
大阪水曜ほっと集談会一世です。
定年退職をして10日が過ぎました。
退職の挨拶や報告をすると、おめでとうございますとたくさんの方から言われました。
おめでたいことかどうかは分かりませんが、
素直にありがとうございます、と答える私です。
明日から会社に行かなくても良いということが不自然で違和感を感じる程、会社人間でした。
率直に、組織を離れてみて感じることは人間は本来自由なのだということです。
組織から離れると生きていけないと本気で思い込んでいた日々を振り返り、自分は一体何を恐れていたのだろうかと思うのです。
生活ができない?
社会からこぼれ落ちてしまう?
これは事実のようで事実でありません。
ある種の強迫観念だったのかもしれません。
一時的に組織を離れても生きていけるのです。
組織を離れてみて、
自分で考えて自分の意志で毎日を生きる、
そのような基本的なことが麻痺していたと思うのです。
結婚したら幸せになれる。
就職ができたら幸せになれる。
そう思って何かに寄り掛かることで幸せを得ようとしていたのではないか?
完全に安全な居場所、すべてを受け入れてくれる人間関係など、
一体どこに存在するのでしょうか?
不安なまま、不完全な自分で生きる。
森田療法の説く、わきおこるあらゆる自然な感情を否定しない、
不安共存がもっともしっくりとくる私です。
定年退職後の人生、寄りかかるものが無くなった今こそ、
本当の幸せについて考えている一世です。

2025.7.12 一世