はなはなひろば活動日誌

横浜市鶴見区にある
子育て支援施設の日誌です

<つい手が出ちゃうということ>

2011-12-24 17:41:30 | 日記


先日ひろばに来ていたママさんから「家の子がすぐに友だちとのやり取りの中で、手が出てしまうのだけれど、どうしたらよいのだろう」という話が持ち出されました。
3歳になる前の子どもたちは、まだ自分の意思表示を大人のように言葉で出来ない分、友だちとのやり取りの中で、自分の思うようにいかないと"ぽかり" "がぶり" "ぴしゃり"が出してしまう場面がどうしても出てきてしまいます。
「おもちゃを取られたとき」「順番を守らなかったとき」「自分が欲しいものをゲットしたい時」「自分がこうしたい時」など、「自分が持っていたのだから返して欲しい」「自分の前に割り込まないで、ちゃんと並んで」「そのおもちゃを貸してくれる」「そんな風にやるんじゃないよ。こうやるんだ」と会話がお互いに出来れば、ちょっとした諍いはあっても、言葉を交わしあいながら、その場で解決していくことが出来るようになるでしょう。
でも、自我が前面に出てくる自立への第1歩の時期には、それはまだ不十分です。
自分の主張は押し通したいけれど、それを上手に相手に伝えられないもどかしさが"手出し"になってしまうため、けんかになったり、相手がちょっと強力であれば、一方的ともいえる攻めになってしまいます。
①即座に大人が割り込んで、そのやり取りを"だめよ"と制止してしまう。そして"ごめんね"と大人が代わりに謝ってしまう。

②そのまま見ていて、やらせ続けさせてしまう。


③少しの間、子どものやり取りの様子を見ている。


①は子どもたちが、消化不良を起こしてしまいます。子どもたちが納得した状態で収束していないからです。小さな子にそんなことは必要ないと思ったら大間違い。小さな子どもでも、それなりに解決の道を作ってあげなければならないでしょう。大人が代換をいつもやっていると、何かあるごとに"ママー!”"パパー!”と泣きついてくる子になってしまうかもしれません。
②は、ほっぽりっぱなしにして見て見ぬ状態を大人が作ってしまうと、ちょっと危険なことも起きてしまいそうですね。大人同士も険悪な状況を作ってしまうかもしれません。
では③はどうでしょう。大人が、「手が出てしまったのはどうしてなのか」を分かってあげ、"これこれだったので手が出てしまったんだね"とまず、子どもの行動を全面否定しないことから始まり、でもぽかり・ぴしゃり・がぶりをやってしまったらどんなに相手の子が悲しい思いをするかを話して聞かせたらどうでしょう。ちっちゃな子に何が分かるのと思わず、根気よく何回でも静かに言ってあげると分かってくるものです。
はなはなひろばに来る子どもたちを見ているとそれが出来ることがよく分かります。
そして3歳近くになってくると、子どもたちの様子に変化が起きてきます落ち着いてくるのです。ぐんと言葉数も多くなり、小集団遊びが出来るようになると、群れて遊ぶ時のルールを自然に覚えていきます。
子どもたちの成長の過程のほんの一時期の難しさを、お互いを尊敬するコミュニケーションを取りながら、親子で上手に乗り切って欲しいです。出来たら、あんまり声を荒らげた対応をしないですむように出来るといいのですが・・・・・

                        M


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1 コメント

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どならない子育て (みゅうママ)
2012-01-31 14:28:09
「子どもたちの成長の過程のほんの一時期の難しさを、お互いを尊敬するコミュニケーションを取りながら、親子で上手に乗り切って欲しいです。」と日記にあります。

昨日見たテレビ番組で、そのコミュニケーションのをとる方法のひとつとなりそうなものがありましたので、コメントしますね。

1/30のNHKのあさイチという番組で、「どならない子育て」という方法が取り上げられていました。

"子供が反発した時に、まずは共感してあげ、その後に具体策を伝える"というものです。

これを実践することで、今まで10どなっていたものが、6,7に減るくらいの効果があり、その後の親子関係が変化していくようです。

私としては、親がこどもに共感することで、こどもも親に共感するようになるということが印象的でした。

私の意識改革で娘のイヤイヤ期を少しだけ楽に乗り切ることができるかな~?と今から練習しています。

詳しくは番組ホームページの放送内容に書いてあります。
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