大阪水曜ほっと集談会一世です。
それがどれほど惨めで辛い感情であってもその感情も大切にする。
そう言い聞かせている日々です。
6年前、弟を亡くした喪失感と大阪水曜ほっと集談会を知ってほしいという思いからこのブログを書き始めました。
おこがましいですが、今一度お読みいただく事でその原点を忘れないようにしたいと思います。
2024年2月6日 一世
たった一人の弟が51歳で亡くなって1ヶ月が過ぎた。
森田の感情の法則には、「感情はこれを自然に放任すれば消失する」とある。
悲しい気持ち、寂しい気持ちを無理になくしたり、意志の力で忘れようとすると辛い。
ただ、ただ、放任していると仕事や家事に集中しているときがある。
そしてまたふとした瞬間に弟のことが思い出され、寂しい気持ちになる。
その繰り返しである。
私が心からリスペクトしている、アニメ作家やなせたかし先生。
ご存知の通りアンパンマンの生みの親である。
東日本大震災の時にラジオからながれる、アンパンマンマーチが、余震でおびえる子供たちの心に元気を与えたと報じられている。
やなせたかし先生も、戦争で弟さんを亡くされている。しかも20代の前半である。
弟さんのことは、先生の心の中に常にあり、アンパンマンというキャラクターに結晶した。
アンパンマンは特異なキャラクターである。
自分の顔を、おなかのすいて泣いている子供たちに分け与えるのである。
以下やなせ先生の言葉より
「おなかがすいた人にパンを、自分が食べたいけどそれをあげる。これはだれにでもできることだけど、自分が、おなかがすいて死にそうなときに、果たしてそれができるか?自分が傷つくことなくして人を助けることはできない。」
戦争という極限状態で愛や正義を貫くことの厳しさを、やなせ先生は、本当にご存じだったのではないか。
時代は違うけれど、単身赴任の地で仕事のプレッシャーと戦いながら最後まで、家族や部下を守って逝った弟は、私の心の中の永遠のヒーローである。
私には弟がアンパンマンであったと思われてならない。
2018年2月27日 一世