その後は式場を決めたり住む場所を考えたりで
忙しく時が過ぎていった。
そして式の当日。
床に手をつき
「長い間お世話になりました」
と母に向かって頭を下げると
「わたしの言うことを聞かないんだからしょうがないね」
「おまえはとんでもない馬鹿だから」
「続かないよ。絶対やっていけない」
「おまえはその時になってせいぜい後悔するがいい!」
そう言われ
最後くらいは励ましてもらえると思っていたので
ショックでしたが
母にしたところでわたしの不幸を望んでいるはずはなく
式の当日に母にこんなことを言わせてしまう
自分の親不孝ぶりを思って泣けてしまい
「ごめんなさい」「ごめんなさい」「ごめんなさい」
と泣きながら何度も繰り返しました。
母のこの予言(?)は方向性こそ真逆でしたが
ある意味では正解でした