はんたろうのがらくた工房

えーと、えーと…。

高知県縦断ドライブ その2

2017-08-17 23:32:29 | 旅のこと
室戸岬灯台は山の上にある。
19世紀末に建造され、その姿を今に残す灯台は、26.5海里(約49km)先まで光が届く、日本最強の灯台なのだという。



ここまでくると、「岬」らしい眺望が広がった。

その遊歩道で出会った花が、これ。



今回、名前の特定に最も手こずったヤツだ。

じつは、一連の「ハマなんとか」は、花の色と「8月 高知 海岸」あたりのキーワードでネット検索をすれば、あっという間に名前を突き止めることができた。
ところがこいつは、見つけた場所が海に程近い山の中なので、「海岸」とも「野山」とも絞り込めない。「白い花」で検索しても、全然ヒットしない。
やがてイヨフウロという似た花に行き当たったが、葉の形がなんだか違う。
それでも、ここを足掛かりにフウロソウの仲間ではないかと当たりをつけて、ネットと紙の図鑑とを駆使して、やっと、わかった。
ひどく苦労した理由も、わかった。

これ、白いゲンノショウコだ。

ゲンノショウコには、赤だけでなく白い花もある。
「ゲンノショウコ」と名指しで検索すれば、それはきちんと書いてある。画像も見つかる。
ところが、赤い花が多く、図鑑の索引でも「赤い花」としてタグ付けされているため、「白い花」で逆引きしても、まったく引っ掛からなかった、というわけだ。





さて、灯台と隣接するように、24番札所、最御岬寺(ほつみさきじ)がある。
いや、正しくは、最御岬寺のすぐそばに、850年ほど遅れて灯台が建った、というべきか。



境内に興味深い看板があった。
ヤッコソウという寄生植物の自生地であるらしい。

葉緑素を持たず「健康」という言葉からいちばん遠くにありそうなその姿は、以前白山で出会ったギンリョウソウを思い起こさせるが、偶さか似た生態であるだけで、分類学上同じなのは「ツツジ目」まで。
見頃は晩秋。うーむ、見に来たい。





さて、安芸市と香南市と南国市と高知市と土佐市は素通りして(おい



どーん。足摺岬である

…あっ、須崎市の道の駅では、作りたてのカツオのたたきを食べたぞ。
あんまり美味しくて、写真を撮るのを忘れていただけだぞ。





どーん。



どどーん。

さあどうだ、お盆は過ぎても、夏全開ではないか。





このあと、愛媛県内は概ね国道56号線に沿って北上し、松山からは196号線、11号線を経由して…



なに?

室戸岬の他は、記事があんまり雑すぎないかって?

それはご容赦いただきたい。
なにしろ今回、目新しい動植物には、ぜんぶ室戸岬で出会ったのだから。





結局、今度のドライブでは、四国の海岸線のほぼ4分の3を踏破したことになる。
四国をゾウになぞらえれば、鼻(佐田岬)付近と、腰(香川県)だけは、ショートカットした。

いや、ちょっと待てよ。

四国をゾウになぞらえたら…。



鳴門から出入りした私はつまり、尻から入って尻から出ることになってしまうではないか!

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