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At First

SH-03Cをオールリセットする

 2011/6/7から提供されたSH-03C(LYNX 3D)のAndroid 2.1から2.2へのアップデートに先だって、出荷時の状態に端末を初期化するオールリセットを行うべきかどうか、少し悩んでいた。
 振り返れば、2010/12/3の購入以来、お試しでインストールしたもののすでに消去済のアプリが数多くあり、microSDカードの中を見るだけでもそうしたアプリが残していったフォルダの残骸を確認することが出来る。となれば、当然本体内にも何らかの痕跡を残しているはずで、それが直接パフォーマンスに大きく影響するとは思わないが、気分が良くはない。

 結局、先日のAndroid2.2のアップデート作業は、Android 2.1で利用していた環境のままで実施したわけだが、およそ5日ほど運用した限りでは特段トラブルは発生していない。
 こういう状況であれば、手間とデータを失うリスクを抱えてまでオールリセットの作業をする意味は無いのだが、「向学のために」という言い訳を用意して作業を行ってみた。

 オールリセット前に行った準備としては、
  • インストールしたアプリを忘れないために、アプリ一覧の画面のスクリーンショットをとっておくこと
  • spモードメールアプリ内に保存されている送受信メールをmicroSDにエクスポートすること
  • ブラウザのブックマークを赤外線で他の端末に移しておくこと
くらいだっただろうか。私の場合、ATOK Trialで辞書登録した単語はわずか数語なので再登録した方が早いと判断してそのままにした。また、連絡先(電話帳)やG-Mail、カレンダーのデータはGoogleアカウント上に保存されているので何の問題も無い。便利な世の中になったものだ。
 以下、オールリセットの作業過程を記す。

 フィーチャーフォンでは「データ一括削除」といったメニュー名が多かったと記憶しているが、SH-03Cでは「MENU」→「設定」→「プライバシー」→「オールリセット」とメニューを辿る。

携帯電話内の全てのデータを消去する「オールリセット」メニュー オールリセットで消去されるデータと消去されないデータについての説明


 ロック解除の認証を経由して、「この操作を元に戻すことはできません」という最終確認のメッセージの後、「すべて消去」を選択すると、自動的に電源が切れて、オールリセットの作業が開始される。

オールリセット「この操作を元に戻すことはできません」 自動的にシャットダウン


 再起動中、おそらくはリストアデータを復元している過程では、ドロイドが登場する。

パッケージから復元中らしきドロイド君


 再起動の後、ソフトウェア更新についての案内が表示されたあと、見慣れたSH-03Cのホーム画面が表示される。
 参考までに、この時点での本体の空き容量は278MB。ただし、この容量は、スクリーンショットをとるためにUSBデバックモードの設定を終えたあとのものなので、やや減っているかもしれない。

オールリセット直後のSH-03C 空き容量は約280MB


 さて、このあと最初に実施する作業は、何はなくともGoogleアカウントの再設定である。
 「MENU」→「設定」→「アカウントと同期」から、アカウントを追加する。

「設定」メニューの中の「アカウントと同期」 この時点ではdocomoアカウントだけが設定されている


 追加するアカウントとして、Googleを選択する。

追加するアカウントの種類としてGoogleを選択 Googleアカウント追加の説明


 以前と同じアカウントを使うのであれば「ログイン」を選択する。
 次の画面で、Googleアカウントのログインに使うメールアドレスとパスワードを入力する。

すでに持っているアカウントを設定する場合は「ログイン」を選択 ログインに使うメールアドレスとパスワードを入力


 Googleアカウント設定が始まり、途中で画面に表示された文字列を入力する認証のステップがある。いつも感じているが、これが読みづらい。今回も2回の誤答の末、3回目のパターンでようやく正解を勝ち得た次第。日本人向けに漢字になったりしないものだろうか。

Googleサーバーとしてアカウントを設定中 文字列認証画面


 その後、「これでGoogleアカウントがこの携帯に登録されました」と表示されるが、バックグラウンドでGoogleアプリケーションのデータの同期が続く。
 しばらくすると、同期が完了し、連絡先(電話帳)、Gmail、Googleカレンダーは見事に復元された。

これでGoogleアカウントがこの携帯に登録されました アカウント一覧にGoogleアカウントの追加画面


 続いて、spモードメールアプリのインストールに移る。
 ホーム画面のドック部分に置かれているアプリのアイコンをタップすると、Androidマーケットにリンクする。この時点で表示されたのは、SH-03C購入直後に見ていた懐かしい旧デザインのAndroidマーケットだったが、いったん再起動すると、現行デザインのAndroidマーケットで起動した。

いったん旧バージョンで起動したAndroidマーケット 再起動後は現行バージョンのAndroidマーケット


 おサイフケータイについては、オールリセットしてもICカード内のデータは消去されない。
 オールリセット後におサイフケータイの「サービス一覧」を表示すると、たしかにデータが保存されているようで、オールリセット前と同じサービス名が表示された。サービス名をクリックすると、紐付けされているアプリをダウンロードするためのAndroidマーケットへリンクする。
 逆にICカード内のデータを消去するには、アプリから個別に消去作業を行うか、ドコモショップで行うことになるようだ。

おサイフケータイのサービス一覧画面。オールリセット後もデータが保持されている。 サービス名をタップするとAndroidマーケットへリンクする


 アプリの環境を元に戻す過程で便利だったのは、PC版のAndroidMarketだ。Googleアカウントでログインして、アプリを検索するのが大変便利だ。さらに、WebサイトからリモートでSH-03Cにアプリをインストールすることが出来る。SH-03Cに手を触れていないのに、アプリのインストールが開始されるのは快感ですらある。

AndroidMarketからリモートインストール


 オールリセットの効果があったかといえば、元々大きなトラブルがなかった私のSH-03Cでは目に見えた効果は無いと言うのが正直なところ。覚悟はしていたが、少し残念ではある。
 以上、自分用のメモの意味も含めて、オールリセットから環境復元までの過程を記した。


【参考】 ドコモのWebサイトにも各種設定方法が掲載されているので、あわせて参照していただきたい。

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