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些細なことでも、長年信じてきたことが裏切られると、ちょっと凹む。
10月10日が「晴れの特異日ではない」というのは、私にとってそういう事件だった。
いつ頃、どのように、私の知識に刻まれたのかは、もはや覚えていない。
インターネットなんてものができるよりも前から、体育の日の由来となった、東京五輪の開会式と紐付けられて、「特異日」だと強く認識していた。
それが、2年前に覆された。
東京どころか、ソウル五輪の頃にも生まれていなかったであろう、年端も行かぬ学生に、間違いですよと指摘された。
驚いて調べてみると、Wikipediaほか、複数のウェブサイトで、確かに誤りであると書かれていた。
特異日というのは、統計上、なぜか同じ天気になることが非常に多い、という日のことだ。
理由はわからない、というか、気象観測なんてたかだか100年やそこらのものだから、単なる統計上の歪みと考えられる。
そこで、まず思いついたのは、東京五輪までは、たしかに特異日であった、というものだ。
1965年以降に、晴天でない日が多く現れて、『現在では』特異日と呼べなくなったのではないか。
だが、調べてみても、特異日が後年になって取り消された、というような記録はない。
寧ろ、東京五輪の時点で既に「誤り」だったと読める記述ばかりである。
そのときは、それで調べるのをやめてしまった。
さて、今年の10月10日。
午後のFMの番組で、自分と同世代のパーソナリティが、「特異日ではない」ことを話題にしていた。
それで、なんとなく、もう一度検証してみる気になった。
今回は、最近30年の気象データを見つけた。
すると。
東京の10月10日は、ここ30年の間で、晴れた日がじつに19回あったという。
勝率、6割3部3厘。
これは、10月のうちでは、最多である。
東京五輪の開会式も、実際に、統計上、晴天の多い日を選んだ、という記述も見つけた。
まさに特異的な日ではないか!
それではなぜ「特異日」でないのか。
ここで、Wikipediaにある、特異日の定義を読み返した。
その前後の日と比べて偶然とは思われないほどの高い確率で、特定の気象状態(天気、気温、日照時間など)が現れる日のこと。
やっと、わかった。
前後の日との比較が鍵だったのだ。
つまり、10月10日が晴天となる確率がどれほど高くても、9日、あるいは11日の晴天の確率もそこそこ高いがために、定義上、「特異日」とは呼べなかったのだ。
10月10日は、特異日ではないながらも、晴天である確率がもっとも高い日であると確認できた。
昔の人が教えてくれたことは、概ね正しかった。
ただ「特異日」という呼称が正しくなかっただけなのだ。
なんだか嬉しくなって、そのラジオ番組にも書き送った。
…あっさりボツになった。
たぶん、東京五輪音頭をリクエストしたせいだろう。
10月10日が「晴れの特異日ではない」というのは、私にとってそういう事件だった。
いつ頃、どのように、私の知識に刻まれたのかは、もはや覚えていない。
インターネットなんてものができるよりも前から、体育の日の由来となった、東京五輪の開会式と紐付けられて、「特異日」だと強く認識していた。
それが、2年前に覆された。
東京どころか、ソウル五輪の頃にも生まれていなかったであろう、年端も行かぬ学生に、間違いですよと指摘された。
驚いて調べてみると、Wikipediaほか、複数のウェブサイトで、確かに誤りであると書かれていた。
特異日というのは、統計上、なぜか同じ天気になることが非常に多い、という日のことだ。
理由はわからない、というか、気象観測なんてたかだか100年やそこらのものだから、単なる統計上の歪みと考えられる。
そこで、まず思いついたのは、東京五輪までは、たしかに特異日であった、というものだ。
1965年以降に、晴天でない日が多く現れて、『現在では』特異日と呼べなくなったのではないか。
だが、調べてみても、特異日が後年になって取り消された、というような記録はない。
寧ろ、東京五輪の時点で既に「誤り」だったと読める記述ばかりである。
そのときは、それで調べるのをやめてしまった。
さて、今年の10月10日。
午後のFMの番組で、自分と同世代のパーソナリティが、「特異日ではない」ことを話題にしていた。
それで、なんとなく、もう一度検証してみる気になった。
今回は、最近30年の気象データを見つけた。
すると。
東京の10月10日は、ここ30年の間で、晴れた日がじつに19回あったという。
勝率、6割3部3厘。
これは、10月のうちでは、最多である。
東京五輪の開会式も、実際に、統計上、晴天の多い日を選んだ、という記述も見つけた。
まさに特異的な日ではないか!
それではなぜ「特異日」でないのか。
ここで、Wikipediaにある、特異日の定義を読み返した。
その前後の日と比べて偶然とは思われないほどの高い確率で、特定の気象状態(天気、気温、日照時間など)が現れる日のこと。
やっと、わかった。
前後の日との比較が鍵だったのだ。
つまり、10月10日が晴天となる確率がどれほど高くても、9日、あるいは11日の晴天の確率もそこそこ高いがために、定義上、「特異日」とは呼べなかったのだ。
10月10日は、特異日ではないながらも、晴天である確率がもっとも高い日であると確認できた。
昔の人が教えてくれたことは、概ね正しかった。
ただ「特異日」という呼称が正しくなかっただけなのだ。
なんだか嬉しくなって、そのラジオ番組にも書き送った。
…あっさりボツになった。
たぶん、東京五輪音頭をリクエストしたせいだろう。
せせくらせの同窓会サイトからたぐって、ここにたどり着きました。
今日せせくらせの学祭公演見ました。
ちなみに10月10日は、このブログの誕生日でもあるんですよ。