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GALAXY SIIIの通知ランプを見つめる

 GALAXY SIIIには、ディスプレイの左上に待望の通知ランプが搭載された。おサイフケータイやワンセグはともかく、どういうわけか通知ランプも「日本的機能」らしく、つい最近までほとんどの海外メーカー製のスマートフォンには搭載されてこなかった。
 2011年11月にドコモから発売されたGALAXY NEXUS(SC-4D)に引き続いての搭載となる。前機種Optimus LTEを使う上で不便を感じていた部分なので、個人的にも「待ってました!」と拍手を送りたい。

 取扱説明書では「通知LED」と書かれていながら、サムソンのWebサイトでは「着信通知ランプ」と記され、さらにGALAXY SIIIの設定メニューでは「LEDインジケーター」と表記されるなど名称の「揺れ」は気になるが、さっそく機能を見ていこう。
 通知ランプが設定できるのは、充電中とバッテリー残量不足の時、それにその他の「未確認イベント」の3つのシチュエーションだ。

設定メニューに「LEDインジケーター」の項目が 「LEDインジケーター」で設定できる内容


 このうち、充電中は定番の赤色でランプが点灯し、充電が完了すると緑色に変わる。また、電池残量が少なくなると赤色で点滅する。
 ただし、点灯するのはいずれも画面の表示が消えている状態のみだ。充電中であっても、画面の表示がONになると、通知ランプは消える(充電は継続されている)。省電力のためか、はたまた「画面を見ればいいじゃない」という合理的思考に基づく設計か真意は分からないが、国内メーカーの端末とは異なる挙動なので慣れは必要だ。

充電中を示す赤色で通知LEDが点灯 ディスプレイが点灯すると通知LEDは消える


 不在着信や未読メールなどは「未確認イベント」に分類され、基本的には青色で通知ランプが点滅するが、アプリで通知ランプの色を設定できる場合は、その設定が反映される。
 ドコモのメールアプリCommuniCaseでは「イルミネーションカラー」という設定メニューで7色から通知ランプの色を選択することができる。ちなみに、Gmailアプリ(バージョン4.1.2)にはその機能はない。

CommuniCaseのイルミネーションカラー設定メニュー Gmailには通知ランプ色の設定メニューはない


 実際にCommuniCaseで通知ランプの色を設定して見た。左側が「ホワイト」、右側が「イエロー」だ。残念ながら、写真では違いが分かりづらいが、肉眼で見ればそれぞれの色は普通に判別可能であることを書き添えておく。

CommuniCaseで「ホワイト」を設定 CommuniCaseで「イエロー」を設定


 GALAXY SIIIに搭載された通知ランプは、言うなれば最低限の機能だけを有していて、iモード携帯に備わっていたような点灯パターンや継続時間、通知内容別の「光分け」の設定が細かく出来るわけではない。おサイフケータイロックと同様に今後機能の作り込みが進んでいくだろう。
 一方でこうした「日本的機能」を積極的に取り込み、グローバル展開していくスピード感と柔軟性は、国内メーカー製品の数少ない優位点を消し去るものだ。やはり、国内メーカーの生き残る道は険しいのだろうか。


【参考】

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