蔵王山麓の少し寂れた青根温泉に泊まった翌日
3日ぶりの晴れ予報に
どこへ登ろうかと迷いましたが
翌日の行程を考えて
安達太良山へ行くことにしました。
奥岳登山口から ゴンドラ(あだたらエクスプレス)を使い、1350mまで上がります。
歩き出すとすぐに
鈴なりの サラサドウダンやウラジロヨウラクの花が迎えてくれました。
この二種類の木は 山頂直下まで途切れることなく花を付けていて
他にも ツツジ類の多い山でした。
ほどなく 薬師岳展望台があり
『 この上の空がほんとの空です 』 と書いた柱が立てられています。
展望台からは、安達太良山頂から、牛の背、鉄山のなだらかな稜線
智恵子が夢見た 安達太良の空と山です。
ツツジ類が紅葉する秋には、さぞかし見事な眺めなのでしょう。
登山道に戻って、安達太良山と指された方向へ向かっていきます。
ガクウラジロヨウラク
鈴なり状態の サラサドウダンとウラジロヨウラクに混じって
ハクサンシャクナゲがたくさん咲いていました。まだ蕾も多くて、とてもきれいです。
おなじみの花も見られました。
ツマトリソウ/ゴゼンタチバナ/マイヅルソウ
県民の森からの道を合わせ、高度を上げていくと
マルバシモツケやイソツツジ が見られるようになりました。
こんもりと咲く 可愛らしいお花たちです。
マルバシモツケ/マルバシモツケ/イソツツジ
アカモノ/コケモモ/コメツツジ
やがて山頂が見えてきました。
乳首山という別名が、うなづける岩峰のピークです。
右手 奥には、鉄山
峰の辻への登山道が斜め下へ伸びているのが見えます。
岩峰下に山頂標が、山頂には三角点と祠がありました。
これから進む 牛の背と鉄山方面
山頂にいる間に、ガスが上がってきてしまいました。
うっすらとガスが流れる中、牛の背を 馬の背分岐へ向かって進みます。
ガスがかかる 爆裂火口の沼ノ平は荒涼とした眺め
馬の背分岐を右に折れて、峰の辻へ。
この道では、マルバシモツケとイワカガミ、オノエランが見頃でした。
オノエラン/イワカガミ/ミネズオウ
峰の辻に出ました。
姿の良い籠山が前方に見えます。
ここから直接 勢至平に出られますが
今日はくろがね小屋に 寄ってみることにして、下っていきます。
くろがね小屋は源泉に一番近い温泉で、ここから麓の岳温泉へお湯を引いているのだとか。
ここのお風呂にも入ってみたいと思いましたが、今夜は岳温泉に泊まるので
またいつか・・・。( いつかなぁ )
くろがね小屋から下った勢至平は、お花が多いということでしたが
今は咲き残りのレンゲツツジがあるだけでした。
また ここからは、山頂方面の眺めがいいらしいのですが
もうすっかりガスに覆われてしまい、何も見えません。。
レンゲツツジ/ヨツバヒヨドリ/ベニバナツクバネウツギ
勢至平からは、車も通れる 林道を下って 登山口へ。
ゴンドラを使ったお手軽山行でしたが、お花が多く、変化もある楽しい山でした。
次は紅葉の頃に、くろがね小屋に泊まるのもいいなぁと思います。
ゴンドラ山頂駅ー山頂ー馬の背分岐ー峰の辻ーくろがね小屋ー勢至平ー登山口
標準CTは、3時間15分です。
この時季の安達太良山がこれほど植生が豊かだとは知りませんでした。
私は8月下旬に一度っきりしか登ったことがなくその時はすでに秋の装いでした。
オノエランはこれまで何度か出会ったことがありますが、いずれも小さく貧弱な株でしたので、はなねこさんが出会った見事なオノエランに目が釘づけになりました。
機会を見つけて私も安達太良山を再訪したいと思います。
安達太良山はレンゲツツジやシャクナゲの頃、そして紅葉がいいようですね。
でも、お手軽ハイキングコースなので
その頃は、混むんでしょうね~。
オノエランは、馬の背分岐から峰の辻までの間に
マルバシモツケとともに、たくさん咲いていました。
私も、あんなに多くのオノエランを見たのは初めてです。