【子規365日】■7月6日
政宗の眼(まなこ)もあらん土用干 1893(M26)年
夏井いつき【子規365日】朝日文庫
イメージ
金田一春彦「ことばの歳時記」新潮文庫 より 《土用》
伊藤美樹絵「春夏秋冬を楽しむ くらし歳時記」成美堂出版 より《土用干》
《土用干》の俳句
土用の晴天の日を選んで、衣類や書画・調度品を日に晒し、或は陰干しにして、風を通し、黴や虫の害を防ぐ。
・なき人の小袖も今や土用干 芭 蕉
・蟲干や甥(をひ)の僧訪東大寺 蕪 村
・蟲干やつなぎ合わせし紐(ひも)の数 久 女
横田正知編「写真 俳句歳時記 夏」現代教養文庫 より
西 逈さんのコメントです。
《お目こぼし (西 逈)
「これで今年も黴が生えずにすみそうだ。さてと、マラの夕立ちでも降らんものかいな」と、屋根の上で〇メコをかっ広げて土用干しをしていた娘さん、お巡りさんに注意され、「どうぞ、お目こぼしを」。》