アップデート後のバージョンを端末情報のメニューから確認すると、ベースバンドバージョンが「101039_DCM_01.02」から「101039_DCM_01.03」に、カーネルバージョン中の日付は2013/4/15から2013/6/11に、ビルド番号は10.0733から10.0767にそれぞれ更新されている。
ドコモのWebサイト「製品アップデート情報」では、今回のアップデートによって改善される事象として「より快適にご利用いただけるよう、メニューキーの動作を改善いたします」という項目が挙げられているのだが、この文字列だけではよくわからない。
アップデート後のELUGA Xをあれこれ操作してみると、正面に3つ並んだ物理キーの右側「メニューボタン」を1秒以上長押しした際の挙動が変更されていた。これまでは、しゃべってコンシェルかGoogle検索(またはその選択画面)が起動していたのだが、アップデート後はどんなに長押ししても通常のオプションメニューが表示されるように変更された。
その代わりというわけでもないだろうが、ホームボタン長押しで起動するタスクマネージャーPLUSのアプリ一覧画面で、Google検索が常に左端に表示されるようになったようだ。
その他、「LINEアプリにて通知サウンドの設定が正しく反映されず、デフォルトの着信音が鳴動してしまう場合がある」「電源起動時、稀にホームアプリの設定が正しく反映されない場合がある」の2点が改善点として挙げられている。
今回のアップデート内容のうち、「メニューキーの動作改善」は、アップデート前後のどちらが便利であったかはさておいても、物理キー搭載を特長とするELUGA Xの使い勝手に大きな影響を与える部分だ。メニューボタン長押しの機能がなくなったことも、アプリ一覧の左端がGoogle検索固定に変更されたことも、ドコモのWebサイトのどこを探しても記されてはいない。今に始まったことではないが、ソフトウェア更新でのアップデート内容はもう少し詳細に記載して利用者が戸惑うことのないように情報を提供すべきだろう。
【参考】
- ELUGA X、6回目のソフトウェア更新は「機能バージョンアップ」で実施 (2013/9/19)
- ELUGA Xに4回目のソフトウェア更新が提供開始 (2013/4/23)
- ELUGA Xの物理キーで何が出来るか (2013/2/8)