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愛しのボニー

元保護犬
2020年9月21日没(推定10歳)
ラブラドール・レトリバーのボニーの思い出

家族にまつわる話9

2021-09-09 08:01:16 | 思い出

その後は式場を決めたり住む場所を考えたりで

忙しく時が過ぎていった。

 

そして式の当日。

床に手をつき

「長い間お世話になりました」

と母に向かって頭を下げると

「わたしの言うことを聞かないんだからしょうがないね」

「おまえはとんでもない馬鹿だから」

「続かないよ。絶対やっていけない」

「おまえはその時になってせいぜい後悔するがいい!」

そう言われ

 

最後くらいは励ましてもらえると思っていたので

ショックでしたが

母にしたところでわたしの不幸を望んでいるはずはなく

式の当日に母にこんなことを言わせてしまう

自分の親不孝ぶりを思って泣けてしまい

「ごめんなさい」「ごめんなさい」「ごめんなさい」

と泣きながら何度も繰り返しました。

 

母のこの予言(?)は方向性こそ真逆でしたが

ある意味では正解でした


家族にまつわる話8

2021-09-09 06:41:50 | 思い出

一方、夫の実家にご挨拶に行って

我が実家との違いに愕然とした。

 

夫の祖母、両親、妹弟

土地柄も関係しているのかもしれないが

明るく のんびりしていて笑いが絶えなかった。

夜、日付が変わるまで食べたり飲んだり話したり。

 

自分が品定めされているのはわかっていたけれど

居心地よく、自分がここの一員になれるのかと思うと

戸惑いを感じつつも心底うれしかった。

 

ただ、驚いたのは義父が夫の仕事を認めていないことだった。

「おまえはいつ帰ってくるんだ?今なら就職先を世話できるんだぞ」

そう言っていた。

 

“若いうちだから大目に見てやってる” 感がありありで

まるで子供扱いだった。

そんな子供が連れてきた素性の知れない更に子供――

というのがその時のわたしの立場だった。