(1)からの続きです。
二日目は
五竜山荘から 唐松岳へ向かいました。
五竜山荘6:00-8:20唐松岳頂上山荘8:30-8:50唐松岳9:15
-9:30唐松岳頂上山荘9:40-11:45八方池12:00-13:10八方池山荘
二日目の朝がやってきました。
まだ 暗い 午前4時半過ぎ
星が瞬く空の下
ヘッドランプの光が 黒い山肌を進んで行きます。
光の軌跡を目で追っていると
ほんの半日前に歩いた様子が 思い出されて
妙になつかしい気持ちになりました。
5時19分だという 日の出は、東側が 厚い雲に覆われていて 見られず
山も あまり焼けませんでした。
今朝、予定通りに 山頂に立っていれば、きっと 申し分ない眺望に感激したことでしょう。
けれど、ガスで何も見えなくても、この山の大きさは 充分に感じることができたし
また、今日は唐松岳からの眺望も期待できそうなので
ゆっくり 朝食をとってから、まっすぐ北へ進むことにしました。
ビールの空き缶もいっぱいの 五竜山荘
歩き始めてすぐの 遠見尾根分岐からは、目覚め始めた 唐松岳が見え
ガスが尾根を乗り越えて流れる様は とても幻想的で
山で出会う景色の中で、いちばん魅力的とさえ思えるほど
そして、振り返り見る 大きな五竜岳
さようなら またいつか会いましょう。
立山方面の眺めも期待できそうです。
ここで出会った 遠見尾根をピストンするという 二人連れの女性は
牛首のクサリ場が不安で 唐松岳には行かないということでしたが
同様の話を昨日も聞きましたので、案外 そんな人も多いのかもしれません。
唐松岳へは まず下って行きますが
すぐにガスの中へ入ってしまいました。
空気はひんやり湿っていても
寒くはありません。
トウヤクリンドウやイワツメクサを見ながら
ジグザグに下っていくと
ときおりガスが晴れて
剱岳が見えるようになりました。
ガス地帯を抜けるまで 待っててね~
唐松岳はまだ あんなに 高いところに見えています。
登って
また登っていくと
五竜岳は 少し遠くになりました。
真っ赤なアイラインのライチョウがいました。
子どもは見当たらず
お腹のあたりが 白くなっています。
そして、こんな 怖い看板がありました。
今回、この付近で 3組の団体さんに出会いました。
岩場では待機場所が限られてしまうので、少人数のほうが道を譲ることになりがちですから
ハイシーズンの 混雑する日には すれ違いに時間がかかりそうです。
それでも、お天気さえ良ければ
待っている間に眺望を楽しむことはできますね。
出発から2時間。ようやく 牛首が見えてきました。
最後の登りで 左から回り込むと
唐松岳への稜線がすっかり 現れました。
頂上山荘や 段段になった テント場も見えています。
白馬側はこれまで ずっと真っ白で何も見えませんでしたが、眺望はどうでしょう。
気になるところですが、まずは 山荘前で 一休み
テラスからは、唐松岳はもちろん、正面に剱岳がどーんと見えて
ここに泊まって ゆったりするのもいいなぁと思います。
さて、頂上へ向かいましょう。
右手に不帰キレット方面を見ながら 進み
20分ほどで山頂へ着くと
咲き残りのコマクサ
北側には、白馬鑓ヶ岳が見え隠れしていました。
立山と剱岳も素晴らしい眺め
五竜岳は相変わらず大きく
その右奥に、槍の穂先が見えています。
山荘方面から登ってくる人も今は少なく
ときおり キレット越えの登山者がやってくるだけの 静かな時間帯の頂上で
冷たい梨をおともに ぼーっと過ごして、この眺望をゆっくり楽しみました。
咲き残りのコマクサを見ながら 山荘へ戻って
今度は、八方屋根を下って帰ります。
何度か 落石防止ネットの張られた場所を通りますが
その後は、歩きやすい トレッキングルートです。
山荘を出発した時点で ガスガスだったお天気は
この先もずっと続き
眺望はまったくありませんでした。
こんなときには、お花を楽しむしかありませんね。
ここまでも オヤマリンドウやミヤマリンドウなど、昨日出会ったお花たちが咲いていましたが
丸山ケルンを少し下ったところには
ミヤマキンバイが咲き広がり
チングルマも咲き残っていました。
イワツメクサ/ウサギギク/ゴゼンタチバナ
その後は、登ってくる人たちと次々にすれ違うようになり
扇雪渓を過ぎると
こんどは、秋のお花畑が広がっていました。
トリカブト/ハクサンシャジン/カライトソウ
オトギリソウ/ハナニガナ/タカネマツムシソウ
タテヤマウツボグサ/イワショウブ/クロトウヒレン
お花が登場するたび 近寄って足を止めるので 進むのに時間がかかり
またリズムも悪くなって、いっそう亀足になってしまいます。
八方池が見えてきたころには
お疲れモードにどっぷりはまってしまいました。
池のほとりへは下らずに
