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「大阪水曜ほっと集談会」公式ブログ

6月17日(火)20時~・6月18日(水)14時~(ZOOM)にて開催します

成功体験は共有できない!

2024年06月12日 10時08分37秒 | コラム 


大阪水曜ほっと集談会一世です。

おはようございます。

最近つくづく感じることがあります。

それは成功体験は共有できないということです。

中学生の頃から数多くの自己啓発本というものを読んできました。

私はこれで成功しました。

私はこの方法で立ち直りました。

私はこのやり方で富を得ました。

魅力的な言葉が並びます。

一見もっともな内容ですが、そのとうりにしようとしてもできないのです。

むしろ劣等感を助長させ自分自身を見失う結果となってしまったのです。

そこにはあることが欠落していました。

その人のもともと持っていた能力・環境・性格そういったものを無視して、見ようとしないで結果だけに憧れていたのです。

誰もが努力すれば大谷翔平選手のようになれるのでしょうか?

答えは一目瞭然です。

私たち神経質タイプは同じことをしてもうまくいかないことが多いかと思います。

若くして成功体験を積み重ねている人はやはりどこか極端にストイックであったり強引さや人間関係において切り捨てているものも多いと思います。

私たちはなかなかそれができない。

それからこれも大事なことですが、そのような強引で才能を振り回した生き方の出来る人々の成功とは私たちが求める成功とイコールでしょうか?

私にはそうは思えないのです。

若い頃文学にかぶれ、文豪と言われる作家に憧れましたが、その生涯は破滅的な一面があり家族が共に生活できるレベルではなかったことを知りました。

私たちにはそのような生き方は出来ません。

自己内省が働くのが、その理由です。

改めて神経質者には神経質者のやり方がありそれに伴い生きる指針も違ってくるのです。

世間基準や社会規範に合わそうとするのではなく神経質者が本来持っている性格を踏まえた上で日々努力する生き方が自然ではないかと思われます。

※今日の森田の言葉
(自覚と悟りへの道、水谷啓二氏あとがきより)

神経質症と確定したならば、本人の訴えがどうであろうと健康者として取り扱ってさしつかえないし、また本人自身も主観的にどんなに苦しくても、学生ならば人並みに学校にゆき、会社員ならば人並みに勤めに出なければならない。

それが自己本来の向上欲に沿うゆえんであり、幸福になる道である。

またそれが神経質症の苦しみを脱却するに止まらず社会人として伸びる唯一、無二の道なのである。




2024/06/12 一世

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ツツジのような君にもう一度会いたい。

2024年06月11日 02時00分05秒 | コラム 


大阪水曜ほっと集談会一世です。

昨日、忙しい生活を強制終了させるべく、郊外の温浴施設に行った。

新緑の中に咲く薄いピンク色のツツジがとても綺麗であった。

ツツジを見ていると、新緑の中から突然一人の青年が現れた気がした。

彼は、タキシード姿でまぶしい程のイケメンである。

はにかんだような笑顔の横には、可愛いお嫁さんがいる。

ああ、夢だったのか!

昨日は、亡き弟の月命日であった。

彼が結婚式を挙げたのは、昨日のような新緑の眩しい季節であった。




新緑の中に咲くピンク色のツツジのような青年時代の彼にもう一度だけ会いたいと思った。

そして未来の彼に、私はこう言うのだ。

出世なんかしなくても良いから、マイホームなんか持たなくてもよいから、息子のことも心配するな、自分の体のことだけを考えていればよい。

そのようなつかの間の尽きぬ想いは、どうやら私だけではないらしい。

※今日の森田博士の言葉

慈恵医大の三年生であった私の弟が戦死した時には、私は非常に悲しかった。

たった一人の弟であり、私の手で一人前の医者にし、仲よくやってゆきたいと思っていたので、ひどく力を落としたのであります。

その後、十年ぐらいは、弟が死んだということをどうもはっきり考えることができないのです。

ひょっとしたら捕虜にでもなっていて、ひょっこり帰ってくるのではないかと奇跡をあこがれるというふうであります。

同じ年頃の兵隊を見るたびに、そういうことを考えました。



2024/06/11 一世








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心がほっとするリアルカフェのご案内

2024年06月10日 09時54分20秒 | 集談会 開催日
 


大阪水曜ほっと集談会一世です。
 
心がほっとするカフェをJR大阪駅前で不定期開催しています。
 
6月度大阪水曜ほっとカフェのご案内です。
 
2023年より会員限定で、不定期にリアルで大阪水曜ほっとカフェやランチ会、懇親会を開催しています。
 
GOTO大阪!
 
