前回ボニーのお誕生日のことを書いた
そうしたらもう11年も前の 保健所の職員さんのことを思い出した
あれは2011年の12月
ボニーがうちの子になって 嬉しくて
そろそろクリスマス商戦が始まって
街が賑わいを見せ始めたそんな頃
保健所に畜犬登録に行ったのだった
渡された書類に書き込んでいく
が、「生年月日」を書く欄で手が止まった
窓口に居た職員さんに
「うちの子は保護犬で動物保護団体から譲り受けました。生年月日はわかりません」
と事情を話すと
職員さんはにっこりと笑って
「好きに決めてかまいませんよ。だいたいこれくらい、というので大丈夫です」
と言う
好きに決めて…といってもねぇ…(^-^;
あれこれ迷ってしまって数分経過
職員さんはその間もにこにこしながらわたしを見ている…
そして…
「実はうちの子も保護犬です」
「わたしの場合は道端で拾いました」
「目も開いてない状態でした」
「わかったのはどうやら犬の赤ちゃんらしいということぐらいで」
「放っておけないので連れて帰りました」
「どんな犬種なのかもわからず」
「育ててみたら…どんどん大きくなって」
「ドーベルマンでした」
「今は30kgを超えています」
「ドーベルマンといっても断耳も断尾もしていないので全然凛々しくはないんですけどね」
「すっかり甘えっ子です。可愛いですよね~わんこ」
なんだかとろけそうな笑顔で言う
それを聞いてわたしは自分の度量の狭さに愕然としたのだった
やれ大型犬がいいだの垂れ耳がいいだの
のんきで明るい性格がいいだの
選り好みしていた
なのにわんこ一匹救った気になって
自分が恥ずかしかった
あの職員さんのことは折に触れ思い出す
こういった気持ちになれるのもボニーがいたおかげなのだろうな、と
今は懐かしく思い出す
※ 画像はお借りしたものです