ改正で線内唯一の優等列車だった急行「みささ」「みまさか」が廃止されてからは、陰陽連絡路線や津山市と京阪神とを結ぶ役割を失い、今は地域輸送が中心となっています。
<院庄駅の年表>
・1923(大正12)年8月21日:国鉄作備線の一般駅として開業
・1929(昭和4)年4月14日:作備線が作備東線に改称され、同線の駅となる
・1930(昭和5)年12月11日:作備東線が作備線に一部となる、同線の駅となる
・1936(昭和11)年10月10日:作備線が姫新線に編入されたことにより、同線の駅となる
・1985(昭和60)年3月14日:駅の無人化
・1987(昭和62)年4月1日:国鉄分割民営化により西日本旅客鉄道(JR西日本)の駅となる
(駅 名 標)
(旧駅舎・ホーム側)
(旧 駅 舎)
撮影年月日:1995(平成7)年4月16日