さて、昨日のメインイベント、理研の一般公開に行ってきた様子を簡単にレポートします。
ちなみにご存知の方は多いと思いますが、理研というのは、独立行政法人理化学研究所のことで、日本で唯一の自然科学の総合研究所。創設時は民間の研究所で、つまり財団法人だったんですけど、それから株式会社やら特殊法人など形態を変え、2003年の10月に文科省所管の独立行政法人として再発足したみたいですね。
全国にその施設がありますが、神戸ポートアイランドにあるのは、発生・再生科学総合研究センター(CDB)と分子イメージング研究プログラム(MIRP)です。
余談ですが、スプリング8を運営する高輝度光科学研究センター(JASRI)は財団法人の形態なんですね。
講演会に間に合うように着こうと計画してたのですが、一回目の講演会「発生と再生の秘密を教えてくれる小さな生き物・昆虫」には間に合いませんでした。さすが「待ち合わせのとき30分前倒しの時間を教えてもらったという逸話をもつワタクシ」ですネ。エッヘン(←自慢するな!)
頑丈そうな門構えです!
駅からすぐだと思っていたら、けっこう歩かなくてはならなかったので。さらに受付があるA棟から講演会場のC棟まで辿り着くのに、かなりな迷路状態で。...って理由になりませんが...。
そんなわけで、2回目の講演会「分子に目印をつけて体の中を観察しよう」までの待ち時間を使って、休憩スペースでお弁当を買って一息ついていると、IPCC勉強会でご一緒の知り合いと偶然に出会ったりしました。
お弁当とパン類が売られてた
C棟1Fにある休憩スペース
ランチしながら談笑後、館内を一人で探索。展示やオープンラボを見てまわりました。ここでも知り合いの先生に偶然出会ったりして、あたふたしてしまいました。
さて、最初におじゃましたのは、初期発生研究チームのオープンラボ。
生物のからだを構成している細胞は、発生の極めて早い時期から、将来からだのどの部分になるかアウトラインが決まっているそうですが、そういったからだの組織を形成する過程でおこる細胞の増殖や移動や制御などのメカニズムを分子レベルで解明しようとしているそうです。
鶏卵を解剖中
具体的にはニワトリ胚の原腸陥入とその直後に起こる血管形成をモデルとして研究されているみたいです。
スーパーの陳列棚のように卵パックが(笑)
それからテーマ展示やギャラリー、もうひとつオープンラボ「体軸形成研究チーム」などを巡って、講演会の時間になったので再びC棟へ舞い戻りました。
パネル展示。みなさん熱心です。
異なる種類の細胞の接触...
発生初期のマウス胚...
タンパク質でできた骨格...
講演会は途中ちょっと専門的過ぎて眠たかったですが、概ね面白かったです。
発生・再生の、ある意味でロマンチックなスタンスと違って、分子イメージングは、かなりリアリスティックに進められているプロジェクトのようです。創薬という大目標もあるようです。
どっちがどうだって話じゃなく、いただいたパンフレットを見ても、その構成や企画意図が真逆ぐらいに違うので、面白いなと思います。
どちらかひとつの組織では、物足りなくて、おそらく、二つあってこそなのではないかしら。
ちょっと長くなったので、講演会の様子と、その後に参加したおしゃべりカフェについては、別便で。
その場で 実験を見せてくれるってことですよね。
(当たり前? ← 素人は 当たり前もわからないのですみません。)
何でも 聞いちゃう私としては
ちょっとでも 生物をかじってる
人と一緒に行く方がよくわかるのかなぁ…
コメントありがとうございます。
いろいろあると思うんですが、今回のは
すべてではなく3ヶ所だけですが
研究室(ラボ)を出入り自由(オープン)に
されておられました。
専属のナビゲーターさんがご一緒だと
もっと分かって面白いかもしれませんネ。
当然ですが現場にはスタッフの方がいて
何でも聞ける体制にはなってますが
聞くタイミングとか難しいです。
状況はもちろん違いますが
私はデパート等でも販売員に聞かず
セルフで決めちゃうタイプです。
一方、博物館とか科学館のオプションでは
案内のテープなどがありますけど
インタラクティブじゃないので
私としては、プラスαが必要です。
どうにも難しい顧客です。