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gooブログ「曇りのち晴れ」

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曇りのち晴れ

2021-01-01 13:35:00 | 句集全集
俳句ダイアリー二0二0年十二月

十二月 一日(火)晴 空晴れてポプラを抜けて師走来る
十二月 二日(水)曇/雨 朝寒の肌の乾きに湯を沸かす
十二月 三日(木)曇/晴 感染症蔓延続き師走来る
十二月 四日(金)晴 陽に染まる葉牡丹伸びて海遠し
十二月 五日(土)曇/雨 風笛に山茶花音符となる垣根
十二月 六日(日)晴 空ひらけ道は新たに黄葉散る
十二月 七日(月)晴 大通り都会の森に冬ひかる
十二月 八日(火)晴 空晴れてキッチンの朝年歩む
十二月 九日(水)曇/晴 帰り道エコバックにも黄葉散る
十二月 十日(木)晴 落葉踏む錦織り成す山遠く
十二月一一日(金)晴 朝晴れて落葉一葉靴の上
十二月一二日(土)晴 追風とバスに乗り込む銀杏落葉
十二月一三日(日)晴 冬空へ無機質な町をハイウェー
十二月一四日(月)晴 一年を悔いなく生きて年歩む
十二月一五日(火)晴 極月の宇宙の闇を夜々越える
十二月一六日(水)晴 朝晴れてコロナ禍の北風スサぶ
十二月一七日(木)晴 冬うららプリズマ光る硝子瓶
十二月一八日(金)晴 空青くコロナ禍の朝落葉踏む
十二月一九日(土)晴 空っ風どこまで続くウイズコロナ
十二月二十日(日)曇 真っ新な雪の先からXmas
十二月二一日(月)晴 葉牡丹の色無き朝の陽に染まる
十二月二二日(火)晴 駅急ぐマスクの影に黄葉散る
十二月二三日(水)晴 ジングルベル駅前の人混みに消え
十二月二四日(木)曇(聖夜) 燈火の祈りよ聖夜の宙までも
十二月二五日(金)晴(聖誕祭) 聖誕祭橇の跡かと雲を見る
十二月二六日(土)晴 数え日の休業覘くウイズコロナ
十二月二七日(日)曇 極月のポプラの狭間朝かげる
十二月二八日(月)晴 逆光を自転車で行く年用意
十二月二九日(火)晴 亡き義母の俤の町年送る
十二月三十日(水)晴 小雨降る極月つづくウイズコロナ
十二月三一日(木)晴(大晦日) 今朝晴れて地球はひとつ大晦日





曇りのち晴れ

2020-12-01 21:42:00 | 句集全集
俳句ダイアリー二0二0年十一月

十一月 一日(日)曇 朝顔の種を残して枯れ朽ちる
十一月 二日(月)晴 駅までの通り縁取る初黄葉
十一月 三日(火)晴 陽の当たる植木に水を秋うらら
十一月 四日(水)晴 朝が来る霧晴れ木々の色を成す
十一月 五日(木)晴 秋晴れてそらの彼方を風探す
十一月 六日(金)晴 海越えてパンデミックの冬隣り
十一月 七日(土)晴 立冬の朝色も無く整然と
十一月 八日(日)晴 朝そよぐ風は乾いて冬はじめ
十一月 九日(月)晴 小春日の余すページを開く手帳
十一月 十日(火)晴 木枯しの駈け抜け空は高く青く
十一月一一日(水)晴 冬めきて変わらないもの変わるもの
十一月一二日(木)晴/曇 北風が町を吹き抜け時過ぎる
十一月一三日(金)晴 町の朝小さな日溜まりに小春
十一月一四日(土)晴 湯を沸かす朝のキッチン神の留守
十一月一五日(日)晴 朝の陽の部屋まで伸びて冬うらら
十一月一六日(月)晴 北風の悪戯に晴れ町乾く
十一月一七日(火)晴 まつぼっくり落ちて冬空を仰ぐ
十一月一八日(水)晴 冬の町赤黄緑のスクランブル
十一月一九日(木)晴 朝の陽を透かして散るは柿紅葉
十一月二十日(金)曇 商店街ポインセチアに縁取られ
十一月二一日(土)晴/曇 山茶花の垣根飛び出す親烏
十一月二二日(日)晴 落葉踏む音を蹴散らし風過ぎる
十一月二三日(月)曇(勤労感謝の日)枯れ色に火群たつ町今朝は晴れ
十一月二四日(火)曇 手袋を片方はずし鍵探す
十一月二五日(水)晴 朝時雨狭い日本はどうなるの
十一月二六日(木)晴 霜月の粥の優しく時過る
十一月二七日(金)曇 子等の声のせ枯落葉空へ跳ぶ
十一月二八日(土)晴 山茶花を横眼の角にからっ風
十一月二九日(日)晴 朝風に銀杏黄葉の空を指す
十一月三十日(月)晴 遠くから冬将軍がお目見えか




曇りのち晴れ

2020-11-10 17:52:00 | 句集全集
俳句ダイアリー二0二0年十月

十月 一日(木)曇 十五夜の月待つ宵のひとつ星
十月 二日(金)晴 お月見の風に満ち欠け省みる
十月 三日(土)晴 十六夜の墓前に身罷(みまか)ること告げる
十月 四日(日)晴 黒草履揃え秋空喪に服す
十月 五日(月)晴 秋晴れの朝が始まる世田谷線
十月 六日(火)晴 空晴れて金木犀の角曲がる
十月 七日(水)雨 秋の雨大通り除け路地に傘
十月 八日(木)曇 ひとひらの蘭の供花に語り掛け
十月 九日(金)雨 秋黴雨とき折風の音まじり
十月 十日(土)雨 台風の進路がそれて雲の渦
十月一一日(日)曇 雨を連れ進路変更霧の朝
十月一二日(月)晴 野分あと小さく傾くトレリス
十月一三日(火)晴 朝の霧人生短くも長くも
十月一四日(水)曇 オレンジの四葩こぼれる金木犀
十月一五日(木)曇/晴 木々の葉の枯れそめレース模様編む
十月一六日(金)曇/晴 コロナ禍の朝陽に動く町に秋
十月一七日(土)晴 サンダルの風に気付けば草の露
十月一八日(日)曇 朝風に雲がちぎれて秋深む
十月一九日(月)曇/晴 雨ほろろ町はいつしか秋灯る
十月二十日(火)晴 秋晴れに空より高く宙ひらけ
十月二一日(水)晴 天高くまるで天地を透かすよに
十月二二日(木)晴 幾層の空に風吹く秋の雲
十月二三日(金)曇/雨 傘の雨落ちて路地裏草紅葉
十月二四日(土)晴 きららかに夕陽黄昏小鳥来る
十月二五日(日)晴 秋高しビルを縁取る反射光
十月二六日(月)晴 空晴れて列島走る秋の声
十月二七日(火)晴 一本の道は海へと秋名残り
十月二八日(水)晴 朝晴れてコロナマスクに芭蕉の葉
十月二九日(木)晴 陽に開く南天の実の店の裏
十月三十日(金)晴/曇 改札を出ればマスクの秋哀れ