祈りの日の前に

早いなぁ、もう８月。
連日の体温超えの暑さに体が参ってます。
この異常な暑さは今年だけなんでしょうか？
地球、本気でヤバイんじゃないかと思ってしまいます。

明日は、79回目の「原爆の日」です。
原爆ドーム前の元安川で追悼イベントがあるということで、今日のうちに行ってきました。

平和公園には、前日とは思えないほど警察官の姿が見えます。
入場規制の準備とか、警備の確認でしょうか？
ちょっと物々しい感じがします。

ちなみに、これが今年の入場規制エリア。
平和祈念式の最中のデモが年々激しさを増し、昨年はケガ人も出たとのこと。
そのため、今年は規制エリアを平和公園全体に拡大し、手荷物検査も行うんだとか。

何だか、悲しいなぁ。
いつから、どうして、こんなになっちゃったんですかね（涙）

式典のリハーサルが行われている傍らで、慰霊碑には参拝する人の列が。
でも、その数は当日ほどではありません。
私は手前にある献花台で黙祷。

芝生の上に並べられた椅子。
テントが設置されたのはいつ頃だったっけ？
夏の気温の上昇とか、参列者の高齢化とか、色々あって始まったような記憶がありますが。

今年は、中央の通路に日除けが設置されました。
気になって20年前の8月当日の気温をネットで調べたら、最高気温は34℃、最低気温は27℃でした。
今日の最高気温が36℃だったことを思うと、テントや日除けのない昔の方が過酷だったのかも（^^;

通路の柵には花が飾られていました。
赤いのは鶏頭、秋の花です。
暑い中、少しでも涼しさを感じてほしい、という心遣いでしょうか。

暑さのせいなのか、警備の多さのせいなのか、公園内の観光客はいつもより少なめ。
物々しい雰囲気を醸す警察官と、ハンディファンで涼みながら歩く女学生の対比に、何か和んだ（笑）

暗くなるにはまだ時間があるので、1日にオープンしたばかりのサッカースタジアムパーク「HiroPa」へ。
そっちの話は別のブログで書きますね^^

歩き疲れて立ち寄ったゲートパークのスタバでは、テーブルにキャンドルが配られました。
原爆の日に合わせたイベントでしょうか？
そして「よろしければ」と、フードの試食と一緒に折り紙も渡されました。

鶴を折れ、と。

で、自然と手は鶴を折り始めるわけですが、これってすごいことだと思いません？
何も言われずとも、この時期に折り紙を渡されたら、人は鶴を折るし、折れるんです。
広島県民なら何となく分かるけど、全国的にはどうなんでしょうかね？

19時を過ぎると外が暗くなってきたので、原爆ドームの方へ。
対岸から歌声が聞こえてきて、水面には炎が揺れていました。
これは「ひろしまかがり灯の祭典」という、一般団体によるものなんだそうです。
2015年に初めて行われ、2016年からは原爆の日の前日に行われるようになったんだとか。

8月5日の夜、元安川に映っていたのはどんな景色だったのでしょう。
その翌日の夜には、このかがり灯のような赤い炎が一面を覆うのです。
考えるだけでも恐ろしい出来事が、ここであったのですね。

しばし足を止めて、水面を眺めながら当時に思いを馳せました。
明日の夜は、水を求めて川に飛び込んだ人々の御霊を慰めるために、とうろうが流されます。

合掌。