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ドコモ光電話の追加申込みでドコモ光の受付体制の脆弱さを見た

■ドコモ光への転用から1年

 自宅で利用しているインターネットサービスをドコモ光に転用して1年が経過した。同時にプロバイダをOCNからドコモnetに変更したこともあり、ドコモのシェアパックとのセット割の恩恵で月あたり810円(税別)がおトクになった。さらに、これまでNTT西日本やOCNに支払っていた料金をdカード GOLDでドコモにまとめて払うことで、ドコモ光の利用料金5,200円にも10%のポイントが付くようになった。
 速度を含めた通信の品質が良い意味でまったく差を感じることがない中で、コスト面でのメリットは確かにある。

■待望の「ドコモ光電話」の提供スタート

 このほどドコモは、「ドコモ光電話」「ドコモ光テレビオプション」を2016/4/20から提供することを発表した。現在自宅では、NTT西日本のひかり電話を利用しており、ドコモ光電話に切替えたところで料金面でのメリットはない。月額使用料500円、NTT東西の加入電話やひかり電話等への通話料は全国一律3分8円、ナンバーディスプレイに相当する発信者番号表示が月額使用料400円とまったく同額の料金だが、支払いがドコモに一本化できることに自己満足的な魅力を感じての申し込みだ。合算でdポイントがわずかに貯まりやすくなるのはオマケにすぎない。
待望のドコモ光電話がスタート


 NTT東西のひかり電話の利用者の申し込み受付は2016/4/20から始まるとのことだが、サイトを確認してみると、すでにドコモ光を利用中のユーザーがドコモ光電話のみを追加する場合はオンラインでの手続きはできず、ドコモショップかインフォメーションセンターのいずれかで申し込む必要があるようだ。これは不便きわまりない。
 とは言いつつ、1年前のドコモ光の利用申し込みから開通に至るまでの手続きトラブルが頭をよぎり、ニヤニヤしたのはブログ書きの悪い病気だ。
なんだと! ドコモ光利用者のドコモ光電話の追加申込みはオンラインでは出来ないのか!初日申込みしくじった!


■ドコモ光電話を追加申し込みする

 しょうがないので週末にドコモ インフォメーションセンターに電話を掛けることにした。音声ガイダンスでドコモ光の申し込み手続きを選び、しばらく待つと「光担当」と名乗る担当者に繋がった。どうやら専任の担当が配置されているようだ。
 ドコモ光電話の追加申し込みをしたい旨を告げ、契約電話番号と契約者氏名を伝えたあとネットワーク暗証番号の入力で本人確認が完了した。この時点で現在のひかり電話から同番号のままドコモ光電話へ転用ができることが即答された。このあと「NTT西日本の契約情報を確認するため」という理由でひかり電話の電話番号と設置場所住所を尋ねられる。オプション契約の確認や具体的な工事日調整のためだろうか。
 確認が完了したところで、この問い合わせは「専門の担当者に引き継がれる」という予想外の展開をみせた。あなた様は何の担当者だったの? という疑問が解けないままのさらなる数分の待ち時間のあと、繋がった先の「専門の担当者」は「ドコモ光IC北陸支援センター」(聞き取りによる)と名乗る。光IC?北陸??インフォメーションセンターのバックアップ対応をするセンターだろうか? さらに、この担当者の話しぶりが明らかに不慣れで不安を感じていると「始まったばかりのサービスでお手続きの申し込みが多く、工事については、後日折り返し電話します」とのこと。なるほど、これを伝えるためだけの要員だったのか。じゃあ転送前にそう言ってくれたらいいのに。

■2週間後の開通が確定

 翌2016/4/24の夕方になって、ドコモインフォメーションセンター 0120-800-000から着信が入った。またしてもドコモ光IC北陸支援センターと名乗ったこの電話で、ドコモ光電話への転用にかかるすべてが以下の通り明らかになった。
  • 切替え工事日は最短で2016/5/8になり、立会不要な無派遣工事である
  • 契約事務手数料 2,000円を請求する
  • 推奨設定の国際電話不締結に設定変更する
  • 電話帳に掲載しない設定を継続する
  • ナンバーディスプレイ相当の発信者番号表示サービスを継続する(月額使用料400円)
  • ひかり電話と同様に接続できない電話番号・サービスがある
  • ひかり電話と同様に停電時には緊急通報を含めて通話機能が利用できない
  • ドコモ光を解約するとドコモ光電話も解約になる

 このほか、NTT西日本からレンタルしているひかり電話対応ホームゲートウェイ(ONU一体型)は引き続き利用することも確認できた。
 一晩明けるだけですべての用件が完了するところから推測すると、受付スタッフが単純に不足しているのだろうか、加えて工事日を確定させるためNTT西との調整に一定の時間が必要なのかもしれない。想像するに、ドコモショップで同じ手続きをしても、店頭では申込書だけ書いて詳細は後日連絡ってことになるのでしょうかね。

■今回は開通まで順調に進むか?

 1年前のドコモ光への転用時には連携システムの不具合からドコモnetの接続ID発行が遅延し、あわやインターネット接続に空白期間が発生しそうになるトラブルに巻き込まれた。
 今回のドコモ光電話の追加申し込み手続きもそこかしこに綱渡り感が伝わってくる。ケータイも固定通信もドコモがワンストップでサポートするという触れ込みのドコモ光だが、一次窓口の電話番号や拠点が共通化されているだけで、申し込み手続きの段階にあってはワンストップで用件が完結できる体制は整っていない。手続き面での満足度は1年前と同じく期待する水準よりも低いと感じている。


【参考】

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