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Flip Walletは「買い」だったのか? GALAXY Note Edge購入から2か月。

 GALAXY Note Edge SC-01Gを発売日に購入して2か月が過ぎた。
 購入動機である一目でそれと分かるデザインが最大の魅力であり、それ以外の点では必要十分な高性能を有しながらもGALAXYらしからぬ未完成ぶりが所々で顔を出すのが気になっている、というのがここまでの印象だ。
 例を上げればFullHDの解像度を超える縦2560×横(1440+160)ピクセルのQHDディスプレイは発色も鮮やかで多くの情報を一画面に表示してくれるのだが、時にCPU(あるいはGPU)のパワーが追いついていないような印象を受ける。また、バッテリーの持ちが現行世代としては短いのが精神的に良くない。私の利用スタイルでのバッテリー持続時間は1日強といったところで、直前に使っていたARROWS NX F-01Fと比べると6割から7割程度の「持ち」だ。
 誤解のないように繰り返すが、もっさりを感じるような場面はごくわずかであり、イライラして窓から投げ捨てるような出来映えではない。ほとんどのシーンにおいては十分に高性能であるので、GALAXYシリーズが最高であってほしいと思う私の期待値が高すぎるのかもしれない。
フェスティバルエフェクトが起動失敗 現行世代としてはバッテリーの減りが早い


 本題に戻そう。
 Samsung純正オプションFlip Walletを購入3日目から使っている。改めて説明すると、Flip Walletは手帳の表紙のように画面を覆う蓋つきのカバーで標準のリアカバーと交換して装着する。購入を検討していた時点では「純正カバーだから悪い品じゃないだろう」程度の思いしかなかったのだが、実際に使ってみるとGALAXY Note Edgeの持ちにくさが大幅に改善するマストアイテムだった。ドコモオンラインショップでの購入価格:税込5,832円の価値はある。
 GALAXY Note Edgeの外寸は横幅82mmと大きく、GALAXYシリーズの伝統で画面下に物理キーと左右にタッチパネル式のキーが配置されていることもあって、操作をする際にどうやって持つか非常に悩ましい。そうした形状のGALAXY Note EdgeにFlip Walletを装着すると蓋の部分が持ち手になって問題は解決する。特にエッジスクリーンに表示されたシャッターキーをタップするカメラ撮影時に、縦持ちでも横持ちでも安定して端末を支えることができるのは嬉しい。
Flip Walletに手を添えると文字入力操作も安定

カメラ撮影時もFlip Walletでホールド感が高まる

 
 反面、通話をする際の取扱いには困っている。Flip Walletの受話口部は開口しているし、マイクは端末の底にあるので閉じたままでも通話できるのだが、これまでどおり通話中に画面が頬に触れる感触がないと安心できないようで閉じて通話しようとは思わない。さすがにFlip Walletを開いた状態だと目のあたりに蓋が来てしまうので、裏側に折りたたんで通話することがほとんどだ。
 また、Flip Walletにはおサイフケータイのマーク(モバイル非接触IC通信マーク)がなく、コンビニのリーダライタや駅の自動改札などに端末をかざす目安が分かりづらい。GALAXY Note EdgeのFeliCaアンテナは筐体の端という特殊な位置にある。感覚的に「スピーカー開口部の反対側」と思っているのだが、もう少し画面上方が正解だ。自動改札を通過する際には、これまでにない緊張感を持ってGALAXY Note Edgeをかざしている。
Flip Walletを折り返して通話している 独特なFeliCaアンテナの位置を意識しての改札通過は緊張する


 Flip Walletのもう1つの問題は、画面上部に配置されている通知LEDを隠してしまうことだ。不在着信や新着メールのほか充電中などの状態を通知LEDが知らせてくれているはずなのだが、Flip Walletに開いているのは受話口の穴だけで、蓋を閉じると通知LEDを見ることはできず、光が透き通ることもない。
 その代替となるのがエッジスクリーンなのだろう。Flip Walletを装着すると、通知LEDどころかメインディスプレイまでを覆ってエッジスクリーンだけしか見られなくなるのだから。
通知LEDはFlip Walletに覆われてしまう エッジスクリーンがその代替手段なのだが…


 ところがエッジスクリーンは常時点灯ができず、ホーム画面の通知エリアほどの情報量はないため、ケータイのサブディスプレイのような機能を期待していた私は肩すかしを食わされた感じだ。エッジスクリーンに機能を割り当てているアプリは一部のSamsung純正アプリとドコモメールくらいのもので、現時点ではランチャとしての利用がほとんどになっている。
 ただ、結果的にホーム画面の領域が拡張されたことにより、左右にスワイプしなくても少ない操作でよく使うアプリを起動できるのは便利だ。もっとも画面ロック中もランチャが有効なせいで、アプリがバックグラウンドで起動してしまうのは詰めが甘すぎるのだが…。
 ドコモメールアプリはエッジスクリーンにメニューアイコンが表示される スワイプしなくても多くのアプリに1タップでアクセス可能


 Flip Walletをつけているか否かで、GALAXY Note Edgeの使い勝手は良くも悪くも大きく異なる。端末に対する印象が変わるほどのアイテムだ。
 Flip Walletと同様の手帳型あるいはブックカバー型を名乗る製品はiPhone向けなどにも各社から発売されていて、形状としては珍しくない。しかし、それらは端末全体を二重に覆うカバーにすぎない。目の前でバリバリと剥がしてFlip Walletがリアカバー一体型であること見せると、たいてい驚きの声が上がる。今のところ、曲面を描くエッジスクリーンと並んで鉄板ネタだ。これもまたFlip Walletのウリなのだ。
GALAXY Note EdgeとFlip Walletの鉄板ネタ宴会芸



【参考】

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