はなはなひろば活動日誌

横浜市鶴見区にある
子育て支援施設の日誌です

<電車の中での出来事あれこれ>

2016-01-27 11:16:23 | 日記


ある日の電車の中で起こった出来事です。
とある駅から子供を連れた両親が乗ってきました。ドアが開いて入ってくるなり、『座りたいよーっ』と子供が声を出しました。
ちょうどその親子の前に女子高校生が座っていました。すると『この子に座らせてくれない?』と、母親がその高校生に声をかけていました。
「ちょっと体の具合が悪いので、立てないのです」と、その高校生がか細い声で答えていました。
次の駅で、向かいの席が空くとすばやくそこに走りこんでその子は座り、靴も脱がずに、座席に座り込んで外の景色を見ていました。
「今どきの高校生は席も空けてくれないのね」と聞こえよがしに母親が言っている声がが聞こえました。
高校生の隣にいた中年の女性がそっと「気にしなくていいのよ」とフォローしてあげていたのが、とても心地よい空気を醸し出していました。
たぶん、この高校生は、もし健康であったら黙って席を空けてあげたことでしょうが、やむに已まれぬ事情があったのでしょうね。
電車やバスの中の放送で、小さな子どもや、お年寄り、体の不自由な人には席を譲ってくださいとアナウンスが入りますが、明らかに優先席に座らない方がよいと思われる人が座っていたりすることがありませんか?これは論外ですが、私はちょっと気になる時があります。
小さな子を一人分の席に座らせて、大人が立っている時です。譲り合うということを考えたら、むしろ小さな子は大人の膝の上に乗せ、席を一つ明けてあげられたらいいなと思うのです。
両親が普段そのような気遣いをしていれば、子どもたちも、自然にそうするものと意識し、駄々をこねることもなくなることでしょう。また、比較的大きな子どもには、立たせておくというしつけも大事かもしれません。
子どもは座るものと思い込んでしまうのではなく、空けてもらったら『ありがとう』の感謝の気持ちを表せるように、子どもたちに教えてほしいですし、我慢をすることも覚えてほしいなと、この日一日、考えさせられることになりました。

このブログはともすればクレーム・苦情風なものになりがちですが、電車の中での光景としてこんなことも見聞したことを思い出しましたので、それについても記しておきたいと思います。

数年前のことですが、これも電車の中で、まだ小学生になっていない年ごろの女の子と父親が並んで外を見ながら、「じゃんけん」をしていました。まず、ルールを決めています。けっして声をあげないことがそれで、勝つと指を折って数を数えることにしたようです。二人は、夢中になってそのゲームに熱中し、ついに下車駅に着くまで静かに過ごしていました。
また、これは私が実際に経験したことですが、10年ほど前に、夫の先輩(高齢者)が末期がんを宣告され失意の中で病院から自宅まで帰る電車の中でのことでした。
満員電車の中でわたしは、前に座っていた女子高校生二人に声をかけました。
「この方は病気なので、席を代わってあげてほしいのですが…」
すかさず、二人の学生が席を立ってくれました。(私の分もです)
これだけでしたら、たぶんよくある光景といえるでしょう。その二人は、下車駅につくと私たちに向かって「お大事に」と言って降りていきました。
話はこれだけですが、冒頭記したこととの違いの大きさに驚いてしまいます。
何も注釈は要らないでしょう。
                                                                            M


遊びの名人たち!

2016-01-08 14:24:11 | 日記

あけましておめでとうございます。

 

はなはなひろばは、1月5日から早々にオープンいたしました。

 

開くのを待ち構えていたかのように、何人もの親子がやってきてくれました。

限られた自室の中で遊ぶよりひろばに来て不特定・異年齢の子どもたちといろいろ交流ができるのが、とても刺激的なのですね。ある程度年齢が高い子どもたちは、同年齢で楽しくあれこれ遊びを考え出し、つぎから次へと遊びを生み出していかれますが、2~3歳くらいの子どもたちは自分たちより大きな子どもたちが身近にいるとその子につき従い、遊びの中に入り込んでいかれます。その遊びたるや、大きな年齢の子が考案したとてもおもしろいもので、低年齢の子たちは大きな子のいうなりになって遊びの中に入り込み、忘我の状態でひたすら夢中になります。その様子の楽しげなこと…

 

 

高年齢の子は、自分が遊びの中心になっていることで得意になれ、ますますそのリーダーシップを発揮できるようになります。いつも大きな子がいると群れになって遊ぶことができ、小さな子たちは遊ぶことの楽しさを十分知り、自分でも大きな子がやっていることを身につけ、いつか自分もそれが自然にできるようになるのでしょう。

集団による遊びには、それぞれよいところがありますが異年齢集団の中で学ぶ収穫はとても大きなものがあります。

 

「はなはなひろば」をオープンした5日から今日まで幼稚園が休みということもあり、いつもとは違った遊びが次々と創り出され、小集団で夢中になって時間を過ごしていました。

ひろばの良さは、こんなところにもありますね。

      M