6月度の予定です。
 
2024年6月20日(木) (要予約)
 
13:00集合~16:00まで
 
◎集合場所 JR大阪駅 5階 時空(とき)の広場
 
カフェでの体験交流&メンタルヘルス岡本記念財団訪問

参加費はカフェでの実費料金のみです。
 
参加数3名未満、自然災害、体調不良等があれば中止する場合もございますのでご了承ください。
 
関西在住の会員の皆様GOTO大阪、リアル大阪水曜ほっとカフェに是非お待ちしています。
 
お問い合わせは大阪水曜ほっと集談会ホームページ専用窓口よりお願いいたします。

下記画像をクリックしてください。
 

 

大阪水曜ほっと集談会 | 生活の発見会 | 森田療法

大阪水曜ほっと集談会 | 生活の発見会 | 森田療法

神経質性格に悩む人たちが、受容と共感をベースに、森田療法(森田理論)を学びます。月一回、定例会として、学習会(兼 懇親会)を行っています。ZOOMにて開催中!

 

 
 

2024.6.10  一世
 
 
 
 
 

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正直者は本当に馬鹿を見るのか?

2024年06月09日 08時05分42秒 | コラム 


大阪水曜ほっと集談会一世です。

正直者が馬鹿を見る、このような言葉があります。

ずる賢い者はうまく立ち回って得をするが、正直な者は秩序や規則を守るために、かえって損をするという意味だといわれています。

はたして本当にそうなのでしょうか?

人や世間は、一時的に欺けても自分で自分は、欺けません。

馬鹿でもよいので、自分に対しても、人に対しても実直に生きたいと、願う私です。

正直であることは短期的にはたしかに損をすることはあると思いますが、長期的に見れば正直であったり誠実であることは信頼を得ることにつながります。

なによりも目先の損得だけで生きる人生を羨ましいとは思えないのです。

ただ私たちが気をつけなければいけないことは他人に対してだけではなく、自分に対しても正直であるということです。

神経質の悩みに苦しんでいるときは自分で自分の心を欺いているのです。

学校で友人が欲しい、仕事で認められたいそのような自分の本心を欺いて休学や休職を繰り返していると森田博士の言われるところの思想の矛盾に陥り、とことん苦しむことになります。

ところがこれが神経質症状ではない場合は、話は別です。

逆に過労による抑鬱やパワハラなどによる適応障害の場合は休んだり、その環境から距離を置く、逃げることが必要です。

その見極めはとても大切なことだと思うのです。

※今日の森田博士の言葉

※強いて笑い顔をするということは、嘘をいうのと同じように、なかなか難しいものである。

もちろん平気で嘘をいう種類の人は別であるが、神経質はむしろ愚直に近いほどの人もいるから、この種の人にはなかなか思うようにできない。※

これもとらわれの最中にある場合で、体験と自覚が深まれば時と場合に応じて少し演技も出来ると思う一世です。




2024/06/09  一世


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神経質礼賛(しんけいつらいさん)!

2024年06月08日 08時26分17秒 | コラム 


大阪水曜ほっと集談会一世です。

おはようございます。

中学生の職業体験が終わりました。

短い時間でしたがとても楽しい時間でした。

今はさみしい思いでいっぱいです。

4日間だけでしたが担任の先生になった私です。

いつも自助グループ内で若い人たちから何かを学ぼうとしている私ですが、今回も多くの気づきがありました。

彼女たちが初めて社会体験をして緊張やドキドキ感が伝わってきました。

最後に職場のでの体験の感想や10年後のなりたい私について一緒に話をしました。

「10年後はおじさんはこの職場にいないと思いますが、皆さんの中の一人でもこの職場で、この業種で働いていてくれたらうれしく思います」と締めくくりました。

一斉に立ち上がって、ありがとうございましたと言ってくれました。

4日間だけでしたが挨拶の大切さはどうやら伝わったようです。

さて私が彼女たちから学んだのは、ドキドキハラハラすることの大切さとこれこそが生きてる実感を感じさせるもっとも人間らしい感情ではないかということです。

自助グループ内でどちらかというとまだまだ神経質を学習・行動によって乗り越えるとか、変えるとかいった風潮を感じます。

61年間生きてきた気質が、いきなり変わるか?

そうではないだろう!

気質に対する見方、考え方が変わるだけである!

あなたは一体神経質以外の何になろうとしているのか?

そこであえて言いたいと思います。

この誠実で粘り強く自己内省が働く、大切な神経質という気質の魅力や活かす方法をもっと、もっと若者に伝えていくのが、長年森田療法を学んできた私たちに与えられた重要な役割ではないのか?

私たち自身が心の奥で神経質を心から礼賛できていないのではないか?

あらためてそう感じた職業体験でした。




2024.6.8 一世



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