ヒロシマ原爆の日の次の日。もちろん今年もそうなのですが、私は昨日、黙祷するのをすっかり忘れていました。
3年前の今日アップしたブログは、「ヒバクシャ、死の灰、原爆症認定」というタイトルで、当時の首相である麻生さんが、原爆症訴訟の原告全員救済を決断したというニュースとそれに関連して、内部被曝の実態調査を伝える番組(NHKスペシャル)を取り上げています。
今年。。今年もこの季節が巡ってきたんですね。原爆投下から67年。国が存続する限り。。
2年前の65年目には、敗戦に関する特番やドラマや映画が多々ありました。
今年はどうなんでしょうか。最近テレビをほぼつけてないのでわかりません。NHKさんはすっかりオリンピックモードですしね。夏のオリンピックっていつもこの時期だったかしら。。と調べたら、とりあえず今年は、8/12に終わるんですね。。じゃあ、敗戦記念日には間に合うのか。。
東日本大震災があって、一瞬でしたけど原発が全停止しました。電力需要の話は前回のエントリーに書き足していかねばなぁと思っておりますが(すみません。。いつになるんだろうw←)
。。そうこうしてるうちに、とりあえず、動いちゃったもんなぁ大飯原発。計画停電の実施も何も全くされないままに。。
全国各地で多くの脱原発デモが行われ、特に首都圏デモ(国会議事堂前)では参加者が十万人規模に膨れ上がっていると言われています。脱原発を謳うイベントや雑誌やフリーペーパーやらも増えています。。
私の最近の興味から、ミュージシャン主催のものの情報に偏るのですが、フリーペーパーでは以前にご紹介した「THE FUTURE TIMES」がそうですし、坂本龍一さんが呼びかけて開催された「NO NUKESライブ」はタイトル通り、原発ゼロを主張する音楽イベントだったですし、老舗ロックフェスティバル「フジロック」では、東日本大震災の年からアトミックカフェと呼ばれる脱原発を考えるトークなど行っております。
こういう動きを知ると、3年前の今日と比べて、考えるべきことは数倍以上になっていますが、考えようとしている人たちはそれ以上になっていると感じ、希望が出て来ます。
核のことを話すのも、核のマークも、とんがった男子学生がノートの端にこっそり落書きするぐらいのヤバさだった時代は過ぎ、今やもうタブーなどではありません。むしろ、核をテーマにした国民的議論が推奨されている。
例えば、「エネルギー・環境とその判断基準を考える」というテーマで、「討論型世論調査 討論フォーラム 」という試みが行われていたのを知っていますか?
以前、温暖化問題の際にご紹介した、World Wide Views に似てる気がします。(こちら⇒ラボカフェで考えたパブコメ)
こちらに今回のまとめがあります⇒http://togetter.com/li/350394
この討論フォーラムに伴い、「エネルギー・環境に関する選択肢」に対するご意見の募集(パブリックコメント)は、8/12まで延長されたみたい(確か7月末だったはず)。
このページがわかりやすいです⇒ 「パブコメで未来を変えよう」
まぁパブコメで未来が変えられるか。。以前の私なら首をかしげていたかもしれませんが、今は出さないよりは出したほうがいい。。ぐらいは考えてます。(追記:通常1000件にも満たないパブコメ数が8/12現在5万件ほど届いているそうですだよ。←もんじゅくん情報)
さて、原爆の日を、この季節を今年も迎えて思うことは、忘れずに毎年鎮魂のセレモニーを続けてきた方々への感謝。。
そして、ヒバクシャの方々自身の辛抱強い「クレーム」への感謝。
私たちの新しい課題を考える根っこは、私たちのこの解決し終えていない課題の山から、しぶとくも生えているんだろうと思うのです。