はなねこ山 Ⅱ

山歩き里歩きと 野の花山の花

スミレが大好き ♪ 蝶や虫も
 
   

五竜岳2814.1m、唐松岳2696.4m(2)     2011.09.10-11

2011-09-17 | 9月、10月に歩いた山

 

P1180995  

   (1)からの続きです。

 

   二日目は

   五竜山荘から 唐松岳へ向かいました。

 

 

  五竜山荘6:00-8:20唐松岳頂上山荘8:30-8:50唐松岳9:15

 -9:30唐松岳頂上山荘9:40-11:45八方池12:00-13:10八方池山荘

 

 二日目の朝がやってきました。

P1180861  

 まだ 暗い 午前4時半過ぎ

 星が瞬く空の下

 ヘッドランプの光が 黒い山肌を進んで行きます。

 光の軌跡を目で追っていると

 ほんの半日前に歩いた様子が 思い出されて

 妙になつかしい気持ちになりました。

 

     5時19分だという 日の出は、東側が 厚い雲に覆われていて 見られず

     山も あまり焼けませんでした。

    P1180866

 

 今朝、予定通りに 山頂に立っていれば、きっと 申し分ない眺望に感激したことでしょう。

 けれど、ガスで何も見えなくても、この山の大きさは 充分に感じることができたし

 また、今日は唐松岳からの眺望も期待できそうなので

 ゆっくり 朝食をとってから、まっすぐ北へ進むことにしました。

 

    P1180876

 

     P1180880

 

 ビールの空き缶もいっぱいの 五竜山荘

P1180890      お世話になりました。 

  P1180889_2

 

     歩き始めてすぐの 遠見尾根分岐からは、目覚め始めた 唐松岳が見え

    P1180900

 

   ガスが尾根を乗り越えて流れる様は とても幻想的で

   山で出会う景色の中で、いちばん魅力的とさえ思えるほど

 

      そして、振り返り見る 大きな五竜岳

      さようなら またいつか会いましょう。

    P1180891

 

      立山方面の眺めも期待できそうです。

     P1180898

 

 ここで出会った 遠見尾根をピストンするという 二人連れの女性は

 牛首のクサリ場が不安で 唐松岳には行かないということでしたが

 同様の話を昨日も聞きましたので、案外 そんな人も多いのかもしれません。

 

P1180907    

   唐松岳へは まず下って行きますが   

   すぐにガスの中へ入ってしまいました。 

   空気はひんやり湿っていても

   寒くはありません。

 

 

P1180911  

  トウヤクリンドウやイワツメクサを見ながら

  ジグザグに下っていくと

  ときおりガスが晴れて

  剱岳が見えるようになりました。

  ガス地帯を抜けるまで 待っててね~

 

     唐松岳はまだ あんなに 高いところに見えています。

    P1180925

 

     登って

    P1180950

 

                また登っていくと

             P1180952

 

     五竜岳は 少し遠くになりました。

    P1180935

 

 真っ赤なアイラインのライチョウがいました。

P1180970_2     

  子どもは見当たらず

  お腹のあたりが 白くなっています。

 

  そして、こんな 怖い看板がありました。

    P1180956

 

 今回、この付近で 3組の団体さんに出会いました。

 岩場では待機場所が限られてしまうので、少人数のほうが道を譲ることになりがちですから

 ハイシーズンの 混雑する日には すれ違いに時間がかかりそうです。

 

    それでも、お天気さえ良ければ

     待っている間に眺望を楽しむことはできますね。

   P1180978

 

     出発から2時間。ようやく 牛首が見えてきました。

    P1180983

  

        最後の登りで 左から回り込むと

       P1180984_2

 

     唐松岳への稜線がすっかり 現れました。

     頂上山荘や 段段になった テント場も見えています。

    P1180992

 

               P1180994

 

 白馬側はこれまで ずっと真っ白で何も見えませんでしたが、眺望はどうでしょう。

 気になるところですが、まずは 山荘前で 一休み

 テラスからは、唐松岳はもちろん、正面に剱岳がどーんと見えて

 ここに泊まって ゆったりするのもいいなぁと思います。

 

     さて、頂上へ向かいましょう。

    P1190001

 

 右手に不帰キレット方面を見ながら 進み

 20分ほどで山頂へ着くと

P1190033_2  

 