八方池山荘へと向かいました。
ウメバチソウ/キンコウカ/シモツケソウ
ようやく、八方池山荘とリフトが見えてきました。
麓は いいお天気だったようです。
昨日の遠見尾根の登りも、今日の八方尾根の下りも、ほとんどがガスの中で
青空と眺望の中にいたのは ほんの数時間でしたが
高山の爽やかな空気を味わい、楽しく歩くことができた二日間でした。
一日目
リフト-地蔵ノ頭8:50-9:40小遠見山9:50-中遠見山10:10-10:50大遠見10:55
-11:35西遠見12:00-13:25五竜山荘
五竜山荘13:55-15:00五竜岳山頂15:40-16:25五竜山荘
二日目
五竜山荘6:00-8:20唐松岳頂上山荘8:30-8:50唐松岳9:15
-9:30唐松岳頂上山荘9:40-11:45八方池12:00-13:10八方池山荘
五竜テレキャビン+アルプス展望リフト 1200円
グラートクワッド+アルペンクワッド+ゴンドラリフトアダム 1400円
タクシー(八方山麓駐車場~五竜エスカルプラザ) 2500円
特に 早朝は 気持ちいいよね~
また 行きたくなっちゃった・・・・・
なんて早いコメント ♪ ありがとうございます。
あの稜線歩きは、ほんといいですね。
暑くも寒くもなくて、快適でした。
もうちょっとガスが少なければ、言うことなかったんですが
それは、贅沢かな (*^-^*)
私もまた行ってみたいです。
ガッツリ登りましたね♪
少しガスが多くて残念な面も多かったようですが、
稜線上や山頂ではピンポイントでガスも晴れ、
普段の行ない良さが見て取れます☆
それにしてもはなねこさんはライチョウさんに何度も会われますね。
羨ましいなぁ~私も一度お会いしたいです。
ホント、北アは素晴しい♪おつかれさまでした。
今日は、一日中風が吹いたり、雨が強く降ったりですねー
二日目予想外に晴れてよかったねー
この時期でもお花が楽しめてよかったじゃないですか・・(*`▽´*)
あのケルン辺りからリフトまでが意外に長いと感じたなぁ~
あ~そういえば夫も、今までの山で一番恐かったのは「牛首」と言っていたわ。
ならまた行こうね・と言っても却下されそうだわ・
でもこのルート・いいよねー
五竜山荘までの稜線歩き、なかなかハードですね^^;
でもっ!雲の上の1本道をお散歩してるようで素敵です~
The アルプス 的な山歩きはテンションあがりますね。
9/10~11天気も割とよかったですよね?あぁぁー羨ましい(笑)
R太郎が月曜から期末テストだったので、皆さん山だよなーと思いつつ
指をくわえてお家でまったりでした(〃^∇^)o_彡☆あははははっ
五竜も唐松岳も楽しそうなので、歩きたい山リストがまた増えちゃいました。
大好きなマツムシソウの写真見たら、心が癒えました(*^o^*)
五竜岳のどっしりとした存在感には、圧倒されますよね。
30年前の記憶と合っていたのは、この存在感くらいかしら・・・。(私の記憶ってなんてあいまいなんでしょう。)
剱岳がとってもきれいに見えてよかったですね!
八方池からの不帰方面の眺めには、私もいつもふられちゃうんです!
えっ!! hide さんも下り用の尾根だと・・?
そう言われてみると、遠見尾根ピストン(日帰り、一泊とも)の人も多くて
唐松へ向かう人は少なかったようですね。
でもなかなかいいルートでしたよ。
ライチョウが見られるのは、ガスが出ているときが多いですね。
hide さんの山行は、お天気がいいんじゃないかしら♪
そっちのほうが羨ましいですよ (^-^*)
行こう行こうと思っていて、やっと実現できました。
ほんとはお花いっぱいの頃にと思っていたのですが
静かに歩くことができて、まずまずでした。
牛首はあまり大変とは思いませんでしたが
唐松岳側からの方が怖いと、どこかに書いてありましたよ。
剱岳にも登られたお二人ですもの、余裕ですよね♪
八方池からの木道は、らくちんと思っていた割に長くて
最後はもういやでした。(^_^;)
おかあさん♪ ご苦労様 (^-^)
R太郎くんも、山に出かけたいかわみんさんの気持ちを理解していて
きっと感謝していると思いますよ。
五竜岳も唐松岳も展望がよくて気持ちいい山ですから
かわみんさんもぜひ行ってみてください。
タカネマツムシソウはとても鮮やかな色で、美しかったですよ♪
アイさんは30年前?
あら♪ ずいぶんベテランさんなんですね。
私、大先輩に対して 失礼なことしてませんでしたか(汗 ;)
五竜岳はほんとに大きくて、圧倒されてしまいました。
眺めているだけでも、いい山だなぁと惚れ惚れします。
白岳でのんびりと五竜岳を眺めて帰るのもありかなと・・・(^-^)
剱岳は私は多分登れないと思いますが
こちらも見えただけで幸せな気分になれました。