
大阪水曜ほっと集談会一世です。
日々これだけ暑いと人間の判断力を超えてくる。
自分のことで精一杯になり、
怒りがわいたり相手を思いやる気持ちが薄れる気がする。
毎日毎日、様々な事件や犯罪が報道されている。
思い通りにならないと些細なことで、
人を傷つけたり、
場合によっては殺めたりする。
そこには自分が悪いのではない 、社会や相手が悪いのであるという身勝手な発想がある。
自分の欲求を満たすためであれば人がどんなに苦しんだとしても意に介さない。
そのような人間の実相を見る度に、森田博士のいわれる神経質性格に生まれてきたことに感謝しかない。
石橋を叩いて渡れない性格を疎ましく思った事もある。
考え過ぎてチャンスやタイミングを失った経験も数え切れない。
それでも私は、慎重で最後まで自分をあきらめない、
愚直なまでに誠実なこの性格が、大好きである。
還暦前から、ひょっとしたらこの神経質性格に守られた人生ではなかったかと、
幾度となく思うようになった。
その思いは年々増すばかりである。
この性格に生まれたことで、自暴自棄になって命を粗末にしたり、
どんなに怒りの感情を抱いても、犯罪に至ることはない。
仕事をめぐって言い過ぎたり、対立したこともあるが、肩書や立場を利用して、とことん人を追い込んだりは、しなかったと思っている。
それでも反省することも多い。
良いと思って言ったり行動したことが、受け取る相手によって負担になったり、傷つけたこともあったと思う。
そうであるならば、謝るしかない。
生きている人間には、謝ることが出来ても、
逝ってしまった人間には、どうしたら謝ることができるのだろう!
いづれにしても、自分が正しい、善と思っていることに常に疑いを持ちながら生きていきたい。

※今日の心に響く言葉
不安をたくさん感じ、気にしすぎる自分は弱々しくてだめな人間だ、
などと思う必要はない。
その不安は何かのシグナルです。
その正体をしっかりと感じ取って、自分がどう決断するか、
行動するかの検討材料にすればいい。
そうして自分がちゃんと不安を感じていることに、
安心した方がいいのです。
2025.7.14 一世
※五木寛之氏著
※ただ生きていく、それだけですばらしい
※PHP研究所