振り返れば、2010/12/3の購入以来、お試しでインストールしたもののすでに消去済のアプリが数多くあり、microSDカードの中を見るだけでもそうしたアプリが残していったフォルダの残骸を確認することが出来る。となれば、当然本体内にも何らかの痕跡を残しているはずで、それが直接パフォーマンスに大きく影響するとは思わないが、気分が良くはない。
結局、先日のAndroid2.2のアップデート作業は、Android 2.1で利用していた環境のままで実施したわけだが、およそ5日ほど運用した限りでは特段トラブルは発生していない。
こういう状況であれば、手間とデータを失うリスクを抱えてまでオールリセットの作業をする意味は無いのだが、「向学のために」という言い訳を用意して作業を行ってみた。
オールリセット前に行った準備としては、
- インストールしたアプリを忘れないために、アプリ一覧の画面のスクリーンショットをとっておくこと
- spモードメールアプリ内に保存されている送受信メールをmicroSDにエクスポートすること
- ブラウザのブックマークを赤外線で他の端末に移しておくこと
以下、オールリセットの作業過程を記す。
フィーチャーフォンでは「データ一括削除」といったメニュー名が多かったと記憶しているが、SH-03Cでは「MENU」→「設定」→「プライバシー」→「オールリセット」とメニューを辿る。
ロック解除の認証を経由して、「この操作を元に戻すことはできません」という最終確認のメッセージの後、「すべて消去」を選択すると、自動的に電源が切れて、オールリセットの作業が開始される。
再起動中、おそらくはリストアデータを復元している過程では、ドロイドが登場する。
再起動の後、ソフトウェア更新についての案内が表示されたあと、見慣れたSH-03Cのホーム画面が表示される。
参考までに、この時点での本体の空き容量は278MB。ただし、この容量は、スクリーンショットをとるためにUSBデバックモードの設定を終えたあとのものなので、やや減っているかもしれない。
さて、このあと最初に実施する作業は、何はなくともGoogleアカウントの再設定である。
「MENU」→「設定」→「アカウントと同期」から、アカウントを追加する。
追加するアカウントとして、Googleを選択する。
以前と同じアカウントを使うのであれば「ログイン」を選択する。
次の画面で、Googleアカウントのログインに使うメールアドレスとパスワードを入力する。
Googleアカウント設定が始まり、途中で画面に表示された文字列を入力する認証のステップがある。いつも感じているが、これが読みづらい。今回も2回の誤答の末、3回目のパターンでようやく正解を勝ち得た次第。日本人向けに漢字になったりしないものだろうか。
その後、「これでGoogleアカウントがこの携帯に登録されました」と表示されるが、バックグラウンドでGoogleアプリケーションのデータの同期が続く。
しばらくすると、同期が完了し、連絡先(電話帳)、Gmail、Googleカレンダーは見事に復元された。
続いて、spモードメールアプリのインストールに移る。
ホーム画面のドック部分に置かれているアプリのアイコンをタップすると、Androidマーケットにリンクする。この時点で表示されたのは、SH-03C購入直後に見ていた懐かしい旧デザインのAndroidマーケットだったが、いったん再起動すると、現行デザインのAndroidマーケットで起動した。
おサイフケータイについては、オールリセットしてもICカード内のデータは消去されない。
オールリセット後におサイフケータイの「サービス一覧」を表示すると、たしかにデータが保存されているようで、オールリセット前と同じサービス名が表示された。サービス名をクリックすると、紐付けされているアプリをダウンロードするためのAndroidマーケットへリンクする。
逆にICカード内のデータを消去するには、アプリから個別に消去作業を行うか、ドコモショップで行うことになるようだ。
アプリの環境を元に戻す過程で便利だったのは、PC版のAndroidMarketだ。Googleアカウントでログインして、アプリを検索するのが大変便利だ。さらに、WebサイトからリモートでSH-03Cにアプリをインストールすることが出来る。SH-03Cに手を触れていないのに、アプリのインストールが開始されるのは快感ですらある。
オールリセットの効果があったかといえば、元々大きなトラブルがなかった私のSH-03Cでは目に見えた効果は無いと言うのが正直なところ。覚悟はしていたが、少し残念ではある。
以上、自分用のメモの意味も含めて、オールリセットから環境復元までの過程を記した。
【参考】 ドコモのWebサイトにも各種設定方法が掲載されているので、あわせて参照していただきたい。