これは、キャラクターがメールの内容に応じた雰囲気をアニメで再現する「Feel*Mail(フィール・メール)」機能で、受信結果画面の直後に5秒間ほど表示される。設定したメール着信音以外に、Feel*Mailの効果音などが流れることはなく、静かに表示されて、静かに終了していく。
取扱説明書や使い方ナビによれば、このアニメは全部で45種類あり、iモードメールやSMSを受信した際に、メール本文に含まれる言葉や絵文字、顔文字を分析してメールの雰囲気に応じたアニメ画像を表示するらしい。試してみた限りでは、全く同じ内容のメールを受信しても、必ずしも同じアニメが表示されるわけではないようだ。
Feel*Mailが表示されるのは、メールを受信した直後だけではない。
受信メール一覧画面ではタイトルの左側に、また、受信メール詳細画面では受信日時の右側に小さく表示されている。また、受信メール一覧画面でカメラ/ワンセグボタンを押すと再度メインのディスプレイに表示させることも出来る。
もし、このFeel*Mail機能が気に入らない場合は、「MENU」→「メール」→「メール設定」→「Feel*Mail設定」からOFFにすることも出来る。「新着表示」はメールを受信した際にFeel*Mailを再生するかどうかの設定で、「履歴表示」は、既に受信したメールの一覧画面や詳細画面などで再生するかどうかを設定する項目である。
もちろん、プライベートウインドウだけでなく、メインのディスプレイにも表示されるが、時計表示の位置によっては、完全に重なってしまうのが残念だ。
また、このキャラクターは「フィール*キャラクター」という名前でマチキャラとしてもプリインストールされているが、色だけではなく存在感も薄い感じがする。
Feel*Mailはこの手の仕掛けにありがちな煩わしさをそれほど感じることもない適度な存在感が心地よい。
通話中の雰囲気を分析してアニメを表示する「Feel*Talk」機能が2006年に発売されたP702iDに搭載されて以来、歴代のパナソニック端末に搭載されているFeel機能の一つで、P-01Bからの新機能ではない。メール対応版となるFeel*Mail機能は、2007年発売のP703iで初搭載された。ただし、P-01BではFeel*Talkは省略されている。
しかし、購入直後から何の説明もされずに表示され続ける点は一言指摘しておきたい。初めてパナソニック端末に触れるユーザーを困惑させてはいないだろうか。機能をOFFにしようにも「Feel*Mail」という機能名を探し当てるのは難しいだろう。もう少していねいにフォローする手段を用意しても良いのではないか。
また、機能自体には進化はないように見受けられる。01Aシリーズ以降、マチキャラが本格搭載された状況下で、今後発売する機種にも搭載し続けていくのであれば、どのように棲み分けていくのかが課題だろう。