ある日、よもぎの部屋で遊んでいたハムハム。
ふと気が付くと、網戸にセミがとまっていました。
「ハムハムちゃんがお外を気にしてるのニャ…
お外に誰かいるのかニャ?」
えぇ~!だ、誰もいないよぉ~!
(よもぎにバレたら絶対大暴れするから、バレない様に…)
「なんかこっちの方向見て……あっ!何かいるニャ!」
「チョイチョイ…あたち、よもぎちゃんって言うのニャ
あなたは誰ちゃんって言うのかニャ?」
「ちょっと~!名前くらい名乗ったらどうなのニャ!ダブルパンチ!」
「ムゥ~!何とか言ったらどうなのニャ~!!」
ちょ、ちょっと~!網戸が壊れるから、や~め~て~!!
「だって名前も名乗らないなんて、無礼者…あっ!」
「……飛んで行っちゃったのニャ…」
それだけいじめれば、そりゃ飛んで逃げますよ…。
「いじめただなんて、ネコ聞きの悪い!
あたちはただ、友達になりたかっただけなのニャ…」
…と言う訳で、
アプローチが激し過ぎ、セミにフラれたよもぎちゃん…。
そして、
ハムハムは久し振りに、セミを間近で見たのでした。