
大阪水曜ほっと集談会一世です。
昨夜は森田療法リモートガイダンスセミナーを開催させていただいた。
スタッフの一人として、私の役割は体験談を発表させていただくことだった。
ギリギリまで何とも言えない緊張感で落ち着かなかった。
人様の参考になるような話など出来ないし、したくない思いも正直あった。
過去の苦しかった自分と向き合うことは、ある意味辛い作業であった。
17歳で森田療法に出会って45年という歳月が流れた。
改めて感じたことがある。
ビジュアルや私を取り巻く環境は随分変化したが、
私の心は永遠に17歳のままである。
人間的に成長したとか、大人になったという感慨もない。
なぜか17歳という年齢に対する強いこだわりだけがある。
それは私の原点であり、もっとも人間らしい生き方をしていた時期であったからではないか!
大人でも子供でもない、蝶であればさなぎの時期である。
蝶になって羽ばたくかどうかは未知数であり、一つ間違えば危うい時期でもある。
現代の世相をみるとこの時期にカルトや犯罪に巻き込まれて、人生を狂わされる可能性も高い。
森田療法という健全な思想に巡り会えたことがいかに幸運であったか!
森田博士が晩年、純なる心や物の性を尽くすことを大切に説かれたのも頷ける。
私たちにはこのような心が宿っているから、どんなに辛くても簡単にあきらめたり、怒りにまかせて人を傷つけたりしないのではないか?
様々な思いが交錯した一夜であった。
2024/11/6 一世