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はなねこ山 Ⅱ

山歩き里歩きと 野の花山の花

スミレが大好き ♪ 蝶や虫も
 
   

白馬岳 2932m     2005.08.04-05

2009-01-19 | 7月、8月に歩いた山

 

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   大雪渓とお花畑

   夏山の魅力そのそもののような 白馬岳です。

   アルプスは何十年ぶりかの私たち

   まずはここへ登ってみることにしました。

 

 

 

 

 「自分もこんな日に登りたいですよ・・・」  そんな言葉とともに

 前泊したペンションのオーナーに 猿倉登山口まで送ってもらい、出発しました。

 

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   オオウバユリやキヌガサソウの咲く林道を

    1時間ほど歩いて

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 大雪渓の入り口 、白馬尻に着きました。

 取り付きで アイゼンを付け、サクサクと気持ちよく 登っていきます。

 

 久々の雪の感触に 元気がよかったのは、最初のうちだけで

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  見上げれば延々と続く雪原

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  太陽  は、容赦なく ジリジリと照りつけていますが、雪渓を渡る風は涼しく

  時折ガスがかかると 寒いほどです。

 

  カメラを据えた人を見つけ、休憩ながら寄ってみると

  雪渓わきには、ミヤマキンポウゲが咲き乱れていました。

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  取り付きから2時間半

  雪渓の終わりで振り返れば、ずっと下まで続く 一本の線が見えていて

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 まだまだ 多くの登山者が登ってくるようです。

 

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   雪渓歩きから解放されると

   ジグザグの急登と お花畑の始まりでした。

   シロウマアサツキにシナノキンバイ、イワカガミ

   鮮やか色のタカネシオガマ、テガタチドリ

   オオハナウドやイワオトギリ、イブキジャコウソウ

  あちらも こちらも 花盛りで、つい足が止まります。

 

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イブキジャコウソウ/イワオウギ/イワカガミ

 

 

  お花に癒されながらも 苦しさに立ち止まり、あたりを見回してみると

  杓子岳側はもろそうな岩肌が切り立っています。

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 ちょうど一週間後には崩落事故が起き、巻き込まれた登山者が一名亡くなられました。

 山登りは、いつも危険と隣り合わせですね。

 

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   ようやく村営頂上宿舎に到着すると

   近くには ウルップソウが 咲いていて

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  もうへとへとで 萎れていたはずの私も、俄然 元気を取り戻しました。

  稜線に出ると 早くも ガスが上がってきていて、眺望はよくありませんでしたが

  白馬山荘と、その後方に 白馬岳の頂上が見えました。

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 宿泊手続きを済ませ

 山荘右手から ミヤマアケボノソウの咲く道を 山頂へ向かいます。

 

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                         ミヤマアケボノソウ

 

 ほんの10分ほどの間に またガスが上がってきて

 私たちが到着したころには、真っ白になってしまった山頂でした。

 

 白馬山荘へ戻り、夫はビール   私はコーヒー で 乾杯

 こうして 山小屋で過ごすのは、ほんとうにひさしぶり  と、感慨にふけったのも 束の間

 その少し後には 頭痛に襲われて、気分は最悪となりました。

 

 何十年振りかの 北アルプスの夜は、高山病に悩まされながら 更けていきました。

 

 

          *  *  *  *  二日目  *  *  *  *

 

    

  ご来光は、山荘裏手の高台で迎えました。

 

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  この日は霞んでいて、立山や北アルプスは 峰々の頭がかすかに見える程度でしたが

  ほの赤く染まった山は とても美しく、山の朝の素晴らしさはたとえようもないほどでした。

 

 

  食事を済ませ、左手の稜線を登っていく登山者の列を見ながら

  私たちは、今朝も山荘裏の右手から登っていきます。 

  こちらから見る白馬岳は きりっとしています。

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  山頂からは、白馬山荘と、杓子岳、白馬鑓ヶ岳、鹿島槍ヶ岳が

  その奥には、槍の穂先も見えていました。

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  三国境で雪倉岳 朝日岳への道を分け

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  振り返り また 振り返りして、稜線を下っていきます。

  こちらから 仰ぎ見る 白馬岳は、なんて美しいのでしょう。

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  小蓮華山を越えるころには、昨日登って来た大雪渓が見えてきました。

  雪渓の中央には黒い線が見えていて、今日も 大勢登っているようです。

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                            雲のかかる大雪渓(写真 中央付近) 

  

 コバイケイソウの彩る道、チングルマのお花畑

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   コマクサの咲く斜面を過ぎると

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  ハイマツの先に、白馬大池が見えてきました。

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  下っていくと、池の周りはお花畑になっていて

  イワイチョウ、ハクサンコザクラ、タテヤマリンドウ、チングルマなどが咲き乱れ

  種類も花数も多くて、写真を撮るのに時間がかかります。

 

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  白馬大池山荘の前も、散策路のついたお花畑になっていますが、なんということでしょう。

  カメラはもう バッテリー切れ寸前  です。   しっかり目に焼き付けて帰りましょう。

 

  しばらく休憩した後、池を回りこみながら サンショウウオを観察

  その先は岩だらけの道を進みます。

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 次のピークの 白馬乗鞍岳は すっかりガスの中で

 あとは黙々と 栂池自然園まで下りました。

 

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タテヤマリンドウ/ミヤマアズマギク/アオノツガザクラ

 

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シロウマアサツキ/オタカラコウ/ヨツバシオガマ

 

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タカネナデシコ/イワギキョウ/タカネシオガマ

 

 

  ほんとうに多くのお花に彩られていた 夏の白馬岳

  それなのに・・・   何枚も何枚も撮った写真は、未熟さゆえに白飛びしていました。

  いつかまた あのたくさんのお花たちに会いに 白馬岳に行こうと思います。

 

 

 ☆・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・☆

 

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   白馬山荘は、今年百周年を迎えたそうで

     記念の手ぬぐいをいただきました。

 

 

 

   1日目 猿倉ー大雪渓ー白馬山荘ー山頂ー白馬山荘

      2日目 白馬山荘ー白馬岳ー小蓮華岳ー白馬大池ー白馬乗鞍岳ー栂池自然園

     標準CTは、それぞれ 6時間40分、4時間55分です。

 

 

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