オーストラリアの海棲哺乳類2題

時事通信社の7月1日付ニュースで、こんな記事が配信されている。

【こぼれ話】南氷洋アザラシのオスは歌でメスを口説く＝豪科学者が発見 (時事通信) - goo ニュース

ヒョウアザラシが、ザトウクジラのように「歌」を求愛に使っているという内容だ。
発見したのは豪タロンガ動物園の科学者だということで、「タロンガ動物園のアザラシ」というキャプションつきで写真が載っている。

…違う。

これ、アザラシじゃない。

両側のはオットセイかアシカだ。
たぶん、中央にいるのはサルの仲間だろう。いやそれは冗談として。

タロンガ動物園のサイトを見ると飼育されているアシカ科は1種だけらしいから、これはオーストラリアアシカだと思われる。

ちなみに同園には件のヒョウアザラシもいるが、成獣は体長3mに及ぶ猛獣で、ゴマフアザラシやアゴヒゲアザラシとはだいぶ印象が違う。写真の２頭がもしヒョウアザラシだったら、真ん中の子供は確実に襲われているだろう。

動物園の担当者が間違うはずはないから、通信社が間違えたわけだ。
いや、ひょっとすると、写真のかわいらしさを選んで、わざと嘘のキャプションをつけたのかもしれない。
なにしろ…申し訳ないが、ヒョウアザラシはビジュアル的にイケているとは言い難いのだから。


さてその時事通信社から、こんどはこんなニュースが入ってきた。イルカの新種発見＝豪州 (時事通信) - goo ニュース

よりによって、またオーストラリアである。
…で、こんどの画像は信用できるんだろうか…？