アップデート内容にあるとおり、各画面のデザインが大幅に変更されている。スマートフォンでiコンシェルのサービスが開始された2012/3/22以来初の大幅なアップデートとなる。
2012年夏モデルのGALAXY SIII(SC-06D)にはこれまでバージョン02.040.1000のアプリが提供されていたのだが、本日の更新でバージョン04.20.00002にアップデートされた。すでに2012年冬モデル端末にはこのバージョン4のアプリがプリインストールされていることを確認していたので「ようやく提供された」というのが実感である。
さっそく、旧バージョンと並べて比較していこう。
まず、iコンシェルアプリ起動直後に表示されるトップ画面。従来はタイル型の配置(左)だったが、バージョン4ではタイル型とリスト型を併用した上にさらに別画面への遷移を組み合わせた複層的なデザイン(右)になっている。
よく使われるメニューや使ってほしいメニューを最初の画面に配置し直したのだろうか。具体的には「スケジュール」「オートGPS」「便利な使い方」がトップ画面から消え、代わりに「近くでお知らせ」「近くで使えるお店」「マチキャラ」が登場した。このうち「近くで使えるお店」は、iコンシェルのコンテンツでクーポンが配信されている現在地周辺の店舗を表示してくれるのだが、このタイトルでは意味がわからない。要改善だろう。
最も頻繁に目にする「インフォメーション一覧」画面は、下段のコンテンツへのリンクに入れ替えや名称変更があるが、ほぼ同等だ
ついでに指摘しておくと、画像を重ねてみると分かるレベルだが、「インフォメーション一覧」の文字がなぜかわずかに小さくなっている。背景の帯の高さは変わっていないので、何のために変更されたのは謎だ。
インフォメーション設定画面は、黒背景のテキストベースのものからアイコンを利用した明るい雰囲気に一新された。「ドコモが提供するインフォメーション」がいつの間にか「デフォルトインフォメーション」という洒落た名称に変わっているのも注目点だ。これらについて現在の受信設定のON/OFFが表示されているが、設定を変更するにはメニューの階層を降りて設定画面に遷移する必要がある。
バージョン2アプリで言う「設定」は、「デフォルトインフォメーション設定」の下に移動している。
iコンシェルポータルサイトはこれまで端末のブラウザを起動して表示されていたが、アプリ内で表示する形に変更になった。上部のガイド行が増えたことで一画面で表示できる情報量が減少しているが、これでいいのだろうか。
バージョン4アプリのトップ画面にある、「近くでお知らせ」はiモード版のiコンシェルから提供されているオートGPSリマインド機能だ。
事前に位置情報と合わせてメモを登録しておくと、その範囲内に入ったときにiコンシェルのインフォメーションで通知される。買い物メモやテレビで紹介されたお店を記録する利用シーンで説明されていて意図するところは理解するのだが、もう少し狭い範囲で位置をで設定できると利便性が高まると感じている。
ちなみに、この設定画面はiコンシェルアプリとは別のiコンシェルコンテンツアプリで提供されていた。
バージョン2アプリではトップ画面に配置されていた「便利な使い方」のコンテンツは、メニューキーをタップしてアクセスする。
また、TOP画面のひつじのしつじくんをタップすると驚いたリアクションを披露してくれるのはイースターエッグの一種と言えるだろうか。その後、ブラウザが起動され「ひつじの執事室」に遷移する。
iコンシェルは、2013年2月にしゃべってコンシェルと連携したサービスに進化することが発表されている。これまで主にプッシュ配信を行っていたインフォメーションについて、しゃべってコンシェルのインターフェースから情報を取り出すことも出来るようになるようだ。とはいうものの、状況に合わせて情報を配信するプッシュ配信こそがiコンシェルの要であり、iコンシェルの価値が高まる連携であってほしいと願うところだ。
たとえば、普段は名古屋地区の鉄道運行情報を設定していても、しゃべってコンシェルに「東急東横線の運転状況」と話しかければiコンシェルで配信する鉄道運行情報を表示してくれて、さらにインフォメーション配信に設定を追加するようアシストしてくれるなら利便性が高まると思うのだがどうだろうか。
【参考】
- iコンシェルアプリがバージョンアップ。今いる場所の情報を自動表示。 (2013/3/30)
- iコンシェルがスマートフォンに対応 (2012/3/23)