はんたろうのがらくた工房

えーと、えーと…。

北海道! その1

2018-06-28 23:10:28 | 旅のこと
青森港のフェリー埠頭は、昨日とはうって変わって好天である。



四国と本州が道路橋で結ばれ、通行料上限1,000円という例の「社会実験」の余波で何本ものフェリー路線が廃止になって、そういえばもう何年もカーフェリーに乗ることがなかった。



絵本のクジラに似た島が見える。調べてみたら鯛島というそうだ。
鯛だとすれば、マダイというよりはコブダイだろうか。



頭上が晴れて浮かれていたが、



到着した北海道の大地は、低い雲で覆われていた。

本当ならば、上陸したらまず、函館市立博物館まで国宝の中空土偶に会いにゆく予定だった。
ところが、間の悪いことに、数日後に東京は国立博物館で始まる「縄文」展のために、すでに旅立ってしまっていることを、出発の数日前に知った。
そこで、市街地に立ち寄ることなく、北上することにした。




反時計回りに大沼を巡ると、キタキツネが現れた。
北海道上陸からわずか2時間での遭遇は、自分史上最速である。



おおかた、禁止されているのに餌をやる観光客がいるのだろう、逃げようともしない。



無計画に寄り道しながら北上する。




噴火湾に沿ったひたすら平らな国道の脇に、鮮やかなオレンジ色の花が見えてきた。
花の色、大きさ、雄しべの曲がりっぷり。どうもニッコウキスゲらしい。(※1)



また別の種類のユリ科も混ざっていた。(※2)



紫色の、小さなかわいらしい花も。(※3)

宿に着いたら検索するつもりで、とりあえず撮影だけして、先を急いだ。





昭和新山を間近に見て、洞爺湖~支笏湖を経由し、苫小牧の宿にチェックイン。

で、調べてみたのだが。

※1、せっかく北海道まで来たのだから、エゾなんとか、キタなんとか、という和名の花に会えるといいなあ、でもこれはどうせニッコウキスゲなのだろうなあ…と半ば諦めていたのだが、検索してみると「エゾカンゾウ」らしいとわかり、色めきだった。
…のだが…。
確認しようとさらに検索するうち、「エゾゼンテイカ」である可能性も浮上。
正解はどっちだ!と調べを進めると、なんと衝撃の事実が。
えーと、要するにエゾカンゾウもエゾゼンテイカもニッコウキスゲも、ゼンテイカという単一種の別名にすぎないのだった…。

※2、こちらは、エゾスカシユリと判明。正真正銘、エゾなんとかだ!

※3、あ~っ、テメエ、なんか見覚えがあると思ったら、花の色で前にもさんざん苦労した、ゲンノショウコじゃねえか!
…と落胆していたが、帰宅後もっと丁寧に調べたところ、エゾフウロらしいと判明。ああよかった。

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