  

   P1190046 

                                          咲き残りのコマクサ 

 

     北側には、白馬鑓ヶ岳が見え隠れしていました。

    P1190038

 

     立山と剱岳も素晴らしい眺め

   P1190039_2 

 

     五竜岳は相変わらず大きく

    P1190030_2 

 

       その右奥に、槍の穂先が見えています。

      P1190023  

 

 山荘方面から登ってくる人も今は少なく

 ときおり キレット越えの登山者がやってくるだけの 静かな時間帯の頂上で

 冷たい梨をおともに ぼーっと過ごして、この眺望をゆっくり楽しみました。

 

      咲き残りのコマクサを見ながら 山荘へ戻って

     P1190043

 

 今度は、八方屋根を下って帰ります。

P1190055   

 何度か 落石防止ネットの張られた場所を通りますが

 その後は、歩きやすい トレッキングルートです。

 山荘を出発した時点で ガスガスだったお天気は

 この先もずっと続き

  眺望はまったくありませんでした。

 

 こんなときには、お花を楽しむしかありませんね。

 ここまでも オヤマリンドウやミヤマリンドウなど、昨日出会ったお花たちが咲いていましたが

 

 丸山ケルンを少し下ったところには

 ミヤマキンバイが咲き広がり

P1190077  

   チングルマも咲き残っていました。

  P1190081

 

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                                 イワツメクサ/ウサギギク/ゴゼンタチバナ

 

 その後は、登ってくる人たちと次々にすれ違うようになり

P1190086 

    扇雪渓を過ぎると  

   P1190089

 

 こんどは、秋のお花畑が広がっていました。

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                                 トリカブト/ハクサンシャジン/カライトソウ

 

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                               オトギリソウ/ハナニガナ/タカネマツムシソウ

 

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                            タテヤマウツボグサ/イワショウブ/クロトウヒレン

 

 お花が登場するたび 近寄って足を止めるので 進むのに時間がかかり

 またリズムも悪くなって、いっそう亀足になってしまいます。

 

P1190154  

  八方池が見えてきたころには

  お疲れモードにどっぷりはまってしまいました。

  池のほとりへは下らずに

  八方池山荘へと向かいました。

 

 

P1190178 P1190185 P1190142_2

                                  ウメバチソウ/キンコウカ/シモツケソウ

 

     ようやく、八方池山荘とリフトが見えてきました。

     麓は いいお天気だったようです。

    P1190205

 

 昨日の遠見尾根の登りも、今日の八方尾根の下りも、ほとんどがガスの中で

 青空と眺望の中にいたのは ほんの数時間でしたが

 高山の爽やかな空気を味わい、楽しく歩くことができた二日間でした。

 

  一日目

   リフト-地蔵ノ頭8:50-9:40小遠見山9:50-中遠見山10:10-10:50大遠見10:55

 -11:35西遠見12:00-13:25五竜山荘

   五竜山荘13:55-15:00五竜岳山頂15:40-16:25五竜山荘

  二日目

   五竜山荘6:00-8:20唐松岳頂上山荘8:30-8:50唐松岳9:15

 -9:30唐松岳頂上山荘9:40-11:45八方池12:00-13:10八方池山荘

 

  五竜テレキャビン+アルプス展望リフト  1200円

   グラートクワッド+アルペンクワッド+ゴンドラリフトアダム   1400円

   タクシー(八方山麓駐車場~五竜エスカルプラザ)  2500円

 

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30 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
五竜~唐松の稜線歩きは いいよね。 (ROCKY)
2011-09-17 16:26:26
五竜~唐松の稜線歩きは いいよね。
特に 早朝は 気持ちいいよね~
また 行きたくなっちゃった・・・・・
★☆ROCKYさん (はなねこ)
2011-09-17 16:50:27
★☆ROCKYさん

なんて早いコメント ♪ ありがとうございます。

あの稜線歩きは、ほんといいですね。
暑くも寒くもなくて、快適でした。
もうちょっとガスが少なければ、言うことなかったんですが
それは、贅沢かな (*^-^*)
私もまた行ってみたいです。
遠見尾根は下りる尾根で登る尾根ではないと…(←私... (hide)
2011-09-17 16:58:23
遠見尾根は下りる尾根で登る尾根ではないと…(←私見です^^;)
ガッツリ登りましたね♪
少しガスが多くて残念な面も多かったようですが、
稜線上や山頂ではピンポイントでガスも晴れ、
普段の行ない良さが見て取れます☆
それにしてもはなねこさんはライチョウさんに何度も会われますね。
羨ましいなぁ~私も一度お会いしたいです。
ホント、北アは素晴しい♪おつかれさまでした。
こんにちは! (milk)
2011-09-17 17:03:00
こんにちは!

