■変更点少なめのアップデートに見えますが…
Galaxy S21 Ultra 5G SC-52Bに対するソフトウェア更新が2021/9/16から開始された。ドコモ版のGalaxy S21 Ultra 5Gは2021/4/22に発売された後、初回こそ6/21と2か月の間隔が空いたが、その後は7/20、8/16、そして今回の今回の9/16と4回続けて約1か月間隔でリリースされている。
今回もアップデートは「品質改善」で過去4回と同じだが、ドコモのWebサイトに記された改善される事象は「より快適にご利用いただけるよう品質を改善します」の1項目のみで、Androidセキュリティパッチレベルの更新さえない。
更新のファイルサイズを確認すると81.21MBで、前回283.65MBよりさらに小さい点からも更新内容が少ないことが推測できる。
更新作業も2分ほどであっと言う間に終わった。
■ベースバージョンだけが更新された奇妙なアップデート
恒例によりソフトウェア情報の画面で各種ソフトウェアのバージョンを比較しておく。左側が更新前で右側が更新後だが、今回のソフトウェア更新はちょっといままでと状況が異なる点に注目だ。
まず、ベースバンドバージョンはSC52BOMU1AUGBからSC52BOMU1AUH1に変わっているが、ビルド番号はRP1A.200720.012.SC52BOMU1AUGBのままで「GB」から「H1」には変わっていない。これまでのパターンと異なりベースバンドバージョンとビルド番号がズレているような状態だ。カーネルバージョンに含まれる日付も2021/7/20 20時43分のままだ。その他「SE Androidのステータス」や「セキュリティソフトウェアバージョン」あたりも全く変化がない。
つまりビルド番号は変わらず、ベースバージョンだけが変化していているわけだ。ドコモのWebサイトでも「バージョンの確認方法」の欄にこのあたりの特殊性がうかがい知れる。緊急に修正すべき事象があったのかは分からないが、改善される事象が「より快適にご利用いただけるよう品質を改善します」だけの記載で説明責任を果たしているのだろうか。
今回は小さなアップデートだと思ったが、なんだか事情がありそうだ。
【参考】
- Galaxy S21 Ultra 5G SC-52Bに5回目のソフトウェア更新 (2021/11/7)
- Galaxy S21 Ultra 5G SC-52Bに3回目のソフトウェア更新 (20221/8/29)