今日は、一日中風が吹いたり、雨が強く降ったりですねー

二日目予想外に晴れてよかったねー
この時期でもお花が楽しめてよかったじゃないですか・・(*`▽´*)

あのケルン辺りからリフトまでが意外に長いと感じたなぁ~

あ~そういえば夫も、今までの山で一番恐かったのは「牛首」と言っていたわ。
ならまた行こうね・と言っても却下されそうだわ・

でもこのルート・いいよねー
はなねこさん、こんにちは♪ (かわみん)
2011-09-17 18:07:06
はなねこさん、こんにちは♪
五竜山荘までの稜線歩き、なかなかハードですね^^;
でもっ!雲の上の1本道をお散歩してるようで素敵です~
The アルプス 的な山歩きはテンションあがりますね。
9/10~11天気も割とよかったですよね?あぁぁー羨ましい(笑)
R太郎が月曜から期末テストだったので、皆さん山だよなーと思いつつ
指をくわえてお家でまったりでした(〃^∇^)o_彡☆あははははっ
五竜も唐松岳も楽しそうなので、歩きたい山リストがまた増えちゃいました。
大好きなマツムシソウの写真見たら、心が癒えました(*^o^*)
はなねこさん、こんばんは。 (アイ)
2011-09-17 20:23:40
はなねこさん、こんばんは。
五竜岳のどっしりとした存在感には、圧倒されますよね。
30年前の記憶と合っていたのは、この存在感くらいかしら・・・。(私の記憶ってなんてあいまいなんでしょう。)
剱岳がとってもきれいに見えてよかったですね!
八方池からの不帰方面の眺めには、私もいつもふられちゃうんです!
★☆hide さん (はなねこ)
2011-09-17 22:16:04
★☆hide さん

えっ!! hide さんも下り用の尾根だと・・?
そう言われてみると、遠見尾根ピストン(日帰り、一泊とも)の人も多くて
唐松へ向かう人は少なかったようですね。 
でもなかなかいいルートでしたよ。

ライチョウが見られるのは、ガスが出ているときが多いですね。
hide さんの山行は、お天気がいいんじゃないかしら♪
そっちのほうが羨ましいですよ (^-^*)
★☆milk さん (はなねこ)
2011-09-17 22:23:53
★☆milk さん

行こう行こうと思っていて、やっと実現できました。
ほんとはお花いっぱいの頃にと思っていたのですが
静かに歩くことができて、まずまずでした。

牛首はあまり大変とは思いませんでしたが
唐松岳側からの方が怖いと、どこかに書いてありましたよ。
剱岳にも登られたお二人ですもの、余裕ですよね♪

八方池からの木道は、らくちんと思っていた割に長くて
最後はもういやでした。(^_^;)
★☆かわみんさん (はなねこ)
2011-09-17 22:29:48
★☆かわみんさん

おかあさん♪ ご苦労様 (^-^)
R太郎くんも、山に出かけたいかわみんさんの気持ちを理解していて
きっと感謝していると思いますよ。

五竜岳も唐松岳も展望がよくて気持ちいい山ですから
かわみんさんもぜひ行ってみてください。
タカネマツムシソウはとても鮮やかな色で、美しかったですよ♪
★☆アイさん (はなねこ)
2011-09-17 22:39:17
★☆アイさん

アイさんは30年前?
あら♪ ずいぶんベテランさんなんですね。
私、大先輩に対して 失礼なことしてませんでしたか(汗 ;)

五竜岳はほんとに大きくて、圧倒されてしまいました。
眺めているだけでも、いい山だなぁと惚れ惚れします。
白岳でのんびりと五竜岳を眺めて帰るのもありかなと・・・(^-^)

剱岳は私は多分登れないと思いますが
こちらも見えただけで幸せな気分になれました。

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